松岡正剛さんと田中優子著「蔦谷重三郎 江戸を編集した男」とNHK大河ドラマ「べらぼう」

坂本龍一さんの最後のピアノ演奏を収めた作品「Opus(オーパス)」がグラミー賞候補に(朝日新聞の切り抜きから):

京都市芸にサグラダ・ファミリアの天使像!

サグラダ・ファミリアの天使の像が京都市立芸大に!
主任彫刻家の外尾悦郎が寄贈
 
 
 

◎10月20日に出版された本が昨日手元に届きました。いつもなら信号の向こうにある今村翔吾さんが買い取ったという本屋の「木下ブックセンター」まで出かけて店頭で探すんですが、今回は特別、ネットを利用しました。

田中優子著「蔦谷重三郎 江戸を編集した男」というタイトルがついています。来年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺」で蔦谷重三郎が取り上げられるので、今年は出版界も蔦重物で賑わっていて、私も何冊か読みましたが、タイトルに「編集」がついていて、蔦谷重三郎を「江戸を編集した男」と呼んでいるこの本、私にはそのインパクトは強烈でした。因みに、この本は「故 松岡正剛氏に捧ぐ」と書かれています。

「はじめに」は、「蔦谷重三郎は1750年(寛延三年)に新吉原でうまれ、1797年(寛政九)に亡くなった版元、つまり出版業者である」で始まって「なぜ作家ではなく出版業者であるのに、後世にまで名を知られているのかと言えば・・・」とつづき、蔦重の業績をあげて「蔦谷重三郎は生涯、経営者としての版元であるだけでなく、優れた『編集者』であった。」と書かれています。

この「編集」という言葉は、8月に亡くなられた松岡正剛さんの言葉でした。朝日新聞の「惜別」頁では、今月9日付で取り上げられて、「編集工学という新しい言葉と概念を提唱した」とされ、「編集工学者 松岡正剛」と紹介されています。

亡くなられた日付が8月12日となっていますので、その日か数日後、沖縄の次男から電話があって「松岡正剛、亡くなったね」と。「そう、私と同い年。でも、平均年齢に近いから…私も、そういう年齢になったのよ」「いえいえ、もう少し頑張ってもらわないと…」というやりとりになりました。平均年齢は調べると男性が81歳で女性が87歳なので、まだちょっと大丈夫かなと思い直しましたが、男女の差がかなりあるのにビックリ。

松岡正剛さんは、確か、以前、ブログで取り上げているはずと、検索してみたら、初回の「はじめまして」から!! なのに驚きました。ブログを始める切っ掛けがジャック・アタリ氏だったのはよく覚えていますが、松岡氏も同時にだった. ということはすっかり忘れていました。

★さて、タイミングよく本日、NHKの来年の大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」の蔦谷重三郎のヴィジュアルが解禁されました。江戸を如何様に『編集』してくれるのか、楽しみです:NHK 放送100年企画とな!!

 横浜流星が主演する2025年1月5日スタートの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』(NHK総合/毎週日曜20時ほか)より、国内版メインビジュアルが公開された。

 本作は、“江戸のメディア王”として時代の寵児(ちょうじ)になった蔦屋重三郎の生涯を、笑いと涙と謎に満ちた物語として描く。脚本は森下佳子

 先月の「UNBOUND」ビジュアル(「べらぼう」グローバル Ver.)に続き、今回は国内版のメインビジュアルが公開された。国内版は、横浜が演じる、まだ何者でもない、若かりし頃の蔦屋重三郎(蔦重)の“ある日常”の一瞬の表情をきりとり、まるで“べらぼう”の世界へ誘うような1枚となっている。

☆英語版のタイトルとヴィジュアルはコチラで:https://cangael.hatenablog.com/entry/2024/11/01/114748