門脇麦さん主演の映画「あのこは貴族」と第44回日本アカデミー賞授賞者一覧

門脇麦さん主演の映画「あのこは貴族」を「特別な1日」さんが取り上げて詳しく内容を紹介したレビューを書いておられます。ブログ主さんが日本映画を取り上げられるのは少ないので、とても嬉しく読ませていただきました。なぜ観たか?についてはご本人がこんな風に書いておられます:

 予告編を見て面白そう、とは思ったのですが、あまり関心がないテーマなのでスルー予定でした。しかし1か月のロングラン上映が続き、あまりにも評判が良いのと小泉今日子がパンフレットに推薦の長文を寄稿していると聞いたので見に行った次第。

この映画についてはご本人の門脇麦さんが2月のテレビのインタビュー番組TBS系の「A-スタジオ」や日本テレビ系の「おしゃれイズム」に出演したり、私が観たバラエティー番組でお料理の腕前を披露したりして、この映画を宣伝しておられました。

最近、映画とテレビは持ちつ持たれつ、俳優さんはテレビに出て人気が出たら映画に出演して、完成したら古巣のテレビでゲスト出演して映画の宣伝をする(逆もあり)というのが普通になっています。映画やドラマが完成したら、製作スタッフさんたちの苦労に報いるためにも表に出る俳優さんが率先してテレビで宣伝というのは俳優さんたちの仕事の一部のようです。俳優さんの素顔や人柄を知って余計に映画の関心が高まるということも大いにありますので、いいことだと思います。実際、「あのこは貴族」という映画を観たいと思ったのも門脇麦さんのお知らせで知ったからでした。

★★映画の内容紹介はコチラで: 

分断を乗り越えて:映画「あのこは貴族」 - 特別な1日 (hatenablog.com)

 ★門脇麦さんのドラマについては: 門脇麦 | NHK人物録 | NHKアーカイブス

 ★共演の水原希子さんについては以前はバラエティ番組によく出演されていましたが、ドラマでも好演でした。今も印象に残っているドラマは次の2本。それ以後、テレビではお見掛けしないと思っていたら海外での活動を目指しておられたようですね。

「嘘の戦争」(2017年1-3月、フジテレビ系)

今年最初に見た連続ドラマあれこれ - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)

「グッドワイフ」(2019年1-3月、TBS系)

冬の連続ドラマあれこれ - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)

☆☆☆お二人の「あのこは貴族」のインタビュー記事がありましたので:

門脇麦水原希子が振り返る、“道が拓けた”と感じた瞬間のこと

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世を騒がせた“女性蔑視発言”事件における「女性っていうのは――優れているところですが――競争意識が強い」という発言しかり、その後任候補と目された女性たちを並べ「女のバトル」と囃し立てるような報道しかり、女性同士の対立や分断を煽るような言説がいまだにまかり通っている。そんな風潮とは一線を画し、立場は違えども強く生きる女たちが優しく互いの背中を押すような温かい希望に満ちた映画が誕生した。山内マリコの小説を若き俊才・岨手由貴子が映像化した「あのこは貴族」。生まれも育ちも対照的ながらも、東京という街を生きるヒロインを演じた門脇麦水原希子が本作について語り合った。(取材・文/黒豆直樹)

  あのこは貴族 インタビュー: 門脇麦&水原希子が振り返る、“道が拓けた”と感じた瞬間のこと - 映画.com (eiga.com)

☆映画を観て、その内容に希望が持てる時、その映画を製作した若い人たちを頼もしく思ったり、なんだか少しハッピーになれることがあります。ドラマでも同じことを感じますが・・・モノづくりに関わる人たちの思いが伝わる実感がありますね。

☆映画のついでに19日に行われた昨年度の日本アカデミー賞発表について: 

第44回日本アカデミー賞|各最優秀賞受賞者のコメントまとめ、草彅剛「奇跡は起こるんた な」 - ライブドアニュース (livedoor.com)

新型コロナウイルス感染症拡大による映画館休業などを考慮し、今回は2019年12⽉16⽇(⽉)~2020年12⽉31日(⽊)までに公開され選考基準を満たした作品(⽇本映画154作品、外国映画210作品)に対し、⽇本アカデミー賞協会会員(3953名)の投票が⾏われた。⽻⿃慎⼀(昨年に続き2回⽬)と外国⼈俳優で初の最優秀主演⼥優賞を受賞したシム・ウンギョン(『新聞記者』で第43回最優秀主演⼥優賞受賞)が司会を務め、受賞者を迎えた。

★ 今年は19日の放送を私は録画で見ました。長澤まさみさんの受賞のスピーチがとても良かったです。コロナ禍における映画製作に携わる人々の苦労と、公開作品の出演者としての喜びをほとんど化粧っけのないナチュラルメイクで時に涙ぐみながらのスピーチでした。

本当にたくさんの方に支えられなければ、映画づくりはできないんだなと、去年、身に沁みて感じました。きっと本当は作りたかった映画も、去年、作れなかった人たちもたくさんいると思います。そして映画も公開できず、先延ばしになっている人たちもたくさんいると思います。その中で、映画を公開して、たくさんの方に観に行っていただけたことは、本当にうれしいですし、これからも誠実に映画づくりに向き合って、がんばっていきたいなというふうに思います。本日は誠にありがとうございました。

