「日本学術会議を政府の御用機関にしてはならない」「報道介入問題について」「米国製兵器購入、ランキング」「神宮外苑再開発と斎藤幸平氏」

🔲社会生活で大切なのは『自由・平和・民主主義』だと思いますが、政府が日本学術会議をコントロール下に置こうとしているのは「戦争への道」だと、私たち世代はピンときます。それでなくても、この3つは侵されてきています:

日本学術会議を政府の御用機関にしてはならない -岸田政権の日本学術会議法改正の狙い-
 
岸田政権は、いま、日本学術会議法改正案を国会に提出する準備をしています。これに対して、2月14日には日本学術会議の歴代会長5名が「岸田文雄首相に
対し日本学術会議の自主性および独立性の尊重と擁護を求める声明」を、さらに2月19日にノーベル賞受賞者8名が「日本学術会議法改正につき熟考を求めます」という声明を発表しました。こうした形の声明がだされるのは異例のことで、これは、政府の準備する改正法案の中身が科学者の目からみると、いかに無茶苦茶なものであるかを示しています。

🔲時の政権がNHKに目を付けて「いいなりのNHK」に強引に改造しようとした結果が今です。思い出してください:

NHK自民党にひれ伏したのは約9年前のこと。当時、ニュースウオッチ9の有馬キャスターが菅官房長官を激怒させた。この放送がきっかけで、安倍官邸はNHK会長を土下座させ、国谷キャスターを降板させたことを決して忘れてはいけない。
 
9年前の記事→tl.gd/n_1s2f48h

■当時のことが蘇ってきます。2014年の「フライデー」の記事全文を:

クローズアップ現代』で集団的自衛権について突っ込まれた菅官房長官側が激怒(「フライデー」7月25日号)


クローズアップ現代』で集団的自衛権について突っ込まれた菅官房長官側が激怒
国谷キャスターは涙した… 安倍官邸がNHKを ”土下座”させた一部始終

「政府が『右』と言っているものを、『左』と言うわけにはいかない」
 今年1月、安倍政権のゴリ押しでNHKの会長に就任した籾井勝人氏(71)が、就任会見で力強くこう発言したことを覚えているだろうか。あれから半年、会長の言葉通り、NHKは政府の意向に逆らえない放送局になり下がったようだ。7月3日に生放送された『クローズアップ現代』について、安倍官邸がNHKに猛抗議し、上層部が右往左往しているというのだ。

 この日の『クロ現』は、菅義偉官房長官(65)をスタジオに招き、「日朝協議」と「集団的自衛権の行使容認」について詳しく聞くというものだった。官房長官がNHKにやって来る--局には緊張感が漂っていたという。

 「菅さんは秘書官を数人引き連れて、局の貴賓室に入りました。籾井会長も貴賓室を訪れ『今日はよろしくお願いします』と菅さんに頭を下げていました。その日の副調整室には理事がスタンバイ。どちらも普段は考えられないことです」(NHK関係者)

 放送開始から7分ほどは日朝協議の話題。そして集団的自衛権に話が移る。政治部の原聖樹記者が、菅氏に集団的自衛権の概念などを尋ね、菅氏が答える。キヤスターの国谷裕子氏(57)がさらに突っ込む、という流れで番組は進んだ。
 「他国の戦争に巻き込まれるのでは」「憲法の解釈を簡単に変えていいのか」官房長官が相手でも物怖じしない国谷氏の姿勢は、さすがだった。

 番組は滞りなく終了した。だが、直後に異変は起こった。近くに待機していた秘書官が内容にクレームをつけたというのだ。前出・NHK関係者が明かす。

 「『いったいどうなっているんだ』とつっかかったそうです。官邸には事前に『こんなことを聞きます』と伝えていたのですが、彼らが思っていたより国谷さんの質問が鋭かったうえ、国谷さんが菅さんの発言をさえぎって『しかしですね』『本当にそうでしょうか』と食い下がったことが気に食わなかったとか。局のお偉方も平身低頭になり、その後、籾井会長が菅さんに詫びを入れたと聞いています」

 その数時間後、再び官邸サイドからNHK上層部に「君たちは現場のコントロールもできないのか」と抗議が入ったという。局上層部は『クロ現』制作部署に対して「誰が中心となってこんな番組作りをしたのか」「誰が国谷に『こんな質問をしろ』と指示を出したのか」という”犯人捜し”まで行ったというのだ。

◆「私が悪かったのかな」
 さらに、別のNHK関係者からは驚きの証言が飛び出す。
 「放送が終わった後、国谷さんや番組スタッフは居室(控え室)に戻るのですが、この日、国谷さんは居室に戻ると人目もはばからずに涙を流したのです」
 国谷キャスターは、ただただ、「すみません」と言うばかり。本人は涙のワケを語らなかったが、理由は明白だった。

