安倍首相の国連演説と選挙と高麗神社と維新


国連の話題からですが、まずニューヨークの国連本部で行われた核兵器禁止条約署名式について、左の写真は昨夜の報道ステーションの画面から。
時事通信の記事を引用です:http://news.ameba.jp/entry/20170921-272 この署名式での「JAPAN」の席は空席。

核禁止条約、署名50カ国到達=3カ国批准、発効へ大きく前進−国連
9/21(木) 9:11提供:時事通信
 【ニューヨーク時事】20日に国連本部で署名が始まった核兵器禁止条約の署名国数が同日午後(日本時間21日朝)、50カ国に達した。また、タイなど3カ国は既に条約を批准した。国連事務局が明らかにした。核兵器保有や使用などを違法とした「歴史的な条約」(グテレス国連事務総長)の発効は50カ国の批准が要件で、実現に向け大きく前進した。

さて、国連の初演説を終えたトランプ大統領ツィッターで多くの国が賛同してくれたと自画自賛だったようですが、あの激しいスピーチに全く同意という我が国の首相は、国連演説の前にニューヨークタイムスに寄稿文を発表したそうです。これと同じ内容のスピーチをするの?とひやひやしていましたが、113か国のスピーチの中の一つとして、日本の注目度は低く、ガラガラの席にむかっての演説だったのを動画で見て、好戦的な内容をどんな風に受け取られるか心配していたので、ちょっとホッとはしたものの複雑です。新聞は勿論、テレビのニュース映像でも座席の方はカメラを回さないように注意しているようでした?が、これは、やはり世界(国連)の中の日本を知る上で、報道としてもマズイんじゃないかと思いました。

内田樹さんがリツイート
林田光弘‏ @mitsuhiro411 9月19日
「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない。北朝鮮の目には諸外国が屈したとさえ映りかねない」

安倍がニューヨークタイムスに寄稿した文章。一つの発言が国民の命を左右する国際政治の場で首相がこの発言あまりの酷さに絶句するしかない
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170918-00000021-jij-pol

「対話呼び掛けは無駄骨」=安倍首相、北朝鮮制裁で団結訴え
9/18(月) 11:30配信

 【ニューヨーク時事】安倍晋三首相は国連総会出席に先立ち米紙ニューヨーク・タイムズに寄稿し、核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮への対応について「国際社会は団結し、制裁を完全に履行しなければならない」と訴えた。

 また、「対話を呼び掛けても無駄骨に終わるに違いない。北朝鮮の目には諸外国が屈したとさえ映りかねない」とも指摘した。同紙電子版が17日夜(日本時間18日午前)、公表した。


 首相は「北朝鮮からの脅威に連帯を」と題した寄稿で、「北朝鮮は今や世界全体にとって重大かつ差し迫った脅威となっている」と警告。「今は圧力を最大限強めるべき時だ。一刻の猶予も許されない」として、国連安全保障理事会で採択された制裁決議の厳格な履行を求めた。 


想田和弘
 @KazuhiroSoda 9月21日
それにしても「必要なのは対話ではない」と首相が国連で主張してしまうのって、さすがに常軌を逸してますよね日本が掲げている平和主義に反する、というより、好戦的とさえ言える。


必要なのは対話ではない」っていう安倍晋三首相の姿勢は、よく考えるとなにも北朝鮮に対してだけではなく、野党に対しても、広く日本の主権者に対しても一貫してみられます対話よりも恫喝や圧力や無視といった手法に依拠するのは、安倍さんという人間の根っこの部分にある基本姿勢なんでしょうね


日本の首相の国際社会に対する影響力が低いことが(国連の会場、ガラガラでしたね)、むしろ救いに感じられてしまうのは皮肉なことです

◎山崎氏のツィッターで大統領や首相の演説と座席を写した写真が載っていましたので、トランプ大統領と安倍首相、マクロン大統領の写真を引用です:それぞれの国の演説の内容が、どれだけの国の関心を呼んだかはニュース価値があると思いますが、日本の報道ぶりは安倍首相の言いたいことだけを伝えるだけですね。
 

仏大統領 トランプ氏との立場の違い示す(2017年9月20日


 アメリカ・ニューヨークの国連総会でフランスのマクロン大統領が19日、一般討論演説を行い、イラン核合意や北朝鮮問題などでトランプ大統領との立場の違いを示した。

・ マクロン大統領「我々の責任は、中国やロシアを含む全てのパートナーと共に北朝鮮を政治的解決の交渉テーブルへと断固として引き戻すことである」

・ また、マクロン大統領はトランプ大統領が離脱を表明した、地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」にも触れ、協定の再交渉は認められないと従来の立場を改めて示した。
(引用元:http://www.news24.jp/articles/2017/09/20/10373115.html

