再放送ドラマの「愛していると言ってくれ」と「天城越え」

◎昨日は半日パソコンのウィルス対策でヘトヘトになりました。3月、4月と変なサイトから請求が入り、その対処をすませたところ又だったので、もう一度やり取りしてホッとしたところでした。ところが、昨日はまた怪しげな所から警告音が出てすぐに電話をしないと感染すると表示がでて画面がロックされてしまいました。パソコンメーカーのサポートへ電話してロック画面を解除。その後ウィルスバスタ―の会社にも電話するように言われて、どうもそれが作動していなかったというので、これまたオペレーターの指示に従って色々・・・それで半日かかりました。何とかまた続けられそうです。

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◎テレビではドラマがコロナ禍のため収録が出来なくて再開されたドラマもありますが、日曜日はここしばらく再放送での穴埋めが続いています。毎日放送(TBS系)は若かりし頃のトヨエツ(豊川悦司)ぴちぴち元気で可愛い常盤貴子の「愛していると言ってくれ」。主題歌を聞いて、あぁ、ドリカムのあの歌はこの時の主題歌だったの!でした。

〇サイトの記事では:

もともと『愛していると言ってくれ』は、1995年7月期に全12話で放送された“恋愛ドラマの神様”と称される北川悦吏子さん脚本の連続ドラマ。最高視聴率は28.1%を記録し、DREAMS COME TRUEが歌う主題歌「LOVE LOVE LOVE」は約250万枚の大ヒットとなった、記憶にも記録にも残る名作です。

豊川悦司さんは聴覚障害があり一切声は出さないで手話オンリー。元恋人役の麻生祐未さんもこんなに若い時だったの?最近は「テセウスの船」で怖い役でしたが。当時は話題になっていてチラ見はしたけどこんな話だったのかという思いで見直しています。

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◎6月27日BSプレミアム土曜ドラマ松本清張シリーズ『天城越え

月曜日に録画を再生して又引き込まれてしまいました。第一回目の放送が1978年(昭和53年)、再放送が1986年と2009年だそうです。

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娼婦役の大谷直子さんの美しさ。過酷な幼少期から人生に絶望している土工の佐藤慶。少年の憧れと焦燥。事件を追っていた老いた刑事(中村翫右衛門)と初老を迎えた少年の宇野重吉。全てを目撃していた巡礼に原作者の松本清張。脚本は大野靖子、音楽は林光。天城隧道のトンネルを舞台に描かれる三者三様の人生が接点を持ったがゆえに引き起こされる悲劇というか事件。未解決事件の謎解きではあるけれど解かれるのは人の心の奥の奥、本人にだって解らない衝動というか・・・美しい青葉の景色の中の一瞬の殺意。

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この少年、鶴見辰吾さんだったんですね、忘れていました。つい最近のETV特集「義男(ギダン)さんと憲法誕生」では再現ドラマで鈴木義男を演じていて正義感溢れる重厚なギダンさんを、1年前の「初めて恋をした日に読む話」では横浜流星演じるピンク髪の不良高校生のシングルファーザーで文科省の局長を演じていて、いい役者さんになったと思っていたところでした。

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ドラマ自体は少しも古く感じなくて音楽もよかったです。鳴り響く太鼓の音が鼓動と重なって緊張感、緊迫感溢れるドラマになっていました。佐藤慶さん、すごい俳優さんでしたね。ほとんどセリフはないのに、生きる気力なく虐げられた土工の諦めがにじみ出ていました。大谷直子さん、年頃の少年の思慕と憧憬の的となり、わが子を無くした若い母であり足抜けした娼婦でもある女を演じて魅力的でした。ガッハッハの和田勉さんの演出だったのですね。

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◎「天城越え」というと石川さゆりさんの「天城越え」か、あるいは川端康成の「伊豆の踊子」の天城越えを思い出す人もいるかもしれませんね。私の場合は、やはり大谷直子さんの「天城越え」でした。今回、コロナ禍の所為なのか久しぶりに再放送を楽しめました。あの頃のテレビドラマは名作が多いですね。吉永小百合の「夢千代日記」は、1981年、82年、84年で脚本が早坂暁、音楽が武満徹でした。もう一つ同じ早坂暁桃井かおり花へんろ 風の昭和日記」1985年(昭和60年)。NHK以外で、もう少しさかのぼると八草薫さんの「岸辺のアルバム」があります。

 追記:忘れていましたが向田邦子脚本の「阿修羅のごとく」がありました。1979年と81年に放送され、4姉妹に加藤治子八千草薫いしだあゆみ風吹ジュン