◎先週、沢木耕太郎の「天路の旅人」を読み終えました。8年間に及ぶ西川一三の旅を辿ってきました。7回とも9回とも言われるヒマラヤ越え、同じ時期、同じように旅をしていた日本人の木村肥佐生との不思議。最底辺の人間の在り方を通して厳しい自然を乗り越えて目的地にたどり着く、まさに冒険そのものの連続。日本人であることを隠し乍らインドにまでたどり着く旅は、過酷な自然とやはりそこに生きる人間との織りなすドラマそのもの。あとがきで著者は「私が書きたいのは西川一三の旅そのものではなく、その旅をした西川一三という稀有な旅人なのだ」と書いていますが、その通りです。
長い旅の記録のような物語の先に見えるのは、8年間の旅と帰国して亡くなるまでの西川一三という人物そのものだったと思います。
資料として著者が挙げている柄本嘉伸著「西蔵漂泊 チベットに魅せられた十人の日本人」を夫が図書館で借り直してくれて、今読んでいます。私が知っていたのは「チベット旅行記」を書いたという川口慧海の名前だけでしたが、今は西川一三と木村肥佐生が加わっています。
それにしても、砂と岩石と川と湖だけの世界の屋根ヒマラヤに続くユーラシア大陸の真ん中に、寺院を建て、周りに街ができ、交易の旅行く人がいて…と大昔から続く人々の営みもまた驚異的だな~と思いました。
🔲2月1日のNHK「クローズアップ現代」は海外へ出稼ぎに出る若い人たちを紹介していましたが、中には永住を考える人も:
“安いニッポンから海外出稼ぎへ” ~稼げる国を目指す若者たち~
初回放送日: 2023年2月1日
🔲日本もとうとう国内を見限って若い人たちが出稼ぎに出るような国になったか~と思って観ていましたが:
🔲こちらは医療現場のお話。ドイツと日本の違い:
🔲NHK土曜日の「ブラタモリ」、先週は足利でした。「お題」は「足利はときどき天下をとる!?」。映画監督の想田和弘さんは足利市の出身でツィッターでこの番組を取り上げておられましたのでコピーです:
🔲最後に取り上げられた銘仙には私も記憶が。母が身につけていた着物は銘仙だったのでは?あるいは、母のアルバムの着物姿にこの銘仙があったような。
大正時代の女性の普段着の着物がこれだったのでは。あるいは着物に袴姿の高等女学校の生徒が来ていた着物が銘仙だったのでは? あるいは、着物を潰して布団に仕立てたのもこの銘仙だったのでは?・・・とおぼろげな記憶の中に大柄で大胆な模様のついた銘仙柄が思い浮かぶのですが・・・
足利名産の銘仙とは?銘仙の歴史や特徴・着用シーンを解説 | KIMONO みやこや|栃木県足利、佐野、群馬県太田、館林、邑楽、桐生の振袖選び (kimono-miyakoya.jp)