★横浜流星さん(29歳)が日本アカデミー賞の最優秀男優賞を受章したのは今年の3月のことでした。主演した映画「正体」での逃亡犯鏑木恵一の演技が認められてのことでした。今年はNHKの大河ドラマ「べらぼう」でも主演で蔦屋重三郎の20代から47歳までを演じて佳境を迎えています。
4月公開だった映画「片思い世界」は、広瀬すず、杉咲花、清原香耶の「奇跡のトリプル主演」をお相手に不思議な時空を行き来する物語の中、一人時間が止まったまま動きだせない高杉典真を演じ、最後はピアノ伴奏でした。
また6月6日の公開から延々未だ上映が続いている「国宝」では主演の吉沢亮さん演じる喜久雄のライバルで親友でもあり、父親(渡辺謙)が歌舞伎役者である息子の大垣俊介を演じています。歌舞伎の女形を演じるため吉沢亮さんともども、1年以上の稽古期間があったとか。
そして、つい先日公開された、海外の視聴者も念頭に置いて制作されたというNetflixシリーズの「イクサガミ」では、第一期の最終回の第6話の最後に登場して、笑顔で人を斬る『最狂の剣士』役を演じています。原作者の今村翔吾さんのツィートによると、原作段階からのアテガキだそうです。
☆2019年、TBSの連続テレビ「初めて恋をした日に読む話」で、深田恭子さんの相手役、髪の毛をピンクに染めた東大受験生・由利匡平(ユリユリ)を演じた22歳の横浜流星に出会い、演技とは思えない生り切り方に惹きこまれて、この人、何者!?と思いました。最初、私の知らないロック歌手?と思ったのは、普通の俳優さんの演技とは思えない『息吹?バイブス?』を感じたからでした。
その後、8月のNHKの「あさイチ」で取り上げられて、その自然体で気持ちの良い人柄に、何故だか「こんな素敵な若者がいるのなら、日本も大丈夫・・・」と思いました。大げさな思いですが、実感でした。ところが、こんな感じ方をしたのが、私だけではないということが後になって分かり、不思議で面白いな~と思いました。
★「国宝」の物語の中では、後に「人間国宝」となる喜久雄より、途中で挫折したり父の糖尿病まで受け継いで足を失ってしまっても「本物の役者になりたい」と願った俊介の方に魅力を感じてしまいます。

原作を読んでも映画を観ても、主人公は喜久雄(吉沢亮)なのですが、でも実感するのは、俊介の悲劇(?悲劇と言ってしまうと間違ってるかもしれません)の物語だということです。次のツイッターで紹介する宇部道路という方の「映画感想」は、とても共感出来ました。私もこの方のような受け止め方で映画を観ました:
「本物の役者になりたい」
俊介が目に涙を浮かべて語った覚悟は、全てのクリエイターに突き刺さる言葉だったのではないか。本物になる。それがいかに難しいことか。
★NHKの朝ドラと大河ドラマの主役を演じることは役者の夢と言われてるようですが、今年、横浜流星さんは大河ドラマの主演で蔦屋重三郎を演じています。
23年だったか、舞台の「巌流島」で演じた宮本武蔵を神戸の国際会館で観ました。あの時、佐々木小次郎を演じたのが「べらぼう」で長谷川平蔵を演じている中村隼人。そして、脚本の森下佳子さんとNHKの大河の藤並プロデューサーのお二人もこの舞台「巌流島」を観て、「べらぼう」の蔦重を任せることを決めたのだそうです。
その「べらぼう」。あと4回ほどで、大人しく蔦重終焉かと思っていたら、前回、思いがけない展開の予告を観て、夫と顔を見合わせてしまいました。平賀源内やあの問題の「手袋」が再登場? 主要登場人物勢ぞろいのシーンがあったりして、一体どうなるの!?でした。さすが森下佳子先生です。2015年の大河ドラマ「女城主直虎」でも、想い人の家老を磔にして直虎が刺し殺すというシーン(私には最高のラブシーンに見えました)があったりしましたので、並みのストーリテラーではないのは覚悟してましたが。
Netflixシリーズ「イクサガミ」
製作段階から海外発信を意図していたというNetflixシリーズ「イクサガミ」(Last Samurai Standing)が13日から配信スタート、海外でもよく視聴されているそうです。
時は明治11年。華やかな文明開化の裏で新政府は廃刀令を布告し、各地にくすぶる反乱の火種を厳しく取り締まっていた。居場所を奪われる猛者たち、拡大する貧富の格差、伝染病・虎列剌(ころり)の蔓延――謎の怪文書が、全国を駆け巡る。それは、莫大な賞金をかけた“遊び”の誘いだった。会場である京都・天龍寺に集まったのは、腕に自信を持つ総勢292名。
かつて伝説の剣客として恐れられていた嵯峨愁二郎(岡田准一)も、病に苦しむ妻子の治療代を工面するべく足を運ぶ。そんな彼らの前に現れた主催者・槐(二宮和也)は、「蠱毒(こどく)」と名付けられた“遊び”の詳細を明かす。「東海道を辿って東京を目指せ」「道中に設置された7つの関所は、必要点数を満たした者のみ通過可能」「その点数は、参加者に配られた木札の枚数で換算」、賞金が欲しければ皆で奪い合い、殺し合え――!
号令と共にその場は一瞬にして死地と化す。次々と立ちはだかる強敵たち、そして愁二郎の過去を知る妖しい影、やがて明かされる巨大な黒幕。命がけの争奪戦を生き残るのは一体!?
★第一章の6回シリーズ、最後の最後で横浜流星登場でした。石の階段の途中で得意の回し蹴りや切れの良い刀さばき。得意の身体能力を生かした演出で、人を刺し殺した挙句の無邪気な笑顔!! 第二章を期待させるに十分の働きでした。出ずっぱりの清原香耶さんも大活躍。素晴らしい走り、本当に俊足だそうですが、見ていて気持ちがいい!
米国の批評サイト「Rotten Tomatoes」にて批評家8人時点で「フレッシュ」100%、観客30人98%と高評価スタート★岡田准一さんの心意気が素晴らしい:
岡田准一がNetflixに怒られ、謝り、突き通す——『イクサガミ』で“ゲームをプレイしているような”没入感はこうして生まれた
<「CGではなく、生身の人間が戦っています」 Netflixシリーズ『イクサガミ』で主演・プロデューサー・アクションプランナーという三役を担う岡田准一さんはそう言います>
<「ちょんまげ」「芸者」「ハラキリ」は出さない。一方で「是非いれたい」と依頼した主人公の設定>
藤井監督と僕は「(黒澤明監督作品で撮影助手を務めた経験がある)木村大作チルドレン」でもあるので(笑)、巨匠から仕込んでいただいた技術を受け継いだところもあります。
★★★