「ノーベル平和賞に日本被団協」「米軍機茅ヶ崎海岸不時着」と「マスコミと斎藤元彦氏」そして「ドイツとイスラエル」

🔲被団協(日本原水爆被害者団体協議会)がノーベル平和賞‼!! ウクライナパレスチナ核兵器使用の危機が迫っているなかブレーキ役の大任が果たせますように。国連で山口仙二氏がノーモア広島長崎、ノーモアウォー、ノーモアヒバクシャと叫んだのは1982年だったんですね、あれからヒバクシャは世界共通語に:

日本被団協ノーベル平和賞受賞を心から喜び合いたい。きつい体に鞭打って核廃絶を訴え続けてこられたことに敬意を表したい。世界がかつてなく核使用の脅威に晒されている今、だから核の傘とか核抑止力とか核共有ではなく、だから核廃絶であり、日本政府は核兵器禁止条約の署名、批准をすべきである。

🔲アメリカに気を遣ってか、日本政府の姿勢は自国の被爆者の気持ちからはほど遠い:

正直なところ日本政府はこの受賞を苦々しく思っているだろう日本政府が核禁止条約を批准せず米軍と同化し核抑止力を肯定する姿勢を世界が改めて注目し批判することになるからこの受賞は日本政府への𠮟咤の意味もあると思う
引用
 
 
布施祐仁/新刊『従属の代償』講談社現代新書
 
@yujinfuse
ついに。これは泣く。亡くなった被爆者の方々の顔が次々と浮かぶでも被爆者の方々が一番望んでいるのはノーベル平和賞ではなく核兵器の廃絶だろう。これを機に日本政府は米国の「核の傘」にしがみつくのを止めて核兵器禁止条約に署名したらどうか。そうしてこそ「唯一の戦争被曝国」としての役割を果たせる。
 
 

 

🔲そういえば、50年前佐藤栄作首相も。当時、『なんで?!?』と思いましたが:

これもノーベル平和賞の負の側面として知っておかなければならないこと。
引用
 
 
布施祐仁/新刊『従属の代償』講談社現代新書
 
@yujinfuse
非核三原則」の表明で50年前にノーベル平和賞を受賞した佐藤栄作首相ですが、実は日本の核武装を極秘裏に検討したり、有事の際の沖縄への核兵器再配備を認める密約を米国と結んだりしていました#ノーベル平和賞 #従属の代償
 
◆「原発大国」日本「実は核兵器つくれる」…米国も焦った佐藤栄作の「駆け引き」が衝撃的すぎた…! gendai.media/articles/-/138
 
佐藤栄作沖縄返還」衝撃のウラ側…!首相退任後も「自宅保管」要した「極秘」事項の正体に驚愕…「国民に対する裏切り」 gendai.media/articles/-/138
 
 

🔲茅ヶ崎海岸に米軍ヘリ不時着。米軍は日本中どこでも米軍基地だとでも?

神奈川県の茅ヶ崎海岸に米軍ヘリが不時着した問題は、今年8月に起きた海老名の米軍不時着と同様の「予防着陸」であった。不時着したヘリは「MH-60R シーホーク」で厚木基地に所属する機体。海岸に人がおらず大事に至らなかったのは幸いだが、機体は老朽化が進んでおり、運用、飛行を中止すべきである。

内田樹さんがリポスト

今日10/10の午前11時過ぎ、茅ヶ崎海岸に米海軍厚木基地所属のヘリコプターMH60Rシーホークが不時着しました。 このような危険性の下に私たちは生活をしています。
 
 
 

 

🔲

日に日に応援団が増えていく斎藤元彦氏の朝立ち。今日は三宮。70〜80人はおり、写真待ちの列が途切れず。スタッフによれば、ほとんどがXを見て来た人のよう。自主的に交通整理したり、写真係を買って出たり。先日のJBプレスにも書いたが、話を聞けば「一方的な」マスコミ報道への不信・反感が根強い。
 
◇ローカルニュースで街ゆく人のインタビューで「よってたかってイジメているみたいで可哀想」という意見を聞くことがあります。そんな風に見えるけれど、事の発端をもっと考えて欲しいなぁ~と思いつつ、殊勝な顔と姿勢で受け答えする若い斎藤氏に「頑張ってください」と声をかける人たちも少なからず。見た目で判断する人も結構いるんだな~とちょっと情けない:
 
