<Xを追加する過程で、先にアップした本分が消えてしまったので、書き直しです>
◎今朝の庭から、毎日花数が増える鉄線(クレマチス)の花。

◎昨日は午前中、COOPの配達がある日です。9時過ぎにお向かいさんの前にトラックが止まり、一週間分の生活物資を受け取り、来週分の注文書を渡します。お米もCOOPが一括購入している分から、今のところ一人1袋の制限がありますが、入手できるので、特に困っている状況ではなく有難いです。というわけで、映画は、9時台の朝イチをパスして、午後イチ13時15分開演の映画「国宝」を夫と二人で見てきました。お天気も良く、3時間(上映時間2時間55分だそうです)も座ることになるので、片道20分ほど歩いて出かけることに。

原作の吉田修一「国宝」を読んでから1年。待ちに待った映画化です。カンヌで「監督週間」の上映作品に選ばれ、上映後6分も続くスタンディングオベーションを受けたというニュースがありましたが、座席は、金曜日なのに、ほぼ満席。期待の高さがうかがえます。
3時間、濃密な時間、鮮やかな色彩と音曲と踊りとお芝居に圧倒された時間で、その世界に浸かったというか、嵌まったというか、なかなか正気の世界に戻れません。物語は、長崎の任侠の一家の息子立花喜久雄と、歌舞伎の名優の御曹司大垣俊介、この二人の同い年の歌舞伎女形役者の半生を、歌舞伎の有名な演目や踊りと絡めて描いたもので、文庫本2冊、800頁もある原作を3時間に収めた脚本も見事でした。この日の朝日新聞夕刊にも早速、映画評が掲載されていました。最後の二行には少し違和感を覚えましたが・・・

↑写真の渡辺謙さんの上に書かれている言葉は「才能は血筋を凌駕する―――」です。
これがこの映画テーマです。極道の息子喜久雄(吉沢亮)は父を亡くし、歌舞伎の名優半次郎(渡辺謙)に引き取られ、同い年の息子の俊介(横浜流星)と共に歌舞伎の修業をつづけ、やがて二人は親友でもありライバルでもある関係になります。お互いの才能と血筋を、お互いが求めあう、宿命のライバルの関係に。
二人が舞台で踊る歌舞伎の演目を通して、二人の心情が描かれて行きます。曽根崎心中では、喜久雄の徳兵衛と俊介のお初を、意表を突くカメラアングルで捉えるあるシーンが俊介の非業の運命を暗示することにもなります。

吉沢亮さんは撮影の1年半前から踊りに取り組み、”すり足”のけいこから始め、3ヵ月ほど遅れて横浜流星さんも加わって、厳しい踊りの稽古をスタート。俳優自らが踊ることを李監督が課したそうです。踊りの中で喜久雄や俊介の心情を演じることを監督は求め、二人は、その要求にこたえるために、踊りをマスターしなければならなかった。そして踊りつつ台詞を発し演じなければならなかった。歌舞伎の指導に当たったのは、この映画にも出演されている中村鴈治郎さん。厳しい要求に二人がこたえた成果が、この映画を見事な作品にしています。
圧倒的な迫力の映画の3時間が終わり、凄いものを見たという充実感で劇場を後にしました。帰り道、坊の島の田園風景に、田植えが済んだ田圃が少なくなっているのに気づきました。令和の米騒動と美しい田園風景が消えかかっていることと関係が無ければいいのですが・・・

二中のグラウンドの外、北西の一角にあるザクロの木には花が咲いていました。
右端には、花が終わって、すでに実になりかけているのも見えます。

唐池公園東口近くの民家のアジサイの花。変わった花が咲いていました。

★この日、東京では舞台挨拶付きの上映があったようで、その様子を配信で知ることが出来ました。私は2019年のTBSの連続ドラマでピンク頭の高校生・由利匡平を演じている横浜流星さんに遭遇し、その感情表現が繊細かつ的確なのに驚き、それ以来、出演ドラマや映画は必ず見るようにしてきましたし、舞台挨拶のコメントなどにも接してきましたが、とてもユニーク?な言葉遣いが面白いなと思っています。
今年の日本アカデミー賞で最優秀男優賞をの受賞スピーチでの「身命を賭して」でも分るように俳優さんらしくない言葉遣いがあります。10代の頃の格闘(空手)家気質がそのまま残っているせいか、かなり硬くてストレートな言葉の選択が、人によってはキザとも受け取られかねないとも思ったり。今回の国宝の舞台挨拶でも、「魂込めた作品」と言って、李監督からダメ出しが出ていました。でも、ご本人は誠心誠意、文字通り『魂込めて』取り組んだ実感があってのことだと、ここ数年見て来た者からすると解かります。
★関連ツィートを少し並べてみます:
★映画は昭和の途中から50年の歳月が描かれていて服装もどこか懐かしい:
★チラシの写真

★今頃になって気づきました。チラシの「国宝」の漢字の「宝」の点が赤く染めてあります。血の色ですね。


