ピーターラビットの湖水地方と引き継がれるターシャの庭

◎先週土曜日、TBSの「世界ふしぎ発見」は湖水地方でした。同じ時間にBSのNHKでは「ターシャの森」。こちらの方は、朝、夫が番組表を見て教えてくれましたので録画の予約をしました。それで、安心してピーターラビット湖水地方を見ることに。絵本のピーターラビットの作者、ビクトリクス・ポターを取り上げて、クイズ番組なのに、なかなか充実した内容でした。湖水地方とビクトリアス・ポターとナショナル・トラストについて上手にまとめてあるサイトを見つけましたので引用です:「湖水地方と英国ナショナルトラスト」http://www.wastours.jp/web_tabihiro/hyakka_ryoran/2013/130415.html


ポターと湖水地方


絵本『ピーターラビットのおはなし』の作者ベアトリクス・ポター湖水地方に魅せられたひとりであり、英国ナショナルトラストの活動を積極的に支援しました。ピーターラビット・シリーズは、野ウサギやリス、ネコなど、擬人化した小動物が主人公の小型絵本で、その多くは湖水地方を舞台にしています。世界15言語以上に翻訳され、今も世界中で愛されています。


ポターは、ロンドンの裕福な家庭に育ちました。ビクトリア時代の良家の子女らしく、家庭教師から教育を受け、学校に行かなかったため同年代の子どもたちと接することなく孤独に育ったといいます。そんな少女は、夏の間、家族で避暑に訪れたスコットランド湖水地方で自然とふれあいながら過ごすのが大好きだったそうで、草花や野鳥、リスや野ウサギなどの小動物をスケッチしていたといいます。ポターと湖水地方の出会いは16歳のときでした。ウィンダミア湖西岸で過ごし、このときナショナルトラスト設立に携わったローンスリー牧師と運命的な出会いを果たしました。
 

ポターの家


1900年代に入り、ロンドンで暮らしていたポターは、ローンスリー牧師の励ましもあって、有名な絵本『ピーターラビットのおはなし』シリーズの出版にこぎつけます。編集者ノーマン・ウォーンは彼女の良き理解者であり、婚約者でもありました。しかし、1905年、ノーマンは突然の病でこの世を去ってしまいます。



傷心のポターを癒したのは湖水地方でした。ポターは印税と伯母の遺産でエスウェイト湖畔ニア・ソーリー村のヒルトップ農場を購入したのです。創作活動のほか、農場経営にも熱心に取り組みました。ポターは開発から湖水地方の美しい景観を守るため、地域の人々の生活を守るため、農場や土地を次々と購入していきました。最終的にポターは620万平方メートルの農場と土地、コテージなどの建物14戸をナショナルトラストに寄贈したのです。そして、寄贈されたコテージは今も、ポターが暮らした頃と何も変わらずに保存され、一般公開されています。


◎目の周りが痒くなってから2か月、眼鏡をはずすと右目の周りは茶色くシミになっています。放っておいては拙いと皮膚科のお医者さんへ。待っているとき手に取った雑誌、パラパラ見ていると、湖水地方を取り上げた記事が4頁に渡って。ラッキーと写真に撮ってきました。夏に東京であった展示会が、今は名古屋でやっているようです。湖水地方が今年世界遺産に登録されたのを記念してなのかも。
★「世界ふしぎ発見!」の番組の内容はこちらで:

第1446回
イギリス湖水地方
ピーターラビット(TM)と奇跡の大自然
2017年9月9日 夜9時〜
ミステリーハンター:比嘉 バービィ
(番組サイト:http://www.tbs.co.jp/f-hakken/bknm/20170909/p_1.html


◎この番組の後、その日のうちに録画したNHKBSの「ターシャの森から」を見ました。
「ターシャの庭」が、なぜ今回、「ターシャの”森”」になっているのかがわかりました。
ターシャの息子のセス、その息子のウィンズロー、その二人の娘たちと母親。
ピーターラビットの絵本の作者ビクトリアス・ポターは広大な土地と建物と絵本の世界の引継ぎをナショナルトラストに託しました。

ターシャは、自分が亡くなった後は庭が自然に戻ってもよいと思っていました。
ところが、ターシャは生きている間に、その生き方と美しい庭の魅力を、家族や仲間にしっかり伝えていたのです。
ターシャ亡き後も、孫一家や仲間がターシャの生き方、暮らし方、そして美しいターシャの庭を引き継ぎ、その上、ターシャの森が、ひ孫たちの学校にもなっていました。

ターシャ・テューダーの森から
〜ひ孫たちの夏日記〜
9月9日(土)午後7時30分放送
BSプレミアムhttps://www.nhk.or.jp/docudocu/program/3665/2363290/index.html



アメリカを代表する絵本作家であり世界中のガーデナーが憧れるターシャ・テューダー没後9年、ターシャが愛した森で命の喜びを感じる「ひ孫一家」の夏模様を追うエリー(7歳)は学校に通わず、ホームスクールというスタイルで自宅の庭、つまり森で学ぶヤマアラシの針をひろう日、鶏のヒナがかえる日、ターシャの森では毎日が発見の連続手に届くところにある小さな幸せを大切に生きるターシャの精神は今なおあふれている。

・「アメリカを代表する絵本作家ターシャ・テューダー 
  彼女が愛した森で暮らすひ孫たちの夏」


・「7歳のエリーと4歳のケイティ 
  ターシャを知らないひ孫たちにも伝えられるターシャの精神」


・「残されたレシピを守るのは、ひ孫たちの父・ウィンズロー 
  宝ものにあふれた森の暮らし」


◎7歳のエリーが森の生き物や庭で飼っている鶏を解説?してくれますが、話し方といい、感じ方といい、触れ合い方がターシャそっくりです。隔世遺伝ですね。生まれ変わり!! ターシャが育てたエイミーさんが、息子の妻になり、母親になり、ターシャの精神と庭そのものを見事に受け継ぐ役割を果たしています。加えて、娘エリーの教師役まで。