1月のお茶のお稽古

20日(金)は2023年最初のお茶のお稽古日でした。

先生のお宅の玄関前の蝋梅(ロウバイ)の薄い黄色の花びらが、光を通して、本当に蝋細工のように見えました。控えの間に3人揃ったところで、先生が、暮れに甥御さんが亡くなられたお話を。先生の早く亡くなられた弟さんの長男さんでまだ54歳。癌が見つかった時点で手遅れだったとか。クリスマスの頃だったそうです。末の弟さんが私の同級生。私たちが小学校1年でお兄さんは5,6年だったので、4つほど年長のお兄さんだった方の息子さん。我が家の長男より少し上。若すぎる死です。

控えの間の棚の上に飾ってある今年の干支のウサギの香合や土鈴など。

掛け軸は「彩鳳舞丹宵」。読み方は、「さいおう、たんしょうにまう」。

「朝焼けの澄み切った雲一つない大空に五色の羽を輝かせながら鳳凰が舞っている」という意味で、美しくおめでたい情景を表しています。

お花は竹筒に蝋梅と紅白の椿の蕾。

今年はお庭の椿の花が咲かなくて、まだ蕾だけとか。

我が家の庭の一重の赤い椿は次々咲いていますが、紅白絞りの椿が元気が無くて、葉がパラパラ落ちてきました。椿の木に寿命があるのかな…確か70年以上にはなります。

飾ってある大きなウサギは伏見人形のウサギだそうです。

この日の棚は「三友棚」。「三友」というのは、「松、竹、梅」のこと。

棚板が松の木、上の板の横に梅の花の模様。そして二本の竹の足が軽やかに見える。

左の竹の上に枝の付け根が2本残されていて、柄杓の合を掛ける所になっています。

三友棚を用いたのは、今年の歌会始のお題が「友」だったので・・・と。

先生の説明を聞いて納得でしたが、本当はこちらから察して言えないといけない。

今年も最初にお茶を点てるのは私ということになって水屋に入って準備。

主菓子に新年定番の花びら餅が。これも先生手作りと聞いてビックリ。

三人で「これ、買うと高いのよ~」でした。お干菓子は上等の落雁

1月のお茶碗が並べてありますので、自分で選びます。

重厚な松の絵柄のお茶碗を選びました。

↓ 替え茶碗には小ぶりの松竹梅のスタンプを押したような三島焼のお茶碗を。

仕組み茶碗を準備。柄杓の合が建水の縁にかかっていませんが・・・

お正月を挟んで年を越すと、お点前の手順が吹っ飛んだように忘れてしまいます。

袱紗捌きだけは、きちんと小さめの音が出ます。

皆さんの助言を受け乍ら、やっとお二人にお茶を点てて、交代です。

お客さんになって、花びら餅を食べるとき、食べにくくて、もたもたしてると手で持って食べてもいいのよ、と言われました。中に挟んであるゴボウも美味しかった。これが手作りとは・・・

三人目は立礼式で。これは裏千家だけが使っているというテーブルで。

終わって、いつものように少し雑談。山の手の敬老会の会長をしているAさん。いつもながら会の世話と身近な方達のお世話に忙しくしておられます。認知症の方のお世話の苦労話を聞かせていただきましたが、ご自分も喜寿なのに、80代の方のお世話をされていますので本当に大変だと思います。それでも連れ合いさんの協力もあって、それに「私が見離したら誰が・・・」という思いもあってと言われ、頭が下がります。

最後に2月のお稽古日を決めて、外に。車庫のところで「体に気を付けてね。貴方に何かあったら、連れ合いさんが悲しむよ・・・」と私が言うと「ほんとや」とBさんも。