コロナ感染ワースト3と小松左京展と大阪万博公園「太陽の塔」

◎月曜日(8日)の新聞北摂版、箕面市が取り上げられています。

一つは府内ワースト3に名前が挙がっていること。7日の大阪府の新型コロナ感染者は6日と同じ39人。茨木市(15)、大阪(8)、箕面(5)、堺(4)、枚方(2)、豊中でも(1)なのに、都心から離れた山裾にある箕面が3番目に多いなんて、なんで? 因みに7日は全国でも死者ゼロで、昨年8月2日以来1年3か月ぶりの死者ゼロだったとか。

もう一つは、秋期のTBS「日曜劇場」では「日本沈没」が放送され、4話ではビルが崩れ足元の地面に亀裂が走る場面で終わっていました。このドラマの原作者・小松左京氏(1931~2011)は箕面市でもありました。駅前のサンプラビル地階の市立郷土資料館で小松左京氏の企画展が開かれているというニュース。

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「今年生誕90年、没後10年の節目に当たる。小松左京氏の普遍的な未来へのメッセージが届くことを願います」と林和江学芸員の言葉が紹介されています。木曜休館、12月1日まで。詳しくは写真の記事で。

◎先週来宅した従弟夫婦の話を聞いて直ぐ、私たち夫婦も万博公園太陽の塔へ行くことに。小松左京氏もこの70年大阪万博テーマ館のプロデュースに関わっていたとか。早速パソコンで調べてみると事前予約が必要とのこと。パソコンでQRコードというのを写真で撮って日曜日出かけてきました。10時から30分間の予約です。車で9時には家を出ました。外周を廻って太陽の塔の真裏に当たる駐車場へ車を停めて、ゲートへ向かいました。大勢の若い人たち、それも子ども連れのファミリーがすでにたくさん集まっているのに驚きました。お天気の良い日の日曜日、こんなに人出があるんですね。窓口ではスマホQRコードを見せて確認を取られました。何もかも初めてのこと。支払いが済んでいるのでチケットを受け取ってフリーで通過、太陽の塔を目指しました。(日本庭園休憩所の売店では「太陽の塔」当日券を扱っているようでした)

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手前のお祭り広場はすでにたくさんの人出。若い家族連れが多い。フリーマーケットなのか、ほとんど一杯なのに続々と人が集まっています。太陽の塔の裏、「過去」を表す「黒い太陽」の足元にあるスロープを下ると地下の入り口。一度に10人ずつくらいの人数制限があって、中へ。

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地底の太陽」を見て、いよいよ「生命の樹」です。

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真っ赤な空間に色とりどりのオブジェが吊り下げられたような生命の樹。33種類の生きものたちで「いのちの歴史」が表されています。40億年前の生命の誕生を足元から「原生類時代、三葉虫時代、魚類時代、両生類時代、爬虫類時代、哺乳類時代」へと上へあがっていきます。一番上の枝にクロマニヨン時代の人類の祖先が小さく見えます。圧巻です。写真は一階フロアのみOK。階段を上って天辺まで上ります。地上30メートルでお腹の顔の位置。黄金の顔は70㍍です。

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両腕に当たる部分は濃い紫の証明が当てられて腕の付け根から先端まで渦巻き状の異次元空間のようです。ここは写真撮影禁止ですが、もとはエスカレーターがついていて丹下健三設計の大屋根の上に出られるようになっていた場所。反対側の腕は非常階段が今も付いています。

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階段をぐるぐる回りながら下っていきます。途中、岡本太郎の言葉「芸術は呪術だ」の言葉がかかっています。「進歩がテーマの万博の中にあって、過去こそ大事、根源が大切、原初に学べと言った岡本太郎」という解説が書かれていますが、”芸術は爆発だ”の岡本太郎の面目躍如といったところです。

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外に出て正面からの「太陽の塔」を見直すことに。黄金の未来の顔とお腹当たりの現在の顔と裏の黒い顔が過去。太陽の塔そのものが人類の過去・現在・未来を表しています。70年万博では大屋根の真ん中を貫いて両腕と顔を出していた太陽の塔ですが、大屋根は勿論今は無く、一部がお祭り広場の片隅に遺されているだけで、太陽の塔だけが伸び伸びと両腕を広げて訪れる人を迎えています。

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駐車場に向かう途中に日本庭園とバラ園があるので私たちもそちらへ。70年万博から51年、半世紀経って残されたこの広大な公園にこんなにたくさんの若い人たちが押し寄せているのを初めて知りました。組み立て式の台車のような荷物を入れた車を引っ張っているお父さんや、赤ちゃんを背中じゃなくて前向きに抱っこ紐で抱いているお母さん。お祭り広場は色とりどりのテントを広げた家族連れやカップルでにぎわっています。料金を払ってフリーマーケットに参加するというのが私たち世代には珍しい。

日本庭園は何度か経験しているのですが、今回は夫と初めて。大回りして行ったことのない場所も観ることに。もともと千里丘陵の竹藪だったところなので欅の大木で西洋風の公園に見える奥に竹が生えているのが何とも日本的。近づいてみると黄色いツワブキの花が咲き揃って赤い南天の実が彩りを添えています。

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心字池の正面に当たるところに若草山を模したような芝山があって、紅葉したサンシュウが植えてあり真っ赤な実がなっていました。楓の紅葉にはまだ少し早く紅葉しているのはほんの一部、奥には赤く染まったナンキンハゼも見えます。正面の休憩所から見ると先ほどの若草山が正面です。池には鴨や大きな鯉もいました。しばらく写真を撮ったりして休憩。

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出口正面には、バラ園があって丘のような斜面。観覧車と塔の背面が見える。

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左手のバラ越しに見える建物は民族学博物館(右下)

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二本の紅葉したカナダ産メイプルの奥に日本庭園の入り口の屋根が見える(左下)

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2時間、楽しめました。

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