サンデイ横の畑に、春の花、スイセンと菜の花が咲き出していました。
◎先週土曜日、夫は天気が良いからと朝早く一人でびわ湖バレイにスキーに出かけました。午後、電話があり、今年最初の雑誌交換でSさんが来られ、二人でお茶タイム。この日は可愛い手作りの巾着袋を頂きました。浅いので中のものが取り出しやすくて便利そう。毎日いろんな考えられないような事件が次々と起こっています。この日は東大の試験会場で人が刺されたという事件がありました。
◎そして昨日は、「森友学園の国有地売却を巡る公文書の改ざんを命じられて自殺した財務省近畿財務局の元職員・赤木俊夫さん(当時54)の妻・雅子さんが、財務省が検察に提出した書類を開示するよう求めた裁判が、1月18日から大阪地裁で始まり、国側は訴えを退けるよう求めました」「国に対する損害賠償請求は認諾されてしまったので、そこは無くなってしまったんですが、俊夫さんがなぜ亡くならなければならなかったのか、原因と経緯を明らかにする」。今日の「shuueiのメモ」さんから引用です:
赤木さん『財務省が検察へ提出した文書』の開示求めた裁判始まる 国は請求棄却求める - shuueiのメモ (hatenablog.com)
丁度ネットフリックスではドラマの「新聞記者」が13日から配信され、16,17と連日トップと関心が高まっています。裁判の行方を注視したいと思っています。
🔲気になった朝日新聞記事(14日付)をまず写真で。タイトルは「英の識者は言う『国家統計に手を抜く政府は、国家運営をやる気がない』」と言うもの。
◎「国家統計に手を抜く政府は、国家運営をやる気がない」ということですが、「統計不正を働いた公務員への処分」については、「そのような事例に遭遇した経験がないので答えられない」。イギリスでは前代未聞ということ。どこまで堕ちる日本。
🔲もう一つは同じく14日付の新聞ですが、「日本学術会議の梶田隆章会長が13日、岸田文雄首相と首相官邸で面会し、2020年に菅義偉首相が拒否した会員候補6人の任命を求めた。岸田首相は「6人については、前首相が最終的に決めたことだ」と説明」。でも、菅前首相は、間違っていました。菅首相以前は学術会議が推薦した会員を形式的に追認することが首相の役割だったのを『任命権が首相にある』と勝手に解釈を変えたのです。新政権で元に戻してほしい。岸田首相はこの詭弁を踏襲するつもりなのでしょうか:
「個々人の任命の理由については、人事に関することでお答えを差し控える」
結論を先に述べると、この2つの言葉を持ち出して任命拒否という自分の行動を正当化する菅首相の説明は、明らかな詭弁です。
内閣総理大臣は、日本学術会議の会員任命という作業において、自由選択を前提とする本質的な意味での「任命権」など持っていませんし、日本学術会議法に基づく会員の任命は、一般企業で使われているような意味での「人事」でもありません。
(中略)
実際には歴代の自民党政権も、これまでずっと、先に紹介した日本学術会議法の条文に文字通り従う形で「推薦に基づいて任命」してきました。例えば、中曽根康弘首相(当時)は、1983年5月12日に参院文教委員会で次のように答弁しました。
「これ(任命)は、学会やらあるいは学術集団から推薦に基づいて行われるので、政府が行うのは形式的任命に過ぎません。したがって、実態は各学会なり学術集団が推薦権を握っているようなもので、政府の行為は形式的行為であるとお考えくだされば」
ここまでの説明で、よく似た2つの言葉が使われていることに気づかれましたか?
そう、「任命」と「任命権」です。前者は、任命という行為自体を指す言葉ですが、後者は自分個人の考えを反映させる形でその行為を行える「権限」を指す言葉です。
菅首相は、この本来意味が異なる2つの言葉をわざと混同して使い、歴代の政権が継承してきた「任命」という形式的行為に、首相個人の権限が介在する余地があるかのように国民を錯覚させるために、「任命権者」という似た言葉を紛れ込ませています。
この詭弁のトリックを読み解くには、過去の歴史的事件を参考にするのがわかりやすいかと思います。それは、1935年に起きた「天皇機関説事件」で有名になった、「天皇機関説」という憲法解釈の考え方です。そこでは、当時「神聖不可侵」とされていた天皇であっても、実際の権限行使はすべて「憲法に基づくもの」でなくてはならず、天皇だからといって何をしても許されるわけではない、との解釈がなされていました。
(中略)
日本学術会議法に基づいて、内閣総理大臣が行う任命という行為(「任命権」とはまったく異なる概念であることに注意)は、あくまで「手続きを行う国の機関」として、首相個人の好き嫌いや思い入れなどを完全に排した形でなされなくてはならないものです。
よく似た言葉をさりげなく使って論点をすり替えるのは、詭弁でよく使われるテクニックです。今後も、菅首相はこの詭弁を使い続ける可能性が高いですが、野党議員や政治記者は「その説明は詭弁だ」と指摘し、国民も詭弁にだまされないようにしましょう。
(山崎雅弘)
🔲河瀨直美監督の五輪の記録映画問題です: