秋華やいで(小出氏「原爆も原発も9条違反!」)

今年は「金木犀キンモクセイ)」がよい香りを放っています。
我が家の北側・両親の玄関先にある金木犀は日当たりが悪いので
花つきが悪く、滅多に香りがしません。
それでも今年は玄関を開けるとぷ〜〜んといい香りがします。
あれあれ、「獅子頭(シシガシラ)」の葉の裏に蝉の抜け殻を見つけました。
中段真ん中の写真は「秋海棠(シュウカイドウ)」。
下から上へと咲いて、下の方はすでにタネを育てています。
←こちらは紅白の「水引草(ミズヒキソウ)」です。
小さくて地味な花が多いですが、秋には秋の華やぎがあります。
2011年10月5日、文部科学省放射線審議会が、一般人の年間被曝限度を見なおして最大20ミリシーベルトまで引き上げることを発表。小出裕章さんが毎日放送の「たね蒔きジャーナル」でこれについて批判しています。いつもの小出さんのブログの書き起こしから端折っての引用です。
(全文の書き起しはこちら:http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65767819.html

水野「この基本部会は、この1ミリシーベルトについて、達成することは当面困難だと判断しまして。20ミリシーベルトから1ミリシーベルトの間で、限度をゆるめた中間目標の設定を認める提言を近くする方針だと、する話が伝わってきました」、「例えば、20ミリシーベルトというものを年間の限度に定めたとしたら、どういう事になるんですか」


小出「私は、放射線に被曝したときにどれだけのリスクがあるかという評価に関して、米国のゴフマンさんという方の評価を信頼しています。そのゴフマンさんの評価によると、1ミリシーベルトという現在の国の基準を、1万人の人が被曝をすると、そのうち4人が癌で死ぬという……」
「もし20ミリまで許すとすれば、80人が癌で死ぬということになります。」
「そしてゼロ歳の赤ん坊は平均的な大人に、平均的な人間に比べて4倍危険がありますので。ゼロ歳の赤ん坊が20ミリシーベルトの被曝をさせられてしまうと1万人のうち320人の赤ん坊がやがてがんで死ぬということになります。」  ::::::::


小出「私は少なくとも子供というものは、現在の原子力を選んだ責任がありませんし。事故が起きて膨大な汚染が起きてることに関しても責任がないのですから、なんとしても子どもを守らなければいけないと思いますし。1万人に320人もの子供を癌死させるということは私は容認しがたいです。」


同じ6日のブログ後半でドッキリするタイトル。7月23日に堅田で行われた小出裕章氏の講演のタイトルです。
「原爆も原発も同じ!憲法九条違反だ! 」
堅田9条の会」の例会での講演なのでこのタイトルかと思いましたが、内容を読んでみますと、原爆とは、から始まって、小出さんの学者としての原点、日本の原子力安全神話を受け入れた学者としてのスタート、エネルギー問題から、憲法問題、そして、歴史と個人の生き方と広くて深い内容です。
長文ですが是非読んでみて下さい。コチラ:(http://hiroakikoide.wordpress.com/) 
参考のため見出しを並べてみます。

1発の原爆で町がなくなった
  ・東京大空襲と原爆 ・広島・長崎への原爆投下 ・火薬と核分裂の原理


核分裂反応ははじめから爆弾の原理
  ・広島型原爆の原理 ・プルトニウムを使った原爆 ・米軍のマンハッタン計画 ・原子力の平和利用


原子力が始まった頃の夢
  ・石油獲得と侵略戦争 ・戦後のエネルギー政策 ・化石燃料原子力


原子力はエネルギー資源にならない
  ・核燃料サイクルのインチキ ・高速増殖炉はすでに破綻


憲法違反の原爆・原発なくそう
  ・原発推進の理由は核兵器 ・憲法とニーメラー牧師 ・歴史に眼をとざすな

自民党の石破さんが、つい洩らしたか、あるいは意図的か、核抑止力の点から脱原発はよくないと発言した時から、原発問題は安全保障の問題と密接な関係があると思っていました。それだけ脱原発は容易ではない。でも、脱原発を本気で求めることは日本の「戦争と平和の問題」を考えざるを得なくなります。憲法9条があっても無視するような最近の動き、黙っているマスコミ。国民も黙ったままでいるか・・・日本の未来を決めるのは????