同窓会の一日と「人々は自分たちの本当の力を知らない」


◎2月22日は、竹島の日だそうですが、我が家は学生時代の仲間3人を迎えて4人、2年先輩だった夫も加えると5人で集まりました。
前日、夕方、京都の友人から電話があって、ちらし寿司を作って持っていくからとのこと。娘さんのご家族とご主人の分も朝作って出るからというありがたいお申し出に、さっそく、予定していたメニューを書き換えました。ホットサンドにスープとフルーツサラダを用意していたのですが、パンはやめてスープを豚汁に変更することに。

前日の昼間、ヨーガの帰り、駅前の和菓子屋さんで、お抹茶に合うお菓子を探したら、桜餅とヨモギ餅の詰め合わせがあったので、それを買って、お店で出された黒豆茶とお菓子の大納言小豆のお菓子がおいしかったのでそれも。あと、コーヒーに合うお菓子は…とパン屋さんのチーズケーキも。メニューに従って、お茶やお皿をお盆に出して準備。当日は、テーブルにお皿を並べて、豚汁を作って、フルーツサラダのために、ポンカンを剥いて、リンゴとバナナとレタスを刻んで、シーザーサラダのドレッシングにヨーグルトをかけておきました。
京都のMさんから、二人が鶴橋で合流して箕面駅で一緒になると電話。おおよその時刻が分かったので、夫が車を出して迎えに行ってくれることに。前回我が家で集まったのは、家の前の桜の大木が、寿命尽きて切り倒される前日のことでした。あれから10年以上は経っているでしょう。それまで、京都のMさん宅や、大阪梅田で会ったり。

3人のメンバーが我が家に到着。みんな笑顔で元気そう。Kさんが、風呂敷包みを開けると、大きなお重にずっしりとちらし寿司が。おまけに小さな木のお弁当箱にも、これは隣の両親にと。開けると椎茸や、絹さや、錦糸卵に人参、蓮根、など具がたっぷり入ったちらし寿司です。「ごはん、どのくらい炊いた?」と聞くと、「一升。5合炊きの電気釜なので2回分」とか。京都から、朝早くから手間なのに、重いのに、よくまあ!! ありがとう!です。
彼女は70歳定年まで大学の先生でした。アフリカ文学の研究が専門で、毎年アフリカに出かけたり、学会でアメリカやイギリスに。日本から海苔巻用のノリを持って行って、自宅や現地の方のパーティーには、お寿司を用意したり持参したりして喜ばれたそうです。子育てと仕事を両立して今は悠々自適の夫婦二人の生活。フランス語を習ったりお習字に行ったり、今は教える立場から教えられる生徒役を楽しんでいる様子。
夫は二階の南の部屋でこもっているつもりで、私が、別に届けようとしたら、「一緒に食べよう〜よ〜」と言われてその旨伝え、じゃ〜ということで、

5人でテーブルを囲んで食べることに。お寿司苦手の夫も、あまり酸っぱくない、ほど良い味のちらし寿司が気に入って、美味しいとよく食べました。途中で母が千里で買って用意していたチョコレートをもって登場。俳句教室で詠んだ俳句を披露したりして、しばし歓談。「あなたたち、楽しいのは、これからよ」と言って隣へ、夫も食事が終わると「じゃ、ごゆっくり」と、引き上げました。
私たちは18歳の時に出会って、4年間クラスが一緒。東京のNTさんを交えて卒業旅行もしました。一人を除いてそれぞれ結婚して、子連れで会ったこともありました。その後も、何年か開けて会うことが続き、今に至っています。55年ほどの年月が経ちました。
銀行の外為で2年、結婚してから製造業の貿易課で仕事、出産、私設の共同保育所に子供を預けて共働き、夫の実家の事情で加賀市に移り、次男出産。夫の転職、転勤でこちらに来てからは20数年自宅でアルバイトしながら専業主婦だったのは私だけ。あと三人は中高大の先生。一人は独身で自由業? 両親を見送った今は、妹さんと二人暮らし。もうお一人は、定年後アメリカの高校で日本語教師をして、日本でも大学生相手に教えて、3年ほど前、アメリカ在住の男性と再婚、今は日米半々の生活で、本人曰く少し鬱気味。
4人と東京の友人加えて5人とも、戦後民主主義の女性の生き方を生きようとした者ばかりです。母が言うように、”80代は又楽しいわよ〜”という生き方ができるか・・・というところです。
京都の彼女は前日に作ったという袋を3人にプレゼントしてくれました。袋つくりが名人級。
5時過ぎまで、たっぷり、食べて、飲んで(食前酒に6年物の梅酒、抹茶、コーヒー、煎茶)、笑いました。また、会えるでしょう。今度は5人で。

山崎雅弘さんがリツィート
T.Katsumi
@tkatsumi06j


自分の力を信じましょう。
その力の集合が,人びとの力です。


人々は自分たちの本当の力を知らない。 The people don't know their true power.


Let it be known.
知らしめよう。

◎今週月曜は母の俳句の日でした。


  梅ふふむ 今の暮らしを 崩さない


  皿洗う 積んでゆく音 春めいて



この日の席題は「放」。
母はとっても難しくて「放つ」という意味しか思い浮かばなかったと次の句を:


  放されて 子犬よろこぶ 今朝の雪


次の句は、80代前半の方の句です:

 
  何もかも 放り出して 花の旅