◎先週金曜日、久しぶりに109シネマズで映画を観ました。
吉田修一著「国宝」は、九州の任侠の子どもとして生まれた立花喜久雄が、その美貌から上方歌舞伎の大名跡の一門へ、歌舞伎俳優から人間国宝になるまでを描いたものですが、李相日監督が映画に撮って、今編集中、来年公開されるそうです。主人公を大河ドラマで渋沢栄一の一生を演じた吉沢亮、ライバルの歌舞伎俳優の息子、俊介を来年の大河ドラマで蔦谷重三郎を演じる横浜流星が演じます。その小説の中で、二人が歌舞伎の「京鹿子娘二人道成寺(京かのこむすめににんどうじょうじ)」を踊る場面があり、その坂東玉三郎と尾上菊之助の舞踊を収めたシネマ歌舞伎です。
三味線と鼓と長唄の演奏家たちがズラリと座っている前で、二人が色とりどりの衣装に着替えて・・・というか、あれは何というのでしょうか? 歌舞伎の技(わざ)の一つだと思うのですが、黒子が糸(?)を引き抜くと、あっという間に衣装が丸々全部、赤から白みたいに、すっかり入れ替わってしまいます。それが、華麗な着物で目にもとまらぬ早変わりですので、凄いテクニックです。舞台は陰影のない照明の明るい舞台で、とても華やか。踊りも、今パリオリンピックの最中ですが、体操競技選手並みの身体能力を発揮してのかなり難易度の高いポーズがたくさん。身体を締め付ける衣装を着けたまま、後ろにのけぞったり、腰を落とした状態で足をすばやく動かして前進するなど、大変です。
宝塚の舞台の演出を、あの歌舞伎出身の時代劇の映画スター・長谷川和夫さんがやられたことがあって(こんな話、通じる世代が少なくなってしまいましたね)、宝塚スターの方が、不自然な姿勢を指導されるので不思議だったけど、お客さんから見て美しく見えることが大事なんだと言われたそうです。見栄を切るようなストップモーションの姿勢が何度もあって、この長谷川和夫のエピソードを思い出しました。この暑い中、道頓堀の松竹座まで出かけて歌舞伎を見るのは大変ですが(その前にチケットを入手するのも大変です)、冷房の利いた映画館で間近に美しい衣装や踊りの所作を堪能できるのは有難いことです。
◎さて、終わって、外に出たついでに新駅見学です。
今年の3月23日にオープンした箕面船場駅、私は見るのも、初めてです。息子は6月24日から仕事で大阪城の近くまで行くのですが、阪急電車だと何度も乗り換えないといけないのが、北急だと一本で済むと言っています。ただし、駅までは歩いて20分以上かかり、朝でも汗づくだとか。それで、最近はバスを利用しているようです。
映画館を出て右手の、新御堂をまたぐ萱野三平橋から駅舎が見える。その下はバス停。
振り返ると今映画を観てきた映画館「109シネマズ」の建物。
何よりの大変化、橋のデザインが変わって、壁面の覆いが取れました。
北のドン突きは箕面トンネル。
渡るとすぐ駅の改札口。
ここから北大阪急行線に乗れば、都心で地下鉄になって難波まで、乗り換えなしです。
自転車で来たので、陸橋を渡って元へ戻ります。
西の端は踊り場が2カ所ある階段。
この日は、映画館の手前の左手にあるエレベーターで下へ。
自転車でいつもの道へ・・・ビックリ!! 新しい道が出来ていました!
これが、坊の島の田圃の北端を削って出来た道でした。父が彼岸花を撮った田圃への入り口から続く辺り。彼岸花が咲いていた入口は、この道路になってしまいました。
直角に曲がった道は、曲がり池の真ん中を貫き正面に市立病院を見て、171号線へ。
我が家から二中道を通って坊の島の田圃を目指し、直角に曲がっている新しい道路に入れば、箕面萱野駅までの近道になるかもしれません。今までは、曲がり池から真っ直ぐ伸びる萱野保育所、幼稚園、小学校のあるアップダウンのきつい道を行くしかなかったのですが。昨日、息子に伝えたら、早速、試しに、歩きに出ました。
いよいよ箕面の中心は阪急箕面駅から東に移って、これからは、(というより千里中央が出来た70年万博以来徐々に)コチラが中心。すでに、大ホールや図書館も阪大前駅に移転済みですし、新しい病院もコッチに出来る計画です。