選挙の勝敗までは未知数だが、第二の石丸現象のようなことが起きる可能性は高い。というか、ネット上の動きも含め、既に起きていると感じる。ベースにあるのは報道不信、マスコミへの反感。これが「不当・過剰に叩かれた」斎藤氏への同情や支持に結びつく。マスメディアはこれにどう答えるか。
 
「権力と一体化したマスコミがまともな批判をしないから悪政がはびこるんだ」という左派的なマスコミ批判がある(自分も言ってきた)が、マスコミ総がかりで批判し、県議会の総意で失職させればさせたでこういう現象が起きるわけで、報道と世論の関係というのは、そう単純ではないということですね。
 
この点はしっかり考えたい。「マスゴミは真実を伝えない」という右派・陰謀論的批判は論外だが、「自分が敵と見なす相手を自分と同じように批判・罵倒しないマスコミは腰抜け」みたいな左派の独善的批判も違う。あくまで取材した事実・証言・データ等から、記者としての軸足を定めていくしかない。

🔲ドイツはアウシュビッツのことがありますのでイスラエル批判は出来ないようですが、そんなドイツが孤立するかも…と:

メローニの怒り。イスラエルレバノンで平和維持活動に従事しているイタリア軍の拠点も攻撃したのだと。EU内の空気が変わっていくか。EU内でドイツ孤立の可能性も。

 

🔲ドイツの軍需産業パレスチナで利益を上げている:

今日、ドイツはイスラエルが虐殺に使用する兵器の輸出を継続することを表明しました。 私がドイツ大使館 を執拗にタグづけしているのは、ドイツの軍事産業パレスチナ人の殺戮で利益を上げていることに対して、国外からの圧力を強めるためです。ドイツの軍事産業は、(続く↓)
 
 
 
ドイツの軍事産業は1950年代、ナクバに続く建国で急速に軍需が高まっていたイスラエルに武器を供給することで、大きな経済的利益を得ています。 また、1960年から1980年にはアパルトヘイト体制の南アフリカに潜水艦や弾薬などの兵器、軍事技術を提供しています

 

◆ドイツは第2次大戦のナチスドイツのユダヤ人に対するホロコーストの反省から、ユダヤ人国家イスラエルに対しては批判的になれない。反省が行き過ぎてイスラエルに甘くなるのか…と勝手に想像していましたが、この記事を読むと、そうではなくて、ドイツの軍事産業イスラエルに武器を売って多大な利益を得ているという:

 

ドイツ現代史研究の取り返しのつかない過ち――パレスチナ問題軽視の背景 京都大学人文科学研究所准教授・藤原辰史

パレスチナ人居住区を封鎖するためにイスラエルが建設した分離壁(2021年)
 
 
 
前略
 

イスラエルは西ドイツとの接近と和解によって中東紛争を生き延びることができた」といわれる。つまり、西ドイツから送られた軍事物資によってイスラエルパレスチナの人々の家を奪って占領し、人々の命を奪った。イスラエルの軍事化に貢献することは、西ドイツ側にとっても軍需産業を再興させ、経済を復興させるという目的にかなうものだった。日本の「朝鮮特需」とも重なるものがある

 

 戦後、西ドイツが「非ナチ化」(ナチ時代の高官を追放すること)を成し遂げたというのは嘘であり、ナチに関連した人間が政府内に存在し続け、とりわけ農業や農学部関係の人にはナチス時代にものすごいことを計画した研究者が大学にも残っていた。実は京都大学も同じで、満洲移民運動にかかわった農業の経済学者たちは大学に残り教鞭を執っていた。

 

 その点からも、西ドイツの「非ナチ化」はまったく達成されていないにもかかわらず、イスラエルはそれには目をつぶり、ホロコースト犠牲者の反対を抑圧して、このような協定を結んだ。

 

 アラブ諸国は、西ドイツのイスラエルへの補償(軍事支援)によってパレスチナ難民問題が生まれているのだから、西ドイツはパレスチナ問題にも向き合い補償すべきだと主張したが、西ドイツはパレスチナ難民問題とイスラエルへの補償問題を切り離したパレスチナ問題に向き合うことは、ホロコーストパレスチナ問題の関連性、さらには後者への間接的責任を認めるに等しい。それを避けるために、あえて両問題を切り離してイスラエルへの補償と軍事支援を続けた。

 

 そして1965年、ようやく西ドイツとイスラエルは国交樹立する。このように戦後賠償に経済が関わっている点は、日本が戦後、東アジア・東南アジアにおこなった「戦後賠償の一環としてのODA(政府開発援助)」とも類似点がある。

 

後略

https://www.chosyu-journal.jp/heiwa/29293