◎国会を開かないで選挙を選ぶのは、”よっぽどやばいことがある”から:

想田和弘
@KazuhiroSoda 9月17日
首相が憲法に違反してまで臨時国会を先延ばしにしてきたのは国会が開かれ森友加計問題の追及が再開されれば、内閣支持率が下がるからですよね臨時国会の冒頭で解散したいのも、森友加計問題で追及されると命取りになると本気で危惧しているからでしょうよほどやばいことがあるのだと思います。

◎「くろねこの短語」さんの2017年9月18日 (月)http://kuronekonotango.cocolog-nifty.com/blog/
22日または29日投開票。獣医学部新設認可最終判断とピタリ重なる日程とはこれいかに!!」
◎「国民が望んでいるのは政権交代ではなくて、与党を厳しく監視し、間違いを修正できる健全野党だ」これは納得できます。天木直人氏のブログ(9月17日)(http://kenpo9.com/archives/2381)より大前研一氏の言葉を:

・国民の大半は、もはや政権交代など望んではいない
・いま日本に必要なのは、政権交代ではなくて、かつての社会党民社党のような「健全野党」である。
自民党と中央集権体制に胡坐をかく役人が「悪さ」をしないか監視し、間違った政策の軌道修正をすることが野党の役目
なぜ政治がここまで悪くなったのか。それは1994年に導入された小選挙区である。


◎選挙について各政党のそれぞれの意見を内田氏のツィッターから:

内田樹さんがリツイート
小沢一郎(事務所)‏
@ozawa_jimusho 9月20日
自民党幹事長「森友・加計は小さな問題」。これが自民党の感覚。総理夫人が名誉校長の小学校に国有地をタダ同然で払い下げても、ワインとゴルフのお友達のために獣医学部に関する国の方針を変更させても「みんな取るに足りないこと」と。森友では逮捕者も出ている。最悪な政権を倒すため全力を尽くす


志位和夫
 @shiikazuo 9月19日

「二階氏、森友・加計は『小さな問題』」
驚きの暴言二階氏の言う通りとすると、わが国の首相は、「小さな問題」に進退をかける愚か者ということになる。


非常に鋭い考察
Shoji Kaoru‏ @Shoji_Kaoru 9月20日
さらに言えば自称野党にも関わらず #維新の会 が大義なき解散総選挙歓迎しているのは#森友学園 捜査が進み維新と森友の只ならぬ関係が露呈すると困るという面もあるのだろう


枝野幸男
 @edanoyukio0531 9月20日
所信表明演説だけ行って、本会議質疑すらやらずに解散するとの報道が出ています自分の言いたいことだけ言って、他人の言うことの聞く耳は持たないという安倍総理の本質が表れています国民にそれぞれの主張を伝えた上で信を問うという基本からは、少なくとも予算委員会質疑が不可欠です。

東京都知事が、関東大震災のときの朝鮮人大虐殺という歴史的事実を歴史家の判断にゆだねるなんてトンデモナイことを言いだして、例年の追悼文を見送ることを表明した直後に、この予定が組まれたのだそうです。政治の一方的な偏りのバランスを皇室が何とか保っているという感じです。森友学園教育勅語を唱える安倍信三記念改め瑞穂の国記念小学院オープンを阻止できたのは今年の快挙?でしたが・・・

山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 9月20日
陛下は2001年、68歳の誕生日記者会見で「桓武天皇の生母が百済武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と、皇室と朝鮮半島の歴史に言及したこともある(共同) https://this.kiji.is/283082057423389793
 今、ここに行かれたことの意味は深い。


両陛下、渡来人祭る高麗神社に
埼玉、歴史に触れる旅
2017/9/20 12:48

埼玉県日高市の高麗神社を訪問された天皇、皇后両陛下=20日午前
 天皇、皇后両陛下は20日、私的な旅行で、埼玉県日高市の高麗神社を訪問された高麗神社は、朝鮮半島高句麗が7世紀に滅亡した前後に、同市を中心とする地域に移り住んだ渡来人ゆかりの神社で、高句麗の王族が祭られている。


内田樹‏@levinassien
内田樹さんが追加

中沢けい @kei_nakazawa
この私的な旅行は小池都知事朝鮮人虐殺犠牲者追悼式への追悼文見合わせを表明した直後に宮内庁から発表された。両陛下が埼玉へ私的旅行、高麗神社をご訪問(TBS系(JNN)) - Yahoo!ニュースhttps://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20170920-00000089-jnn-soci
18:50 - 2017年9月20日

電事連会長のこのごまかし方、苦しすぎて日本語になってない…翻訳した大阪弁「できるで、知らんけど」はピッタリ!

