雨の一日(「さようなら原発」署名の前に)

久しぶりの雨の日になりました。雨の前に、気になっていた植木鉢の整理を済ませることができました。
今日はヨーガの10月初日。出掛けに夫には「お昼は皆と一緒の予定」と言って出ました。今日から、私は、「さようなら原発一千万署名」の署名集めを始めます。
まず、昨夜、デスク型のPCを使って、昨日のブログに載せた福島の武藤類子さんのスピーチをA4裏表一枚にプリントアウトしました。署名を求める時に説明をしたり、相手の考え方を聞いたり、質問を受ければ答えないといけないし、と色々考えていましたが、武藤類子さんのスピーチは最適です。福島原発事故の当事者ですし、私が訴えたいこと全てがこのスピーチには書かれています。これをまずお渡しして読んでもらって署名を訴えようと思いました。
最初に、いつも終わるとサッと帰って姿が見えなくなるHさんに、始まる前に1枚お渡ししました。
「何これ! 目が見えへん」と言われました。お若く見えますが70歳を越えておられます。「脱原発の訴えだから、家に帰ってゆっくり読んで。来週署名よかったらお願いしますね」。
ヨーガが終わってお昼をご一緒したのは総勢8人! 1、2年前の倍の人数になっています。3人が夫を亡くされた方たち、5人が連れ合い有りです。席に着くかつかないうちに一人ひとりに「読んでみて〜、来週、署名用紙もってきますので〜」と私。
一番若い50代の方が、「こないだ、福島の桃食べた、美味しかったよ!」「私も」「私も」でしたが、「娘も食べた」に周りの3人が、「それはアカンは! 娘さんまだ結婚して赤ちゃん産む身体やのに〜」と。「そうかな〜」と彼女が言うので、「そうよ〜。私たちはもういいけど。空気中にだって放射性物質は飛んでいるんだから、避けられないものは仕方がないけど、注意できるものは避けないと〜」と一しきり原発の話。
日経を読んでいる先生が、毎朝掲載される大阪の高さ1mの線量が山形や長野県並みの0.08マイクロシーベルト前後なのを話題に。私は日経の大阪に電話して聞いてみた時の事を話しました。「そんなことが気になりますか?」から始まって、最後は「大阪は福島に近いから(大阪市内にはシンフォニーホールがある福島区があります)」と茶化されて終わったことを話したら、先生が「真剣に言ってるのに、そんな笑いで誤魔化されたら私やったら怒ってるは!」と言われました。「私は引き下がったけれど、日経大阪の社内の雰囲気や原発事故への考え方は分ったよ、その程度なのよ」と。
私の左隣の方には、署名について「大江健三郎さんや落合恵子さんたちが呼びかけ人になっている・・・」と説明しだしたら、「大江さんが一生懸命スピーチしたはった姿、覚えてます」と言われました。テレビで紹介された「9・19さようなら原発5万人集会」での様子です。「意思表示したいと思われたら是非お願いします」と言いましたら、「書きたい、書きたい」と言われました。
帰って毎日お訪ねするブログを覘いてみましたら、引用された武田邦彦先生のブログに「福島の子どもに甲状腺異常がみつかった」ことについて書かれています。昼間ヨーガ仲間との話題になっていたところです。一部引用してみます。全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/keniti3545/

個人で生活を守ろう。政府、自治体、医師、学校・・・そんなところは何の責任もとらない。


だから、できるだけ1年1ミリを守り、どうしてもダメでも1年5ミリの範囲に入るようにしたいと思います。1年1ミリなら3月11日以前と同じですから、人間として受け入れることができます。とにかく被曝を少しでも減らして2度と甲状腺異常の子供たちを出してはいけないと思います。


新米はしばらく様子を見ること、肉は外国産を買うこと、魚は量を減らし、買うなら日本海側に限定し、外国の加工食品などを積極的に使い、日本の牛乳は一切飲まず、東北、関東の食材でベクレル表示のないものは避け、家の除染をもう一度して、自治体に地域の除染を厳しく要求し、被曝を1年1ミリ以内にするように心を強くしよう!原発の設計変更、それに被曝と人体の関係が判るまで、原発は中止しなければならない。


ビクビクして生活するより、やるだけのことをやって、後で「ああ、よかった。無事に済んだ」と笑うようにしたい。
平成23年10月5日)武田邦彦


雨の一日、夕方までにBSの原発関連の録画分を見てしまおうと、「伊方原発 問われる”安全神話”」を見ました。スリーマイル島やチェリノブイリの原発事故があったのになぜ?の理由はどうも「伊方裁判」で住民側が敗訴した結果、日本の原発は海外よりも優れているという過信を生み、事故は起きないと思い込むようになったようです。
これは、やはり、原発建設を加速させたという伊方原発訴訟を取り上げないわけには・・・と「前編」で一休みしている「原発事故への道程・後編」をまとめてみようと改めて思い直しました。雨の一日の収穫でした。  (←写真は水引草の赤花)