🔲競技さえできれば後のことは考えないという「アスリート」が多い中、真のスポーツウーマン、小平さん、素晴らしいです:
◎22日(土)巌流島から戻って名物「焼きカレー」を食べて、2時過ぎからレトロ地区巡りをスタート。「伽哩本舗」を出ると信号機の右手にも、左手にもレトロな建物が見えます。右手の建物は門司港駅です。
まず左のレンガ造りの建物へ。↓「大阪商船三井船舶株式会社門司支店」の建物です。
一階はギャラリーになっていました。
一番の見どころの旧門司三井倶楽部の建物は修復工事中でした。
門司港駅へ向かう途中「バナナの叩き売り発祥の地」を通りました。寅さんですね。
門司港駅の建物正面
今も現役で駅として使われています。
修復中の三井倶楽部の裏手は海の水が引き込まれていて、反対側は親水広場で吹奏楽団が演奏中でした。背の高いビルは黒川紀章設計のマンションで31階に有料の展望室があります。
そのビルの麓の隣、レンガ色の建物は旧門司税関。
建物の中では、生け花の展示会。喫茶店もあって有効利用されています。
2015年の後半の朝ドラ「あさが来た」で波留さんが演じた広岡浅子の門司港との関係がパネル展示してありました。「よき理解者の夫」役は玉木宏さんでしたね。
外に出ると直ぐ大連友好記念館。新しく見えるのは1996年に建てられた複製建築だから。案内板には「門司港は九州の玄関口として、また大陸貿易の拠点として栄え、特に大連市との間には重要な国際航路があった。大連と北九州市の友好都市締結15周年を記念して大連にある歴史的建造物を複製建築した」とありました。
次はいよいよ黒川紀章設計のマンション「レトロハイマート」の31階・門司港レトロ展望室です。
正面左手には巌流島が見えます。「巌流島」はこの旅行を計画して出かける数日前に、下関と門司の間の下関寄りにあるということを知りました。即、行ってみよう!に。
右手には「壇ノ浦」と書いてあります。今度は「壇ノ浦」は、ここだったのか!です。
私は木下順二の「子午線の祀り」を読んでいて、群読で上演された舞台も見ました。宇宙から見た人間という視点が胸に響く戯曲ですし、群読という人間の声が合わさったときの迫力も凄かった。最近の世田谷パブリックシアターでの公演は衣装もカラフルで私が観た舞台とは随分違って新しくなっているようでした。
平家物語「子午線の祀り」と「先帝身投げ」 - 四丁目でCan蛙~日々是好日~ (hatenablog.com)
関門橋の下関側の橋脚の麓辺りの海です。「あの辺りが、そうだったの~~!」です。
平泉に居た義経がここまで来ていたのですね。知盛が錨(いかり)とともに海に飛び込んだのがここだったとは・・・
展望室の山側、真下に車を止めた駐車場が見えました。そして、すぐ隣に出光美術館が。写真の左端に『シルバーミストグリーン』の我が家の愛車が見えます。
展望台を降りて駐車場へ。レトロ駐車場の壁面のツタ
両端に機関車を付けた列車が通りました。マップで調べると北九州銀行レトロライン「潮風号」と書いてあります。
駐車場の真裏に美術館がありました。板谷波山(いたやはざん)展をやっていました。こんなところで板谷波山の陶器が見られるなんて…入って見よう!と私の一存で即決。
それにしても凄い作品群でした。「生誕150年—時空を超えた新たなる陶芸の世界」とタイトルが。44の「出展作品はすべて出光美術館蔵です」とか。
可愛い小皿は大正1,2年(40歳と41歳)の作品でマジョリカ(マヨリカ)焼の写し。
チラシの紹介文から「近代陶芸の旗振り役の一人として評価される板谷波山(1872-1963)の生誕150年を記念して、その生涯と作品を紹介する回顧展を開催する。波山は、彫刻的な文様、釉下彩の技法に加え、当時欧州で流行していたアール・ヌーヴォ―の様式をいち早く受容し、新しい意匠表現を生み出した。一方で中国の古唐磁なども学習し、独自の青磁、白磁の制作にも取り組んだ。」
美術館を出たら4時20分でした。焼きカレーの後、歩き出して2時間以上経ちました。
オレンジ色のところが歩いた道や訪ねた建物。
ガソリンスタンドに寄って和布刈公園へ向かうことに。途中、携帯に電話。神奈川のEさんから。金曜日のBSプレミアムでブーニンの番組があることを浜松のUさんから聞いた私はEさんとIsanに知らせましたので、そのことかな?と。
Eさんは福岡出身ですので、今、福岡県の門司市の街の中と言うと驚かれました。「旅行中!?ということ?」「そう、夫と車で。門司のレトロ地区を歩いて、和布刈公園へ向かうところ。それで、ブーニンの番組どうだった?」と訊いて、教えてもらいました。中島さんと二人夫婦で取り上げられていて、いい内容だということを知りました。帰宅してまだ連絡とってないので、落ち着いたら電話しますね。
さて、ガソリンを満タンにして今日のねぐらの和布刈公園へ向かいます。門司の街の夜景を見る公園なので山を上りました。最初の駐車場はあまりよくないというので上を目指して上りました。急坂の狭い道ですが一方通行なので安心です。高台の公園に着くとトイレのすぐ傍で車三台並べて、間にテーブルを広げて6,7人が宴会中でした。
これは、先客があるので大丈夫ということで少し離れたところに止めて、夕食準備です。昼間カレーだったので、メニューを変えてスパゲッティに。
桜の枝越しの眼下に、歩いてきた門司のレトロ地区と海、向こうに下関も見える高台。
車に積んでいた調理道具と折り畳みのテーブルやいすを夫の指示で私も手伝いながら広げて場所づくりです。ケースには大量の水やガスバーナーや調理器具が入っています。最初に熱湯を2本のテルモス(保温水筒)に入れます(何に使うんだろう?)。
それから玉ねぎを半分にして粗みじん切りに。フライパンにオリーブ油を引いてニンニクと玉ねぎを炒めそこに瓶詰のトマトソースを3分の2ほど入れて混ぜる。大きな鍋にたっぷりの湯を沸かしパスタを茹でる。ゆで汁を捨ててソースを絡めて完成。
暮れなずむ高台で門司の街を見下ろしながら調理して食べるパスタ料理はとても美味しかったです。食べ終わって、どうやって片付けるのかと思いましたが、夫は慣れたもの。まず食器類の汚れをペーパー(持参の芯を抜いたトイレットペーパー)で拭い落とし、先ほどのテルモスの熱湯を少し入れて食器に残る油分を溶かし、そのあとまた紙で拭きとるとすっかり綺麗に。元通りケースに収めて、折り畳み類は元に戻し、今度は車の後部座席を倒して寝床の準備。この日は暖かかったのでシュラフは使わずに寝ることが出来ました。宴会をやっていた方たちは、早めに片付けて下山。残ったのは少し離れたところに1,2台の車だけ。
夜中に一度トイレに起きて、車に戻るとき前方少し首を挙げた先の夜空に大きな三ツ星が見え、思わず「オリオンが見える!」でした。すぐ、三ツ星を囲む周りの星々が形を作っているのが見えました。何年振りかな~こんなきれいな星座を見たのは。車中泊の初日は成功でした。走行距離555.8㎞。