◎26日の金曜日、午後からお茶のお稽古でした。最近は、炎天下の外歩きは止めて、買い物や用事は自転車で出かけて、外にいる時間を短くすることにしています。それで、昨日も幅広帽子をかぶって自転車で先生宅へ向かいました。4日のM君のお葬式以来3週間が経っています。
少し早いかなと思いましたが、「ごめん下さい、お邪魔します」と玄関を上がって襖を開けてお部屋に入ると、先生がおられてちょっと驚きました。お月謝を渡してから、先生の方からお葬式のお礼を言われましたので、「立派な葬儀でしたね。寂しくなりましたね」と私も。
その内お二人も見えて、4人揃ったところで、私の方から「先生の弟さんが亡くなられて・・・」と伝えました。「あの弁護士の?」ということから、ご供養の意味も込めて、M君の思い出話を先生と私の二人でお伝えすることに。前日がM君の誕生日だったそうです。命日は6月28日と聞いていたので、あと少しで80歳だったのですね。
床の間には、掛け軸はなくて、蝉籠に活けたお花が飾られていました。
白いムクゲと桃色の秋海棠(和製ベゴニア)と斑入りのススキの葉。
掛け軸の裏に、収納できる釘が隠されていました。
先生は、着物でどこかのお茶会へ向かう先で転んでひざを打って半月板損傷の怪我。正座ができないとか。それに暑いので、今日は3人とも立礼式でということで、長いお喋りの後、いつも立礼でお茶を点て慣れているNoさんからスタートすることに。
水屋に入ると、珍しい蟹の形の蓋置が出してありました。主菓子はよく冷えたガラスの蓋物の中に扇形の形をした水ようかんが入っていました。長いお喋りの後だったので、先生が、先にお菓子を食べてくださいと言われて、先生手作りの美味しい水ようかんを懐紙にとって先に戴くことに。ひんやりと上品な甘みが口の中に広がって、とても美味しい。
トップバッターを終えたNoさん、いつも私が最初だったので、私の苦労?が分るとか・・・そうなんです、真っ白になって次が分らなくなる瞬間があるんです!
最後は嫌だからと私が腰を浮かすと、となりのNさんが、次は私で・・・と。結局トリを私が務めることに。
ガラス製の水差しが涼し気。黒漆の誂えの蓋が付いています。
前日の25日は大阪の天満の天神さん(菅原道真)の天神祭りでしたのでお茶碗も…。
ガラス製の口の広いお茶碗にサギ草の花が描かれています。
海外で求めると耐熱になっていないものがあるので気を付ける事、といつもの注意。
これは日本の耐熱ガラスなので大丈夫。干菓子は「はったい粉」の船形。
お茶入れの棗(なつめ)は涼しそうな浴衣の袖のトンボを描いた絵柄
ガラス製の蓋ものの菓子鉢。よく冷やしてありました。
中身が空なのが惜しい。いただく前に写しておくべきでした。
◎Noさんの元気なお友達は皆90代だそうです。先生も80代の後半なので、先生も私たちもビックリ。「70代と80代では、違うわ~」と、80代なりたての私は日々衰えを自覚しているところなので、90代まで頑張れるかな?と心配が先に立ちますが、まだまだ元気な先輩高齢者が頑張っておられる様子。まだ大丈夫かな・・・とにかく、暑さに負けず次回8月末のお稽古日まで生き延びましょう。