☆長澤さんの昨年大ヒットの映画「コンフィデンスマン」はその前のシリーズの出演者の三浦春馬さん、竹内結子さんがともに昨年自死、他にも不祥事で話題になった出演者もいて大変でしたが、「マザー」で主演女優賞でした。第43回では最優秀助演女優賞受賞でしたので活躍が続いています。映画になる前のドラマの「コンフィデンスマン」を昨年テレビの再放送で見ましたが、面白い作品を見逃していた・・・と思いました。

☆新人俳優賞の岡田健史さん。映画は見たことがありませんがドラマは先週水曜、最終回を迎えた「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」での岡田さんはとても上手だと思いました。スピーチも甲子園を目指していた野球少年だっただけに落合さんの「ホームランはダイアモンドを廻っている時点で既に過去のこと」というコメントを引用したもので、良かったです。

☆さて、私が昨年観た映画でノミネイトされていた日本映画は青字の「浅田家!」「罪の声」「朝が来る」の3作品でした。メモ代わりにコピーを:

優秀作品賞(各最優秀賞は★印つき)

『浅田家!』
男はつらいよ お帰り 寅さん』
『罪の声』
『ミッドナイトスワン』
『Fukushima 50』

優秀アニメーション作品賞

『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』
『映画 えんとつ町のプペル』
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
『ジョゼと虎と魚たち』
『STAND BY ME ドラえもん 2』

優秀監督賞

内田英治『ミッドナイトスワン』
河荑直美『朝が来る』
土井裕泰『罪の声』
中野量太『浅田家!』
若松節朗『Fukushima 50』

優秀脚本賞

内田英治『ミッドナイトスワン』
中野量太/菅野友恵『浅田家!』
野木亜紀子『罪の声』
前川洋一『Fukushima 50』
山田洋次/朝原雄三『男はつらいよ お帰り 寅さん』

優秀主演男優賞

小栗旬『罪の声』
草磲剛『ミッドナイトスワン』
佐藤浩市『Fukushima 50』
菅田将暉『糸』
二宮和也『浅田家!』

優秀主演女優賞

小松菜奈『糸』
永作博美『朝が来る』
長澤まさみ『コンフィデンスマンJP プリンセス編』
長澤まさみ『MOTHER マザー』
倍賞千恵子男はつらいよ お帰り 寅さん』
広瀬すず『一度死んでみた』

優秀助演男優賞

宇野祥平『罪の声』
妻夫木聡『浅田家!』
成田凌『窮鼠はチーズの夢を見る』
星野源『罪の声』
渡辺謙『Fukushima 50』

優秀助演女優賞

江口のりこ『事故物件 恐い間取り』
黒木華『浅田家!』
後藤久美子男はつらいよ お帰り 寅さん』
桃井かおり『一度も撃ってません』
安田成美『Fukushima 50』

優秀撮影賞

伊藤麻樹『ミッドナイトスワン』
★江原祥二『Fukushima 50』
河荑直美/月永雄太/榊原直記『朝が来る』
近森眞史『男はつらいよ お帰り 寅さん』
山本英夫『罪の声』

優秀照明賞

井上真吾『ミッドナイトスワン』
★杉本崇『Fukushima 50』
太田康裕『朝が来る』
土山正人『男はつらいよ お帰り 寅さん』
小野晃『罪の声』

優秀音楽賞

岩代太郎『Fukushima 50』
梶浦由記/椎名豪『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』
亀田誠治『糸』
佐藤直紀『罪の声』
山本純ノ介男はつらいよ お帰り 寅さん』

優秀美術賞

磯見俊裕/露木恵美子『罪の声』
倉田智子/吉澤祥子『男はつらいよ お帰り 寅さん』
黒川通利『浅田家!』
★荑下幸治『Fukushima 50』
我妻弘之『ミッドナイトスワン』

優秀録音賞

伊藤裕規『ミッドナイトスワン』
加藤大和『罪の声』
岸田和美『男はつらいよ お帰り 寅さん』
★柴崎憲治/鶴巻仁『Fukushima 50』
ロマン・ディムニー/森英司『朝が来る』

優秀編集賞

★石井巌/石島一秀『男はつらいよ お帰り 寅さん』
上野聡一『浅田家!』
鄺志良『Fukushima 50』
ティナ・バズ/渋谷陽一『朝が来る』
穗垣順之助『罪の声』

優秀外国作品賞

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
★『パラサイト 半地下の家族』
『フォードvsフェラーリ
『1917 命をかけた伝令』
『TENET テネット』

新人俳優賞

服部樹咲『ミッドナイトスワン』
蒔田彩珠『朝が来る』
森七菜『ラストレター』
岡田健史『望み』『ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-』『弥生、三月-君を愛した30年-』
奥平大兼『MOTHER マザー』
永瀬廉『弱虫ペダル』

話題賞

俳優部門 小栗旬『罪の声』
作品賞『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』

⽇本アカデミー賞 HP:https://www.japan-academy-prize.jp

(C)⽇本アカデミー賞協会