「コロナ検査減少はなぜ」「ALPS処理水を『トリチウム水』と呼ぶのは間違い」&「去年、国連は”放出決定”をコロナ終息後に延期するよう強く求めていた」

◎コロナ検査数(PCR検査のことですね)が減少しているそうです。フランス紙の記者が厚労省にその理由を聞くそうです:

 
 
 
Karyn NISHIMURA
 
@karyn_nishi
 
 
全国に実施されたCovid-19検査の件数は信じられないペースで減少している
例えば、
3月30日の火曜日に6万5698件
一週間後の4月6日に5万9865件、
また一週間後の4月13日に5万1142件。
 その間に確認された陽性者は日々増えた
なぜ検査を絞っているのかを 厚生労働省に聞く

◎大阪は昨日の感染者数が1209人。これで連続4日、1000人超えの過去最高を更新中で「災害レベル」とも言われています。菅首相は、アメリカにバイデン大統領と会談する外国首脳一番目指して出かけました。直前、コロナは全国規模だとは思わないと言い残して。沖縄や宮城、石川、北海道と、日本中、感染者数が増加しているのに・・・目に入らぬか?ですが、事実をありのままに認められない人が国のトップなんだということはとても不幸だと思います。アメリカとの会談も日本国民の利益のためというより、アメリカに屈服して日本国民に犠牲を強いるお土産を貰ってくるのではないか…なんて心配になります。そして、心配は、もう一つ:

🔲政府が決めた東京電力福島第一原発の『処理水(蛙注:原発汚染水)』を海洋放出する方針を決めたことに対して、日本の漁業関係者の反対だけでなくて国連からも懸念する声が届いています。政府のやろうとしている『風評対策』というのは、正当な批判を無視して封じ込めるための対策ですね。朝日新聞の昨日の夕刊によりますと:

 国連人権理事会の特別報告者は15日、深い遺憾の意を表明した。「放出は太平洋地域の何百万もの命や暮らしに影響を与えかねない」と批判している。

 特別報告者の発表によると、「汚染水の放出は日本の国境の内外で、関係する人たちが人権を完全に享受することに相当のリスクを及ぼすと批判。漁業関係者や環境NGO、近隣国などの何年にも及ぶ議論や心配にもかかわらず政府が決定したことを、「とても懸念している」とした。今回の意見は3人の専門家がまとめた。(ローマ)

🔲「キニナル」ブログさんは東京新聞の記事を取り上げて:

「トリチウム水の海洋放出」ありきか?「廃炉の為 浮かぶ矛盾」東京新聞 - キニナル 〜見てきた事や聞いた事〜 (hatenablog.com)

2018年にトリチウム水の分離技術を開発した近畿大学                                 政府系の補助金を申請するも、通らなかった(2020年夏)           さらに近畿大学側が、(大量のトリチウム水が存在する)フクイチの敷地内での試験を打診するも                             東京電力が断った

東京新聞こちら特報部より

 大竹まこと ゴールデンラジオ! | 文化放送 http://radiko.jp/share/?t=20210414132555&sid=QRR #radiko #壇蜜 #いとうあさこ

原発事故から「10年で貯まった汚染水」を「薄めて30年かけて海に流す」

「貯水タンクを解体して、廃炉のためのスペースを作る」と言うが

30年の間に発生する汚染水は、どこに行くのか?

🔲ところで以前はトリチウム水」と呼ばれていたのが「処理水」と言われるようになった経緯は:(引用元は下のツィッターの島薗氏のツィートにあるハーバー・ビジネス・オンライン参照)

・ 昨年の記事にも書きましたように、昨年8/30公聴会の7日前の2018/08/23に河北新報*によって、更に2018/08/27にフリーランスライターの木野龍逸氏**によって、「トリチウム水」海洋放出の大前提である「トリチウム水」中の放射性核種は、それまで説明されてきたように事実上存在しないのでは無く、ヨウ素129など複数の核種で基準=告示濃度を超えているという事実がスクープされました。

