「ガレキの広域処理は必要?」と「政府、汚染の深刻さを未だ理解せず」

まず、「瓦礫は本当に広域処理をしなくてはいけないのか」について、「らいるのひび」さんからです。
2割の「広域処理が片付かないから復興が進まない」という政府のプロパガンダをまず疑ってみて、本当はどうなんだ?という疑問について考える手助けです。

がれきは、本当に広域で処理しなくてはいけないものなのかということを考える時に、被災地で、そのがれきを利用したいという趣旨が紹介されているテレビ番組が二つありました

もう、ユーチューブでupされています。紹介します。


 3月25日放送 報道ステーションSUNDAY
内容は、南相馬市の市長が、「防潮堤と防潮林を作るのに、がれきが足りない、宮城や岩手のがれきを受け入れたい」と去年から国に要請しているが、「被災地から被災地にがれきを移すことは想定していない」として、拒否されているという話です。
http://www.youtube.com/watch?v=2aqclkwpDEM


もうひとつは、2月26日に放送されたサンデーモーニングの中の「考 震災」というコーナーです。
内容は『瓦礫を活用し本物の森をつくり防波堤を築く方法』です。宮脇昭さんという植物生態学者が、森の防潮林を東北の海岸に作りたいと計画しているのです。そして、それに瓦礫を利用したい、それで一石二鳥になるというのです。法律では、「瓦礫はゴミだから、焼かなくちゃいけない」ということで、それは、ダメだとなっているらしいです。関口宏さんは「なんでそんなバカなことを言ってるんだろう」と怒っていました。

森の大切さも熱く語られています。
http://www.youtube.com/watch?v=sdfcnkKl40c&feature=related


瓦礫処理の問題になると、テレビとかで「感情的な問題はさておいて」と言ったことが語られますが、私は「痛みを分け合う」とか「絆」とかいう言葉で、広域処理を行おうとすることのほうが、ずっと感情的なことだと思えます。


最後に、環境省が作ったテレビCMと、瓦礫が片付いた様子を+アルファした動画です。
東京電力の社員で福島の原発でも働いていて、今は熊本で開業医をしているという小野俊一さんという方のブログで紹介されていました。国は広告事業に30億円かけているそうです。
http://onodekita.sblo.jp/article/54749616.html


感情的に考えるのではなく、何が日本にとって大事で、何が合理的な考え方なのかしっかり見なければいけないと思います。

関口さんの「考・震災」では「鎮守の森」のお話と共に、「森は海の恋人」の畠山重篤さんの活動にも触れられています。「いのちの森」が防火・防災に役立つとともに、宮脇さんの「人間は森に寄生しているだけ」には自然と人間の関係を改めて考えさせられます。


さて、もう一つは、いつも訪ねているブログさんから「金融ファクシミリ新聞TOPインタビュー」の松本市長菅谷昭氏の記事を紹介します。
内容の見出しを並べてみます。
福島原発事故から1年 政府の対応を振り返って…。
◆まだまだ伏せられた情報がたくさんある…。
◆国に現場の声を拾う姿勢があまりに乏しい…。
◆一方で川内村では帰村宣言を出されたが…。(チェリノブイリエイズと同じような症状が出ないか心配)
◆国策として汚染地域から移住させることを考えるべきだ…。
◆移動費用として一家族当たり4000万円を払ったとしても災害復興費用の23兆円には到底届かない。
 除染よりも強制移住にお金を使った方がはるかに効果的では…。
◆食料汚染の問題も心配だ…。
◆このような重大な事故を引き起こしていながら原発推進派の人間は誰も責任を取っていない。これも大きな問題だ…。

全文はコチラで:http://www.fng-net.co.jp/itv/2012/120312.html
ダイジェストはコチラ:http://blogs.yahoo.co.jp/phkhn641/folder/486442.html   (写真はスミレとムスカリ
「らいるのひび」さんはコチラ:http://blog.rairu.com/