★22日、後藤正文さんらが坂本龍一さんの遺志を継いで神宮外苑再開発見直しを求める訴えを:
★先週の土曜日、大阪のTOHOシネマズ梅田で映画「ヴィレッジ」を観てきました。公開日が誕生日でしたがお茶の稽古日と重なったので翌日夫を誘って観てきました。夫の感想は誕生日祝いに観る映画じゃないだろう、暴力シーンがリアルすぎて…と不満だったよう。確かに凄まじい(暴力だけでなくて)内容で暗くて重いものを抱えて呻くように席を立った映画でした。
↑これは先週金曜日の公開日から日曜までの3日間の入場者に配られた「入村許可証」と書かれたハガキ大の写真です。このうつろな目をした青年が映画の主人公の片山優。
テーマは「Village」の大きな文字の下の英語で書かれた一節。伝統芸能の能に「邯鄲(かんたん)」という人気演目があって、そのテーマが「五十年の栄華も一炊の夢」というのですが、この青年が辿る運命を暗示しています。2時間の上映時間ですが、映画2,3本分の濃い内容で、ずっしりと重い澱のようなものが圧し掛かかってきます。
舞台は美しいかやぶき屋根の村(ロケ場所は京都美山の"かやぶきの里")。15年ほど前のこと、大学時代の友人5人でmwengeさんの車と案内で、ここを訪ねたことがあります。その山の天辺にそびえたつ巨大なゴミ処理施設がある架空の霞門(かもん)村が映画の舞台。村には能楽堂があって能を観賞する機会も残っています。
この村から一歩も出られない優の身に起こる理不尽極まりない様々な問題。そこへ東京から夢破れて戻って来た幼馴染の美咲(黒木華)が登場して物語が始まります。登場人物(村長、村長の弟や息子、村長の母、優の母、ほか)たちは誰一人悪人として描かれてはいませんが、立場が違えば敵対関係に。そこが悲しいところです。日を改めて私なりの感想を書いてみたいと思っています。因みに「優」とは「You」のことであって、「あなたの物語」でもあるという。公開日の朝日新聞夕刊に紹介記事が出ていました。
★アメリカで在日コリアンを描いたドラマ「パチンコ」が評判です。内田氏のツィッターで知った後、朝日新聞(25日)の文化欄でも取り上げられました:
在米の韓国系作家ミン・ジン・リーの小説『パチンコ』が『Pachinko パチンコ』というタイトルでドラマ化されて、Apple TV+で配信されている。20世紀初め頃の釜山の漁村から始まる、1人の韓国人女性の一生を描いた話である。
私は先日コロナに感染して10日間の自宅隔離を命じられた。時間をもてあましていたので、さっそく評判のこのドラマを観ることにした。たいへん面白かった。それと同時に深く考え込んでしまった。それは「どうして日本では、これと同じ時代の、同じ人々を描いた娯楽作品を創り出すことができないのか」ということである。
Pachinko パチンコをApple TV+で視聴 (日本)
★朝日新聞(25日火曜日)の文化欄より:
在日コリアンの家族を描いた米国ドラマ「Pachinko パチンコ」(アップルTV+で配信中)が、同国の放送映画賞を受賞するなど話題を呼んでいる。日本のドラマでは描かれることが少ない在日コリアンの苦難を正面から取り上げた。海外では「韓流」として受けとめられているが、日本の放送界に与える影響にも期待の声が上がる。
自分は何者なのか 自分の言葉で語る大事さ
出演の南果歩さん