・ この事実は、「トリチウム水」海洋放出処分の大前提が虚偽であったと言うことで、要は、トリチウムだけが含まれる(告示濃度を超える放射性他核種は含まれない)という説明は真っ赤な嘘であったことを意味します。 ・ このスクープにより、国と東電が合意形成の儀式と目論んだ2018/08/30、31の公聴会は大荒れに荒れ、完全に失敗しました。  現在、東京電力の処理水ポータルサイトでは、トリチウム水」という言葉は姿を消し、「処理水」として説明されています。

 🔲ALPSで処理された汚染水に含まれているのはトリチウムだけではない:

 
 
 
@Shimazono
 
 
トリチウムだけでない。これどこまで報道されている?「福島第一原子力発電所のタンクに含まれる「トリチウム水」=「ALPS処理水」=「処理水」については、その77%がトリチウム以外の放射性核種を告示濃度以上に含んでおり、更炭素14の寄与を加えて」
議論再燃。「処理水海洋放出」は何がまずいのか? 科学的ファクトに基づき論点を整理する | ハーバー・ビジネス・オンライン | ページ 2
再燃した「トリチウム水海洋放出」問題筆者は、本サイトにてちょうど1年前に、『東京電力トリチウム水海洋放出問題」は何がまずいのか?その論点を整
理する』と題して、福島第一原子力発電所において増加の一方…

 🔲「shuueiのメモ」さんが取り上げておられる記事にも「トリチウム水」にはトリチウム以外の核種も含まれていることを指摘しています:

 15日の「shuueiのメモ」さんより 牧田寛「原点から考える福島第一原子力発電所放射能汚染水海洋放出問題」 - shuueiのメモ (hatenablog.com)

 ALPS により多核種除去の済んだALPS 処理水は,2019 年12 月12 日時点では約109 万8000 t 存在する。これが「トリチウム水」と政府・東京電力によって呼称され,海洋放出を第1候補とした最終処分を目指し2018 年8 月に公聴会福島県と東京で開催されたものである。いまだにこのALPS 処理水を「トリチウム水」と呼称する政府・与野党関係者やメディアが存在する。しかしこのALPS 処理水は,トリチウム以外の複数の核種について環境へ放出する基準である告示濃度を数倍から2 万倍上回り残留するものが75% を占めており,科学的にも工学的にも「トリチウム水」と呼称することは根本的な誤りであり,きわめて非科学的で不誠実な詐術と断言できる。

 ALPS 処理水の最終処分は,産業災害廃棄物処理,公害防止という視点で論じねばならない事柄である。 

🔲また吉村府知事のパフォーマンスです。大阪府にも漁業関係者はいますね、その人たちの考えは考慮されたのでしょうか?大阪湾は確かに瀬戸内海とつながっています。処理水が本当に安全なのか、危険だと言っている学者さんもいることを知っての上でしょうか: 

 
 
 
@TomoMachi
 
 
吉村大阪知事、福島第一原発の処理水を大阪湾に放出することを検討。 瀬戸内海って大阪のものなんだ。
処理水の大阪湾放出 知事検討 - Yahoo!ニュース
🔲去年の6月には「原発汚染水の海洋放出決定はコロナ危機が終わって適切な国際会議が開けるようになってからにしてほしい」と国連の人権の専門家から強く言われていたのですね~: 
 
 
 
 
Karyn NISHIMURA
 
@karyn_nishi
 
 
去年、国連専門家が福島第一原発の処理水の放出方針の決定をCovid-19の危機が終わってからに延期して欲しい」と強く求めた菅政権に完全に無視された

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 ◎追記:今日のブログはトップとボトムの引用ツィッターが「Karyn NISHIMURA」さんのツィートになりました。内田樹氏、山崎雅弘氏がよく引用されていますが、今朝の東久留米日記 (hatenablog.com)さんが触れておられるので引用です:

⬇️西カレンさんはフランス人ジャーナリストで、夫のじゃんぽ~る西(マンガ家)さんが描いた家族や子育てなどのコミックエッセイを私は何冊か持ってます。