◎映画のチラシの裏を記録しておきたくて、最初のUPのものから変えてみました。
(☆映画の感想はこちら12月8日の「再びの『正体』」(https://cangael.hatenablog.com/entry/2024/12/08/090658)の方がマトモ?です)
★映画「正体」の出演者、山中崇さんのポストよりチラシの表。
★染井為人原作の映画「正体」、夫と一緒に車で出かけ、109シネマズ箕面で、10時開演で観てきました。公開初日の映画なので内容にはあまり触れないで感想を書いてみます。この映画は、報知映画賞の作品賞と横浜流星さんが主演男優賞、吉岡里帆さんが助演女優賞の3冠を達成しています。報知映画賞については28日のブログで取り上げています。
★フジテレビ系の関西テレビ日曜朝の「ぼくらの時代」では、染井為人X藤井道人X横浜流星の3人によるトークが11月24日に放送されました。
★映画は原作をはるかに超えた内容になっています。原作者の染井氏は自分の小説へのアンサー作品だと言っています。その事を、今回映画を観て、まず思いました。映画が小説をなぞるなら映画にする必要が無いと藤井監督が言ってますので、なるほど、そういう事かと思いました。
★死刑囚が脱走して正体を隠して逃亡を続けるのですが、逃亡するのには訳があって、行く先々で新たな人間関係を築きながら、ある目的のために・・・という、ストーリーです。原作は、絶望で終わりますが、映画は真逆、希望を、人間信頼を、描いています。小説の結末を覆して描かれる部分がかなりの長さであり、そのシーンを観て思うのは、藤井監督のこの映画の意味、というか過酷なシーンを乗り越えて訴えんとするものは、善意・信頼・絆・連帯など、本来人間関係で良しとされる明るい面が呼び覚まされるような気持ちに導かれることです。藤井道人という監督さんの人間信頼がこんなにも強く明るく優しいことに初めて気づきました。横浜流星という俳優さんの表情の雄弁さは今回も素晴らしい。いろんな感情がダイレクトに伝わってきます。
前作の藤井X横浜作品「ヴィレッジ」は、内にこもった独特の世界観が理屈っぽくてとっつきにくい印象だったのですが、今回はそれが超克されて、リラックスしたエンタメ性が嬉しい。
★脱走する死刑囚・鏑木慶一に横浜流星、一緒に暮らすことになる出版社に勤める編集者の紗耶香に吉岡里穂。紗耶香自身、父親の冤罪を身近に見ている立場でも。「普通の人の善意・真心が全身に染み出ていた(見城)」という助演女優賞受賞の際の評がありました。同じ見城氏の横浜評は「一挙手一投足が世界を支配する。5つの顔を演じ切った。なんという俳優」。
撮影は、真夏と真冬の2シーズンにかけて行われていて、リアルな季節感がスクリーンに映し出されています。冤罪映画ですので、袴田さんのことが頭に浮かんだりもします。警察側の刑事に山田孝之。大阪の建築現場で一緒に働く仲間に森本慎太郎。最後の逃亡先の介護施設の女性職員に山田杏奈。藤井作品「ヤクザと家族」の駿河太郎、「ヴィレッジ」の木野花、「余命10年」の原日出子、紗耶香の父親に「新聞記者」の田中哲司、そして、「ヴィレッジ」の西田尚美、「余命10年」の松重豊が刑事部長……など。この刑事部長の最後の言葉には背筋が凍る思いをしますが、現実、冤罪が生まれる背景とは、こんなものなのかもしれないとも思えました。
◎終わって、買い物の為、御堂筋線にかかる橋を渡ってQズモールへ。
橋の下を流れる鍋田川沿いの桜の紅葉が美しい。
ユニクロで夫のセーターを買って
かやのさくら橋。左の階段をおりると山の道具の”モンベル”へ。
北急の箕面萱野駅に到着する電車を見て。