カンヌ国際映画祭受賞作と「カムカムエヴリバディ」ドラマアカデミー賞作品賞他5部門受賞と最終回真近の春期連ドラなど 

★遅くなりました。カンヌ映画祭の結果。

■受賞リスト
パルムドール 『Triangle of Sadness』リューベン・オストルンド(スウェーデン)
グランプリ(2作) 『Close』ルーカス・ドン(ベルギー)
          『Stars at Noon』クレール・ドゥニ(フランス)
監督賞   パク・チャヌク『Decision to Leave』 韓国
脚本賞 タリク・サレー『Boy From Heaven』 イラン
審査員賞(2作) 『The Eight Mountains』(英題)フェリックス・ヴァン・ヒュルーニンゲン&シャルロッテ・ファンデルメールシュ(ベルギー)
『EO』イエジー・スコリモフスキポーランド
75周年記念賞 『Tori et Lokita』ジャン=ピーエル&リュック・ダルデンヌ(ベルギー)
女優賞 ザーラ・エミル・エブラヒミ(イラン)『Holy Spider』アリ・アバッシ監督(デンマーク
男優賞 ソン・ガンホ(韓国)『ベイビー・ブローカー』是枝裕和監督(日本)
カメラドール(新人監督賞) 『War Pony』ライリー・キーオ&ジーナ・ギャメル(アメリカ)
カメラドール・スペシャルメンション 『PLAN75』早川千絵監督(日本)

☆最優秀はスウェーデン。ベルギーの作品も受賞しています。日本の早川千絵監督作品は、75歳以上になると生死を自分で決められるという制度「プラン75」が国会で決められて施行されるという高齢社会を描いた映画だそうです。

第75回カンヌ国際映画祭にて、倍賞千恵子主演最新作、映画『PLAN 75』がカメラドール スペシャル・メンション(特別賞)を受賞した。日本映画においては、1997年に河瀨直美監督が『萌の朱雀』でカメラドールを日本人監督として初受賞してから、25年ぶりの快挙となり、日本人監督が本賞を受賞するのは初となる。

第75回 カンヌ国際映画祭(2022年) - 映画.com (eiga.com)

 
 
 
 
 
 
 

🔲東京五輪記録映画、カンヌで上映 河瀬監督「100年残る映画に」:朝日新聞デジタル (asahi.com)

NHK朝の連続テレビ小説、現在放送中の沖縄を舞台にスタートした「ちむどんどん」はあまり評判は良くないそうですが、前作の女三代100年のストーリー「カムカム」の方はドラマアカデミー賞5部門受賞です。「ミステリと言う勿れ」の菅田将暉さんの主演男優賞は順当かな~ですが、助演女優賞の毎田暖乃さんにはビックリ!「妻、小学生になる」の演技。子役でありながら石田ゆりさんが乗り移っている時の大人の母親で妻も演じないといけない奇想天外な物語の難役、たしかに名演!でした:

“連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」”が作品賞ほか5部門受賞!!『週刊ザテレビジョン』第111回ドラマアカデミー賞を発表!! | KADOKAWA

ドラマアカデミー賞は1994年に創設され、毎年4回、クールごとに開催。国内の地上波連続ドラマの中から、読者、審査員、TV記者の投票によって部門別のNO.1を決定しています。第111回は「連続テレビ小説『カムカムエブリバディ』が最優秀作品賞、主演女優賞、助演男優賞脚本賞、ドラマソング賞と5冠を達成いたしました。「ミステリと言う勿れ」の菅田将暉が主演男優賞を獲得し、同作は監督賞も受賞。助演女優賞は「妻、小学生になる。」の毎田暖乃に決定しました。受賞結果はwebサイト「ザテレビジョン」:https://thetv.jp/でも公開中。

「シン・ウルトラマン」5月13日公開。同日公開の日、私は「流浪の月」の方を見ましたが、シン・ウルトラマンの方が大勢の人が集まっていました。ところでこのツィートの斎藤工さんの言葉年をとって、やってはいけないことの3つ」肝に銘じておこうと思います:

