母の退院と中島武志氏「野党共闘が否定されたのではなく、野党共闘の不徹底こそ問題」

先日の唐池公園からの帰り道に見たSさん宅の皇帝ダリア

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◎今朝は生協のグループ購入のトラックの到着を待って、終わるや否や車で千里中央の母が入院している病院に向かいました。受付で入院費の支払いを終えて、5階のフロアーの待合コーナーへ。既にホームのスタッフさんが車椅子を用意して待機。お天気も良くて少し暖かい朝で良かったです。母が看護師さんに付き添われてやってきました。車いすを乗り換えて、帽子とマフラーを渡しました。車椅子を後ろから載せられる「軽」の車に車椅子ごと乗り込んで先にホームへ出発。私たちも追いかけることに。

部屋に到着すると、まず母のPCR検査。15分で結果が出て陰性でした。やっと落ち着いた母が、「肺炎だと聞いてそのままお陀仏かと喜んでいたのにと言うと担当医に『なかなか』と言われた」と。100歳にもなると、自分の生死も漫才のネタみたいで、これが長生きした者の有難さだと思います。病院を出る時もたくさんの看護師さんたちが手を振って見送ってくださいました。前回の退院の時、俳句を贈ったお二人も部屋を覗きに来てくれて「いい子たちで我が娘みたい」と母も。

誤嚥性肺炎だったので、これからは、お粥のスプーンを小さくするのでゆっくり食べるようにとケアマネさんから注意を受けていました。「二人に会うのも最後と思っていたのに、また迷惑かけるね~」と。夫が、帰りの車の中で、本気だったのかなと言うので、「寂聴さんも99歳で逝けたから私もと本気で思ってたと思う。救急車で運ばれた時は、私に部屋の中にまだ少し現金があるからと言ってたし、もうホームへは帰らず病院で死ねると喜んでいたぐらいだった」と私。母も「あれではまだ駄目やね~もっとぼ~と朦朧としないと」と言ってましたから、納得しているようです。「まだまだ元気だから大丈夫、それじゃ帰るね」と私たち。「どこかで何か食べて帰って」と気を遣ってくれます。まだまだ逝けません、元気です。

🔲選挙結果を受けて、野党共闘に与党からも野党からも批判が寄せられていますが、立場に寄って受け止め方が違うので、反省の方向を間違えると大変です。ここは冷静に考える必要があります。中島武志氏がアチコチのメディアで主張されているのがコチラです。何新聞?の論壇時評だったのか分かりませんが:

 
 
 
ラナンキュラス(川上 真二)
 
@Lanikaikailua
#中島岳志野党共闘 進化を探れ 効果あった一本化今回の選挙結果は、野党共闘が否定されたのではなく 、野党共闘が徹底できなかったことが問題なのである

◎先日、雑誌交換した際にSさんが読み終えた「しんぶん赤旗・日曜版」が3号分一緒に入っていました。その中の14日号に「総選挙どうみる」というコーナーで中島武志さんの記事が載っています。

自民は共闘の徹底を恐れている

(一面途中から)

 自民党や政権に近いメディアなどから、野党共闘否定論が流されているのは、自民党にとって野党共闘が徹底されることが怖いからです。

 共産党などが支援したからこそ、当選した小選挙区野党共闘の候補者はたくさんいます。その事は小選挙区の「惜敗率を見ても明らかです。与党候補から90%以上に迫られた野党共闘候補は25人。この中には枝野幸男さんも含まれています。ぎりぎりで勝つことができた。

 逆に惜敗率90%以上で競り負けた野党共闘候補は、33人います。80%以上だと54人です。八割以上の惜敗率というのは、次の選挙で当選の可能性が高いとされています。ここはもう少し野党共闘がしっかりしていれば当選したかもしれません

共闘の不徹底こそ問題

 これをみても野党共闘は間違いなく効果がありました野党共闘が否定されたのではなく野党共闘の不徹底こそ問題なのです。

 秋には間違いなく解散・総選挙があるということはずっと前から言われてきました。 しかし市民連合が仲立ちして「共通政策の合意」ができたのが9月8日立憲民主党共産党が「政権協力の合意」をしたのは9月30日です。投票日まで1か月しかなかった。共産党は早い段階から、共通政策と政権協力、選挙協力で合意を求めてきました。しかし候補者調整が本格的に始まったのは解散日が決定してからでした。これでは野党の候補者調整にあたって、ボトムアップの議論や手続きは取れません。

 ぎりぎりまで引っ張って「もう解散なんだから」と押し切る手法はショック・ドクトリン(惨事便乗の急進改革)のようなもので、危うさが指摘されてきました。血の通った野党共闘へもっと努力すべき課題は多くあったと思います。

共産党のリアルな姿知らせて

 「共産党と組んだから穏健な保守層が逃げた」という議論も一部から出ています。私は、今の自民党を「保守」だという議論がそもそもおかしいと思っています。「保守」というのは、我が国の文化、伝統を踏まえ、漸進的改革を積み重ねていく考えです。反対論も含め相手の言うことに耳を傾け、合意形成をしていくのが「保守政治」です。本来「リベラル」ということと整合性があるのです。

 自民党が「改革」を叫び、市場経済最優先、弱肉強食の新自由主義化を進めてきたなか、共産党はそれに対抗して、中小企業、農業、社会福祉・医療と国土を守る政策を掲げています。これは、われわれから見ると「保守」の政策と基本的に一致します。

 もちろん、将来の共産主義社会主義、安全保障など、一致しない問題は少なくない。しかし、目の前の問題では大筋で一致できるのですから、そこは大いに協力できると思います。

 参院選に向け、野党は体制を立て直し、1人区では当然、選挙協力を強化し、全体として与党に迫ることが求められます。

 国民に共産党への誤解、偏見があるのは事実です。それを解くために共産党はこれまでも努力してきましたが、共産党のリアルな姿を知らせるためにさらに力をつくすことが必要だと思います。        聞き手・田中倫夫記者

参考記事

1)East Asian & Korean (Alt) Political Economy: リベラルの反対語は保守ではない。今求められる「もう一隻の船」とは|保守と立憲 世界によって私が変えられないために|中島岳志|cakes(ケイクス) (ea-korean-alternative-poleco.blogspot.com)

2)江川紹子さんが中島岳志さんに聞く『リベラル保守とは?』 - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)