◎ウクライナのことを考えると不謹慎な…と躊躇してしまいますが、自分の出来ることを考えてやった後は祈りながら、普段通りの生活をということで先日観た映画を取り上げてみます:
★日本アカデミー賞とブルーリボン賞の発表がありました。日本アカデミー賞の最優秀賞の発表は3月11日。太字は私が劇場で観た映画:
第45回日本アカデミー賞 各優秀賞・新人俳優賞発表 | ORICON NEWS
2021年1月1日から12月31日までに日本で公開された優秀作品を表彰する『第45回日本アカデミー賞』15部門と新人俳優賞の受賞者・作品が18日、発表された。優秀作品賞は『キネマの神様』『孤狼の血 LEVEL2』『すばらしき世界』『ドライブ・マイ・カー』『護られなかった者たちへ』の5作品。この中から最優秀賞が3月11日に東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われる授賞式で決定する。授賞式の司会は、3年連続3回目となるフリーアナウンサーの羽鳥慎一と、前回最優秀主演女優賞(映画『MOTHER マザー』)を獲得した長澤まさみが初めて務める。
『孤狼の血 LEVEL2』がブルーリボン賞作品賞!岡田准一、永野芽郁ら受賞結果が発表 (msn.com)
在京のスポーツ紙7社の映画担当者が選出する第64回ブルーリボン賞の受賞結果が、24日に発表された。映画『孤狼の血 LEVEL2』が作品賞、岡田准一(『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』『燃えよ剣』)が主演男優賞、永野芽郁(『地獄の花園』『そして、バトンは渡された』)が主演女優賞を受賞した。
監督賞は『すばらしき世界』で3度目の受賞となる西川美和、助演男優賞は『すばらしき世界』『あの頃。』『ONODA 一万夜を越えて』の仲野太賀、助演女優賞は『ドライブ・マイ・カー』の三浦透子、新人賞は『サマーフィルムにのって』『由宇子の天秤』の河合優実、外国作品賞は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』だった。
<ドラマアカデミー賞>最優秀作品賞は「最愛」『想像の中で梨央たちの物語を続けていただければ』(新井順子P) | WEBザテレビジョン (thetv.jp)
<ドラマアカデミー賞>吉沢亮が主演男優賞 撮影では『普段のテンションを100とすると7万くらいまで爆上げ(笑)』 | WEBザテレビジョン (thetv.jp)<ドラマアカデミー賞>吉高由里子が主演女優賞!『「最愛」という作品に名前を刻めて良かった』 | WEBザテレビジョン (thetv.jp)
★スピルバーグが監督した「ウエストサイドストーリー」で振り付けを担当した34歳のジャスティン・ペックが語る映画に込めたこだわりです:(エスクワイア―の記事で)
振付師ジャスティン・ペックの父親は10歳のとき、彼は父親(ペックにとっては祖父)に連れられ、当時大旋風を巻き起こしていた新たなブロードウェイミュージカルを鑑賞しに行きました。それは1957年9月にウィンター・ガーデン・シアターで開幕し、その初演は700回以上のロングランを記録した不朽の名作「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
これは唯一無二の才能が制作に結集した「ドリームチーム的」作品と言っていいでしょう。原案・演出・振り付けは名振付師のジェローム・ロビンズ。音楽はレナード・バーンスタインであり、歌詞は先の11月26日に91歳で亡くなられたスティーブン・ソンドハイムが担当。ウィリアム・シェイクスピアの悲劇を、現代を舞台によみがえらせたラブストーリーであることは言わずもがな…です。…
★ネットで見つけた二つの映画をくっつけた写真。共通点は?
☆どちらも公開日が2月11日。ウエストサイドの方は公開直後、夫と一緒に観ましたが、その後、カンヌで脚本賞を取っていたドライブ・マイ・カーが全米映画批評家協会の作品賞、監督賞、脚本賞、それに主演男優賞の合わせて4部門を受賞したりゴールデングローブ賞を取ったので『凱旋上映』という新聞広告を見つけました。昨年見逃した夫が見たいというので一緒に行って、私は昨年の公開時に観ているので「嘘喰い」を観ることに。
原作は、集英社ヤングジャンプで連載(06~17年)され、シリーズ累計で880万部(全49巻)を突破した、熱狂的人気を誇る迫稔雄のギャンブルマンガ『嘘喰い』。
通称”嘘喰い”と呼ばれる主人公・斑目獏(まだらめばく)を演じたのは横浜流星。その獏との出会いから人生が一変する青年・梶隆臣には佐野隼人。闇カジノのオーナー、鞍馬蘭子には白石麻衣。監督は98年公開の『リング』が社会現象になったジャパニーズ・ホラーの名手、中田秀夫。近年も『スマホを落としただけなのに』(18)、『事故物件 恐い間取り』を世に送り出しているヒットメーカーが全編に異様な緊迫感を漲らせる。さらにB’zの主題歌が興奮を最高潮に盛り上げ、テンションはMAXに! この冬は『嘘喰い』から目が離せない。
☆という宣伝コメントでこの映画を観たのではなくて、主演の横浜流星、今までドラマや映画でシリアスな役でしか見たことが無かったので、エンタメ作品、それも天才ギャンブラーを演じるというので観ることに。これがとても良かったです。原作は知らないし、中田監督映画は貞子とか「スマホを落とした」をテレビでチラ観した程度。
☆銀髪の獏のキャラクターが魅力的、自信家で孤高ながら優しくて可愛げがあって思いやりもある。トップシーンは大都会のビルの屋上で、上空を1時間以内に飛行機が飛ぶか飛ばないかの賭けで負けるシーンから。ヘリコプターで撮影したというシーンが美しいし、映像は最後までとても綺麗。なにより横浜流星が楽しんで演じているのが伝わってくる。カッコ良さと脆さと強がりと、そして嘘を見破ったときの決め台詞。
獏が対決する佐田国(三浦翔平)は元々は研究チームを率いる学者。研究対象はメタンハイドレードでした。個体から気化する新しい資源として説明もされるのですが、私は10年前大阪の関西テレビ(現カンテレ)の情報番組でコメンテーターをしていた青山繁晴氏を思い出しました。妻である青山千春氏が発見者だったかな。日本は資源大国!(日本海のメタンハイドレート) - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)
☆人気漫画の実写化というので漫画の原作ファンの方たちから大ブーイングでしたが、「0から生み出す」原作者をリスペクトしてやまない俳優・横浜流星の再現度が高いのは、原作漫画のドラマ化で実証済み。今回も自称大ファンの方の満足度は、脚本や監督さんについてはかなり厳しいものの、斑目獏を演じた横浜流星には5点満点のところ6点をつけている人も。横浜さんも「感想、お聞かせください。全て受け止めます」とインスタグラムにコメントを発表。これに、演じる姿勢と覚悟がよいと原作ファンが大感激、新たにファンになったという男性も。こういうやりとりも面白い。
丁度、ロシアのプーチン氏のウクライナ侵攻が心配されていた頃に観たので、獏が発する「平和主義者だから」とか、目的を訊かれて「世界平和」と答えるセリフが特別の意味合いを持って響いてきました。身近に映画を楽しめる平和な日本を有難いと改めて。