 
 
 
 
 
 
 
岸原さや🌿🕊
 
@sayasaya777
シン・ウルトラマン 大ヒット御礼イベントで好きな言葉を答える斎藤工。 "歳とって  やっちゃいけないことは 「説教」と「昔話」と「自慢話」  私の好きな言葉です" 画像・動画ギャラリー > 映画ナタリー
好きな言葉を答える斎藤工。 - 斎藤工山本耕史が「シン・ウルトラマン」裏話披露、長澤まさみは「地味に撮影」 の画像・動画ギャラリー 10件目(全20件)

🔲映画製作現場でのパワハラモラハラが問題になっています。映画撮影時のベッドシーンやラブシーンでの撮影方法についても最近は厳しい目が向けられていますが、こういうやりとりになると一寸イヤだな~と:

 
 
 
 
 
 
 
MADKANAKO
 
@makkanako
この女性助監督は私ですが、見学者は本当に一人も来ていません。基本的にセンシティブなシーンは私が進行し、衣装メイクさんと最大限の配慮をしていました。実際の狭いアパート内での移動撮影が多く6.7人は居なくてはならないことが多かったですが、最低限の人数になるように気をつけていましたよ。
引用ツイート
 
 
 
@hkoreeda
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元のインタビューを読みましたがペドゥナさんは「スタッフ」とは言ってますが「見学者」とは言ってませんね。撮影場所は実際のアパートなので見学者はひとりもいませんでした。撮影時にスタッフのひとりと目が合うと指摘され、すぐに現場付きの助監督を女性に替えました。この点は確かに反省点でした。 twitter.com/LovelyBabyBooo…
 
@hkoreeda 4月15日
これ、「見学者」も「大量」も「嫌だった」も彼女のコメントには存在しないんです。でも2000人の人が拡散したりイイネしてて。訂正しても基本消去したり謝罪したりということはないので、諦めて放置してきたんですが、目にすると正直困惑するしかないので、何度も言いますが、ツィートは、やめます。
李監督のインタビューにも出ていた「インティマシ―コーディネーター」という職種というか、いわゆる”濡れ場”を演じる俳優さんの考えをスタッフに伝える仕事が最近では出来ているということですね:
 
 
 
 
 
 
 
@hkoreeda
ただ、先日インティマシーコーディネーターの方とお話させていただいて、露出度の問題ではなく役者さんから繊細な対応を求められるシーンに関してはセットを別にするなど、より丁寧な対応が必要だとアドバイスいただきました。努力します。
引用ツイート
 
 
 
@hkoreeda
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是枝です。 これは謂わゆる「濡れ場」ではなく膝枕のシーンのことだと思いますが、家のセットと同じスタジオ内にこのシーンのセット(四方を壁で囲んだ個室)があったのでリリーさんは自分の撮影終わりに松岡さんに声を掛けて帰られただけで「関係ないのにわざわざ見学に来た」わけではありません。 twitter.com/kinkan_c/statu…
 
「流浪の月」でもかなり激しいDVシーンやベッドシーンがありますが、李監督は映画公開直後に、ビジネスインサイダー(現在は有料記事部分)で、段取りをつけてスタッフで一度やってみて問題がないか、俳優の意見も聞いて、全て事前に決めてやっていて、アドリブは一切ないと答えていました:
 
 
 
 
 
 
 
スマイル
 
@smile524smile
安心する…暴力も性暴力も許されてはならないものだからこそ。
引用ツイート
 
 
 
@sio0412
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俳優の尊厳を守るという話DVもベッドシーンも話し合ってすべて決めたとおり。信頼関係が大事。発信することでまた俳優を守っている。変な憶測をさせない。 日本映画はかつて「社会派で大作」両立させていた。『流浪の月』李相日監督が語る|BUSINESS INSIDER businessinsider.jp/post-254359 @BIJapanから
 
