母の1周期、父の7回忌の法要

◎母が亡くなったのは1年前の6月15日でした。1周期の法要は、命日より遅くではなく早く行うというのを知って、10日に、ということを決め、神奈川の妹にも伝えてありました。お天気はあまりよくないかも知れないと思っていたのに、当日の昨日は、晴れました。

東山浄苑に私たちは車で向かうことに。妹夫婦と丁度11時前には浄苑で会うことが出来ました。受付でお経のお願いをして、両親の仏壇とお墓に準備した仏花を供えて待っていました。僧侶が来られて、蝋燭の位置やおりんの位置を『浄苑式』に直して読経が始まりました。一人ずつ順番にお参りしてお坊さんのお話を聞いて、法要を終わりました。

お昼には浄苑内のレストランに会席料理を予約していました。本館を出たところに八重の十薬だけが咲いている花壇がありました。真っ白な花が咲き揃って綺麗でした。

なだらかな坂道沿いに杉林があって、心地よい風が吹いていました。その中に、延暦寺の迫害で京都から逃れて福井県の吉崎で布教活動をした蓮如上人の胸像が立っていました。

この日は、お彼岸とかではなくて普通の日なので、レストランは予約した私たちだけ。

総ガラスの向こうに遠くの山と杉木立が見えるテーブルに座り、脇のテーブルに荷物をおくことに。

お料理は創作京料理でお品書きがないんですと言われましたが、どれもこれも見た目にも美しく、お味も美味しくて・・・これぞ京料理、鱧(はも)のお吸い物。

私は、4月に80歳になりました。4月の中頃から、朝起きると右手の中指が痛くて、お昼ごろになると痛みも取れて自由に動きます。夫がリウマチになったときお世話になった整形外科で血液検査をして調べてもらいました。リウマチの心配はないが、『栄養失調』と言われました。常日頃から口の悪い先生ではありますが・・・。

5月に入って体重が減って、月末には36キロに。36キロを切るとちょっとまずいかなと心配になりましたが、内科クリニックの血液検査の結果、赤血球が足りない、それも食事で追いつけるレベルではないので薬を出しますと言われました。41歳の時に胃を3分の2切除していますので、太れないのは分かっているのですが、それにしても…と気になりだしたところでした。

気になって毎日体重を測っていると確実に100グラムづつ減っていきます。

(この後も野菜の揚げ物など何品か続いて最後はメロンのデザートでした)

関節炎とか体重減とか…考えてみると、これが、歳をとったということ・・・

気にしない方が良いと思ったら、体重が底をついて100グラムづつ増えてきました。

80歳という年齢と、病は気からを実感しました。

母が常々、浄苑でお参りした後は京都観光でもしたらと言っていた通り、妹たちは京都タワーホテルで1泊して翌日は観光して帰る予定です。

2時過ぎ。食後は平安神宮へ行きたいというので車で出ましたが、途中で、疲れたのでホテルで荷物を降ろして一服したいということで、京都駅前のホテルに向かいました。

後期高齢者に、早朝からの移動と贅沢なお料理の後の観光は無理のようです。それでなくとも京都の暑さは堪えるようです。

二人をホテルの裏通りまで車で送って、別れることに。

両親のお墓参りのついでに美味しいお料理を食べ、京都観光をする娘夫婦の私達。

母の思い通りを実行しながら、深謀遠慮の母を思い、いい供養になったと納得です。

昼食を戴いたレストランの窓から外を見ながら「山が続いているね…」と言っていた妹の夫に、お料理のお運びをしていた女性が「36ぽうですから」と。「36ぽうなんですか…?」と彼が言い、「はい、東山三十六峰…」「草木も眠る」と私が続けると、「はい、草木も眠る丑満時・・・」と二人で。歳が近いと二人で笑い合いました。

そのあとは「突如轟き渡る剣戟の響き」と続き(と言っても覚えているのはここまで)、アラカンこと嵐勘十郎の鞍馬天狗の映画の活弁口調が甦ります。が、アラカンの映画なんて見たことも無くて、丸めた新聞紙の刀でたたき合いのチャンバラごっこをするときの常套句がこのアラカンの「東山36峰草木もねむる・・・・」だったのです。

その東山三十六峰の中に眠る両親の法要、80過ぎて車の運転がまだ大丈夫な夫のお陰もあって、無事済ませました。

 

お料理は京料理『濱登久』(はまとく)
     花園本店(075-463-7369)

     ハートンホテル京都店(075-222-2801)

     東山浄苑店(075-541-2210)