内田樹さんがリツイート
山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 9月18日
原発のミサイル対策は? 電事連放射性物質出ない」(テレビ朝日http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000110141.html… 電気事業連合会・勝野哲会長「ミサイルが(原発に)着弾して建物等に大きな被害が出たとしても、(放射性物質を)冷やす、閉じ込めるという措置はできる限りできるのではないかと


 電気事業連合会・勝野哲会長:「ミサイルが(原発に)着弾して建物等に大きな被害が出たとしても、(放射性物質を)冷やす、閉じ込めるという措置はできる限りできるのではないかと


 電気事業連合会の勝野会長は、原発の新たな規制基準が「航空機の突入にも対応できる」とされていることを引き合いに、ミサイルが撃ち込まれても「放射性物質が大量に放出されない」と述べました。しかし、電事連によりますと、原発にはミサイルに特化した対策はされていないということです。


内田樹さんがリツイート
山崎 雅弘‏ @mas__yamazaki 7時間
返信先: @mas__yamazakiさん
この電気事業連合会・勝野哲会長の発言、もし飲み物を口に入れていたら「できる限りできるのではないかと」のくだりで全部吹いたと思う。「できる限りできる」のは当たり前で、しかも「ではないかと」と根拠の無い主観でしかないことを自ら白状している大阪弁に翻訳するなら「できるで。知らんけど


そして勝野哲会長は、ミサイルが撃ち込まれても「放射性物質が大量に放出されない」と述べたが、「電事連によりますと、原発にはミサイルに特化した対策はされていない」のだという首相が根拠の無い主観と願望だけの煙のような言葉を吐き続けているせいで、それがこの国の標準的な話法になっている


◎維新の会は大阪の地域政党みたいになっていますが、その影響は大変です。今の東京都の小池ファーストの会が維新の会の動きと似ているなと思います。維新の何が問題なのかについて、内田氏のツィッターで見つけた松本創という方が書かれていることがピッタリ当たっていると思います。橋下氏の演説を箕面で直接聞きましたが、受け狙いのパフォーマンスで中身はナシ、ところがそれで聴衆が盛り上がる?!というのに私は驚きました。まだ橋下氏が知事の時でしたから、今はもう化けの皮が剥がれて、そんなことなければいいのですが。当時は自民党支持者がずいぶん橋下氏に流れていました。その後、自民党と維新が対立したりしたので、今度の選挙結果がどうでるか? 大阪市も、維新の市長が、公立の病院を廃止して民間委託しようとしたが、手を挙げる病院がなくて大変なことになっているというお話もありました。今、府下で校庭が芝生の学校はどれくらい残っているのか? 籠池氏を特別扱いしたのに、問題になると手のひら返しで籠池夫妻を詐欺罪に、大阪府知事は逃げ切り・・・こんな政治は御免です。

内田樹さんがリツイート
松本創‏ @MatsumotohaJimu 9月16日

維新の政治手法は橋下氏以来、認定した相手を徹底的に攻撃し、口汚く罵倒して、見ている者の負の感情を煽るのが基調攻撃し続けるためには、前任者や対立党派の実績は決して認められないし、事実も平気で曲げる。彼らの政治手法が、ウソやデマや嘘を量産し続けないと維持できない構造なんですよね。


これは「激論」「バトル」などの対立構図を好み、ショーとして煽り立てるメディア、主にテレビの手法に通じる支持=視聴率を得るためのスタイル(演出)が言説の内容を規定しているわけですこのスタイルを誰よりも内面化した人物ゆえ、橋下氏を「希代のテレビ政治家」と書いたわけです


さんざん対立を煽り、市民を分断した末に選挙に勝っても、これという実績もなく、むしろ行政をグダグダにし、よその選挙にばかり奔走するのは、維新の目的が「対立を煽って権力を奪取すること」だけで、あとはたいして何も考えず「イカクで民間に任せればよくなる」程度の発想しかないからでしょう。


▼2007年の大阪府知事選で橋下氏擁立へ動いた財界人の一人に、「なんであんなの推したんですか。堺屋太一に頼まれたから?」と聞いたことがある。彼は「直前の大阪市長選で民主党が推した平松氏が市長になった。府まで民主になるのはまずいと思ったんだ。橋下氏は自民だったから乗った」と言った。
しかし橋下氏はその後、自民を割る形で維新を旗揚げする。市長に鞍替えする時も連絡はなかったといい、「彼は仁義のない人間だったね」と、その財界人は他人事のように語っていたが、府民市民はいい迷惑である地方行政に必要な資質や人物像を考えず党派的にしか物事を見ない人たちに振り回されて