 
☆6月に入って、春期の連続ドラマも最終回が近づいてきました。
続けて見ているドラマについて:
NHK(火)10時「正直不動産」
業界用語の解説付きで面白い。ウソがつけなくなった長瀬(山下智久)ですが、社長(草刈正雄)とミネルヴァ不動産との因縁が明かされて・・・仕事仲間やライバルとの関係も巧く描かれていて最終回まで楽しみ。
 
NHK(月~木)10時45分~11時「カナカナ」

遅れて始まって6月いっぱいまである番組。連続テレビ小説の夜版みたいな番組かな。
マサ(真栄田郷敦)と佳奈花(加藤柚凪)の二人の組み合わせがとてもいい感じ。お節介オバサンに宮崎美子、マサに気がある女性に白石聖

“夜ドラ”とは、“朝ドラ”こと連続テレビ小説の夜版ともいうべきドラマ枠で、2022年の4月に新設。本作はその第2弾となる。

原作は、「今日から俺は!!」(小学館)で知られる西森博之氏の同名漫画。100人相手のケンカに勝った伝説を持つ元ヤンキー・マサと、人の心が読める、ちょっとおませな5歳の女の子・佳奈花が織りなすハートフルコメディーが展開する。

★TBS(日)9時(日曜劇場)「マイファミリー」

前回の第8話、番組スタートして、CM挟んで30分ほど、濱田岳さんの一人芝居。これは驚きました。「僕が誘拐しました」の告白から、5年前の自分の娘の誘拐事件からその後の2つの誘拐事件について延々語り始めて・・・番組半分を一人で持たせる濱田さんの演技も、思い切った演出にもビックリ。そして主役の温人(二宮和也)が警察に捕まって・・・次々明かされるような種明かしと先の見えない展開に毎回驚いています。
 
★日テレ(読売)(水)10時「悪女(わる)~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」

これは元気が出ます。とにかく明るくて前向き、自分への言葉は素直に額面通り受け取って悪人を作らない田中マリリン(今田美桜)の性格が好き。上司の江口のりこさんのサポートもいいですね。職場の女性問題を、男性を味方につけて痛快に解決していく突破力もステキ。
 
★TBS(金)10時「インビジブル
ややこしい話ですが、志村(高橋一生)の上司(原田泰造)が殺されて、いよいよ分からなくなってきました。次回は猿渡が志村とバディを組むという予告でしたが・・・
捜査一課長・犬飼(原田泰造)の死亡が、副総監の牧野(羽場裕一)から発表された。当面の間、捜査の指揮は猿渡(桐谷健太)が執ることに。志村(高橋一生)は、犬飼が内通者を極秘で調べていたためインビジブルに殺されたと猿渡に訴える。キリコ(柴咲コウ)も、犬飼の死に弟のキリヒト(永山絢斗)が関わっていると知り、心を痛めていた。...

NHK土曜ドラマ「十七歳の帝国」

AIに選ばれた17歳の首相・真木亜嵐(神尾風珠)と首相補佐官(山田杏奈)の前に立ちはだかる老害ともいえる高齢者の憎まれ役二人(柄本明田中泯)を相手に若手が頑張っているのが時に痛々しいくらい。次期首相候補内閣官房副長官の平(星野源)や首相の孫(染谷将太)の動きも今夜の最終回でどうなるか。ドラマの中だけでも実験都市ウーアの改革が成功してほしい。

舞台は202X年。日本は深い閉塞感に包まれ、世界からは斜陽国の烙印を押されている。出口のない状況を打破するため、総理・鷲田はあるプロジェクトを立ち上げた。「Utopi-AI」、通称UA(ウーア)構想。全国からリーダーをAIで選抜し、衰退した都市の統治を担わせる実験プロジェクトである。(中略) AIが首相に選んだのは、若く未熟ながらも理想の社会を求める、17才の少年・真木亜蘭(まきあらん)。他のメンバーも全員20才前後の若者だった。真木は、仲間とともにAIを駆使し改革を進め、衰退しかけていた地方都市を、実験都市ウーアとして生まれ変わらせていく―。