本題に入る前に、とどまるところを知らない安倍政権について:
内田樹 Retweeted
中野晃一 Koichi Nakano
@knakano1970
【全て安倍政権】
・路上で国会議員を「国民の敵」と罵倒する自衛隊幹部
・国会でヤジを飛ばす首相秘書官(経産官僚)
・国会質問を揶揄する内閣法制局長官(検察官)
*セクハラ財務次官、公文書改竄、不正データ、統計不正、虚偽答弁もね!
◆次の引用文は1946年(昭和21年)に書かれたものです。戦争について、戦争責任について、だまされたという言い訳は通用しない、だまされたものの罪、だまされたことそのものが悪であると糾弾しているのは、映画監督の伊丹万作です:(太字・色字by蛙)
だまされたということは、不正者による被害を意味するが、しかしだまされたものは正しいとは、古来いかなる辞書にも決して書いてはないのである。だまされたとさえいえば、一切の責任から解放され、無条件で正義派になれるように勘ちがいしている人は、もう一度よく顔を洗い直さなければならぬ。
しかも、だまされたもの必ずしも正しくないことを指摘するだけにとどまらず、私はさらに進んで、「だまされるということ自体がすでに一つの悪である」ことを主張したいのである。(略)
また、もう一つ別の見方から考えると、いくらだますものがいてもだれ一人だまされるものがなかつたとしたら今度のような戦争は成り立たなかつたにちがいないのである。
つまりだますものだけでは戦争は起らない。だますものとだまされるものとがそろわなければ戦争は起らないということになると、戦争の責任もまた(たとえ軽重の差はあるにしても)当然両方にあるものと考えるほかはないのである。
そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
このことは、過去の日本が、外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするものである。
そして、このことはまた、同時にあのような専横と圧制を支配者にゆるした国民の奴隷根性とも密接につながるものである。
(伊丹万作『映画春秋』創刊号・1946年8月)
◆なぜ今、この文章?
これは、想田和弘氏のマガジン9のコラムに書かれたもので、山崎氏がツィッターで紹介していました。
想田氏は、最近の政治の動きを体内の免疫システムになぞらえて書いておられるのですが、最後に引用された伊丹万作氏の文章が、あまりに現在の私たち国民のありようを言い当てているようで怖いくらいです。もう間に合わないのではないか・・・戦後70年間、何をしてきたのか、いや、伊丹氏が言うように150年以上も前からの日本の問題だとすれば、私たちは、今、どうすればいいのか・・・自分たちの力で失いかけているものを取り戻すしかないのでは・・・
山崎正弘
@mas__yamazaki 3月20日
安倍政権は、先人が組み立ててきた免疫システム、あるいは暴走防止のブレーキシステムを、自分たちのやりたいことに邪魔だからという理由で、一つずつ解除している。それと同じことをして成功したのが、1930年代の軍部だった。それでどうなったか。国民はどんな目に遭ったか。
想田さんの記事で引用されている伊丹万作氏の言葉も、いよいよ切迫感を持って響く。「そしてだまされたものの罪は、ただ単にだまされたという事実そのものの中にあるのではなく、あんなにも造作なくだまされるほど批判力を失い、思考力を失い、信念を失い、家畜的な盲従に自己の一切をゆだねるようになつてしまつていた国民全体の文化的無気力、無自覚、無反省、無責任などが悪の本体なのである。
このことは、過去の日本が外国の力なしには封建制度も鎖国制度も独力で打破することができなかつた事実、個人の基本的人権さえも自力でつかみ得なかつた事実とまつたくその本質を等しくするもの」
山崎雅弘
(中略)
「歴史は必ずしも因果関係の繋がりで紡がれるわけではない」「因果関係を過剰に重視すると陰謀論の陥穽に落ちる」という側面はもちろん重要だが、社会が壊れていく時は多くの場合、いくつかの段階を経てそうなるという歴史的経緯を思い出す必要があると思う。日々の変化を甘く見て軽視してはいけない。
◆戦後怠ってきたこと、それは、個人の自立、自立した個人であるということ。自分の頭で考えるということ。それを失ったら・・・・山崎氏のツィッターです:
山崎 雅弘
@mas__yamazaki 3月19日
報道の自由も、成熟した民主主義も、個人の自立という前提なしには成立しないものだと、最近特に感じる。そして戦後の日本は、表面的な自由と繁栄に酔いつつ、個人の自立の重要性を認めなかった。内面の価値判断基準を育てる代わりに、価値判断を上位者に委ねる教育で管理した。その花が今咲いている。
PEPPER
@aoakapepper 3月19日
·あぁ。これは本当にそう思うなぁ。この前提というか土台が無いからいくらルール作っても間に合わないし、一つの事件から水平展開して他の事件の芽を解決することも出来ない。そして勇気を出して立ち上がった隣人のことも応援できない。
えらいてんちょう
🌷 (Yauchi Haruki)@著書5刷4.2万部
🌼 3/20大阪3/21京都
@eraitencho 3月16日
人間に鎖をつけるのは犯罪なんだけど、心に鎖をつけるのは合法でしかも簡単で、つけられてる方はつけられてるとも気づかず、むしろ自分から鎖につながれにいく。有給許可が降りなきゃ休めない、新卒逃したら就職できない、仕事をやめたら食っていけない、全てその類型
山崎 雅弘さんがえらいてんちょう をリツイートしました
@mas__yamazaki
この指摘にある通り、「鎖をつけられることに気づかない人」だけでなく「鎖をつけられることに我慢すれば毎日ちゃんと飼い主からエサをもらえる」という安心感から、自発的に鎖をつけられに行く人も少なくない。
精神的な自立がなければ、鎖なしの生活は不安でしょうがない。
◆森友問題、籠池氏が国会へ。出席できなかった官僚の皆さん。自ら鎖を付けられに行く人たちがここにもいます:
田中龍作
@tanakaryusaku 3月18日
出席しようものなら、彼らは安倍首相のために またまた 公文書を 改ざん せねばならなくなる…
新記事『籠池怖い 対政府ヒアリングで官僚全員欠席の怪』
(link: http://tanakaryusaku.jp/2019/03/00019819)
籠池氏が座った席は、普段は官僚たちがズラリと並ぶ。=18日夕、衆院第16控室 撮影:田中龍作=