半年ぶりに再開、10月のお茶のお稽古

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10月16日(金)は半年お休みだったお茶のおけいこ再開の日でした。午前中は夫の車で実家のいらないものの処分でクリーンセンターへ。山の中は気温も低くてひんやり。燃えるごみと燃えないゴミを積んで大きな建物の中へ。先に燃えないゴミを出してもらって残りは燃えるごみのところで自分で大きなケースの中に放り込みます。ここを通るときはスターウォーズの第一回だから第4話かな、ゴミの中に落ちて圧縮されかけるあのシーンを思い出します。落ちたら怖いので私は車から出ないことにしています。

2時前先生宅着。お庭の秋の花を見て歩きました。↓薄紫のフジバカマ。我が家は今年は夫の畑になってしまっています。タカサゴフヨウ(高砂芙蓉)の可愛い花。

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↓小さな花の形が梅に似ている花(先生はキンシバイと仰ったのですが…)とブッドレア(房藤ウツギ)。

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3月までで4月からお休みなりましたのでちょうど半年ぶり。お二人は体調が悪いので今日は顔を出しただけでお茶は点てないで見てるだけと仰っていましたが久しぶりのお喋りで元気を取り戻して、結局、3人とも正座ではない立礼式でいつも通り二服づつ点てて、二服のお茶を頂くことに。私が最初でしたが、まぁまぁでした。一瞬忘れて何だっけという時も先生のヒントで手が出るようになっていました。(全員マスクをつけてお茶とお菓子を頂くときだけマスクを外しました)

先ず御軸とお花。「秋菊有佳色」は「秋菊、佳色あり」と読みます。

秋のお花はたっぷり生けてよいので沢山の花が差してあります。

斑入りのススキの葉、2種類のホトトギス、濃い紫のノダケ、大きな白い花は八重のムクゲ、小さいのは高砂フヨウ、紅白のミズヒキソウに玄関先に咲いていたブッドレア(ふさ藤ウツギ)など。

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 正座の時の棚の準備がしてありました。この水差し、備前ほど色が赤くなく鉛色が勝った茶色。少し底の方が広くなっています。佐渡島の無名異焼とか。初めて聞く焼き物の名前でした。こちらは使わず。Wikipediaから引用です:

無名異焼(むみょういやき)は、新潟県佐渡市で焼かれる陶器

無名異とは酸化鉄を含有する赤土で、止血のための漢方薬でもあった。また、佐渡金山採掘の際に出土したため、その副産物を陶土に利用して焼かれた。文政2年に伊藤甚平が無名異を使って楽焼を焼いたのが始まりで、安政4年に伊藤富太郎が本格化させた。後に初代三浦常山が脆かった従来品を強くするため、朱紫泥焼の手法を編み出し、今日に至る。高温で焼き締めるために非常に固く、叩くと金属音のような音を出すのが特徴。2003年に重要無形文化財の指定を受け、同時に5代伊藤赤水重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されている。なお、無名異焼は佐渡以外にも、石見などで焼かれている。

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私が選んだお茶碗は、これも初めて見る唐津焼。サラッと模様が描かれています。写真は白く写りすぎで、本当はもう少し茶色がかっています。

替え茶碗は変わり三角形の小ぶりのお茶碗で、ススキの穂に金彩の刷毛目が入っています。

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主菓子の上生菓子はピンクのコスモスに黄色い花芯、ところが中の餡には栗が入っていました。コロナ対策で一つの鉢に入れないで、銘々皿で。お客さんになったときの御菓子は、先生のお孫さんの修学旅行の広島土産のもみじ饅頭でした。

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先生が、このお茶碗は高かったのよ~と仰ったのは、見るからに華やかな萩の絵のお茶碗。

 正面には萩の花が描かれ金彩も施されています。京焼の北風一三という作家もの。

その作家さんの紹介パンフの写真に此のお皿が載っているので高いはずだわと先生が。

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立礼式のテーブルの上に置かれていた水差しは志野焼

下塗りの赤い色が見えます。萩と言う人もいるそうですが、萩はこんなに白くないし、厚みもこんなに暑くはないので、これは志野です。

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久しぶりに会ってお稽古前の30分ほどのお喋りと情報交換。そのお陰でお二人も元気が出ました。やはり人は直接会って話をすると元気になるものですね。来月のお稽古日を決めてサヨナラでした。