 「官房長官がゲストに来るうえ、集団的自衛権という、扱いが難しいテーマだということで、国谷さんは前日からスタッフと綿密な打ち合わせをしていました。そのうえで、『この内容なら大丈夫。視聴者の疑問も代弁できるし、官邸を刺激することもないだろう』と確認していたのです。ところが、結果的に官邸を怒らせることになった。責任感の強い国谷さんは、『私か悪かったのかな』とショックを受けたのでしょう」(同)

 本誌は『クロ現』を録画で観直したが、国谷キャスターに非礼な言動はなかった。この程度のことにいちいちイチャモンをつける官邸にも呆れるが、パニックになってあわてふためくNHKも情けない。公共放送失格ではないか(NHK広報局は本誌取材に対して「ご指摘のような事実はありません。NHKは放送法の公平・公正、不偏不党などの原則に基づいて放送しております」と回答)。

 メディア論が専門の上智大学碓井広義教授は「籾井氏が会長に就任して以降のNHKの報道姿勢には、疑問を持たざるをえない」と指摘する。

 「集団的自衛権の行使を認める閣議決定がなされた7月1日、『ニュースウォッチ9』で大越健介キャスターが『集団的自衛権というカードを持つことで、日本への脅威を抑止するという性格が強まる』と結論づけましたが、課題や問題点に言及しないでいいのか、と疑問に思いました。『クロ現』の一件が事実なら、NHKは政府の広報機関化しているのでは、と心配になります」

 一方、NHKのコールセンターには、この放送を観た視聴者から「聞いてほしいことを聞いてくれた」「今後も期待している」との声が多数寄せられたという。どちらが正しいか、国民はよく知っているのだ。

週刊「フライデー」7月25日号

 

🔲政府答弁は、従来通りの「指摘は当たらない」というものの:

>「報道の自由への介入といった指摘は当たらない」 出たよ伝家の宝刀「指摘は当たらない」!!"難癖つけられてる感"を演出したいって魂胆が見え見えなんだよ…
現に【放送法の解釈変更に首相補佐官が圧力をかけた内部文書】が出てきてるのに「介入といった指摘は当たらない」が回答になるわけないだろ
 
 
首相「報道介入当たらず」 - 礒崎氏、放送法の解釈問い合わせ
 
岸田文雄首相は6日の参院予算委員会で、放送法の「政治的公平」に関する文書を巡り.「従来の解釈を変えることなく、補充的な説明を行ったものだ。報道の
自由への介入といった指摘は当たらない」と述べた。総務省の今川拓郎官房長は、議論の主導役として文書に登場する礒崎陽輔首相補佐官から2015年ごろ
放送法の解釈について問い合わせがあったと認めた。
引用ツイ59872?c=39550187727945729

🔲さすが前川喜平さんのコラム、この問題のとても分かり易い解説です!!

NHKやTBSを目の敵にして攻撃を仕掛けた安倍政権こそ民主主義の破壊者です:

小西洋之議員が公表した文書について
 
前川喜平さん 「文書を提供した総務官僚は『国民を裏切る違法行為を見て見ぬふりをすることはできない』と語ったという。この勇気ある内部告発者こそ真の全体の奉仕者である」
 
 

🔲それまでもアメリカの兵器購入ランキングトップ3でしたが、19年にはトップ!

20年は第2位とまさに「金に糸目をつけず米軍兵器高額買いあさり国」日本です:

ホントすごい。自国民には給食費すら「財源が無い」と数十年間も無償化しないのにアメリカの兵器は常にトップ3に入るくらい金に糸目つけずに買ってあげちゃうんだから。 #山添拓 #国会中継
 
ホントすごい。自国民には給食費すら「財源が無い」と数十年間も無償化しないのにアメリカの兵器は常にトップ3に入るくらい金に糸目つけずに買ってあげちゃうんだから#山添拓 #国会中継

🔲神宮外苑の再開発問題について斎藤幸平氏はこう考える:

樹木を伐採し、まだ使える競技場を破壊する行き詰まった現代資本主義は、もはや社会の富を破壊することによってしか利潤を生めなくなっているその先にある過剰開発には経済的合理性は存在しない。」
 
本当にその通り。 のすばらしい記事。
 
 『人新世の「資本論」』を刊行してから、「開発」をめぐって、全国からいろいろな連絡や相談が来る。明治神宮外苑地区の再開発、新宿御苑の除染土計画
大阪市の街路樹伐採、千葉の里山のメガソーラー……。ネットで情報を拡散したり、勉強会で話をしたりすることは簡単にできるが、それで十分か。当事者
たちの深刻な訴えを前に、自分に何ができるかを自問する。