日経新聞世論調査結果と寺田ともかさん5月16日のスピーチ

(お茶のお稽古に次いで2つ目です)

●月曜日の日経新聞一面から:
日本経済新聞社テレビ東京による24〜26日の世論調査で、内閣支持率は6月の前回調査から9ポイント低下の38%、不支持率は10ポイント上昇の50%だった。
2012年12月発足の現在の安倍政権で初めて逆転した。
支持率が4割を割るのも不支持率が50%になるのも初めて

 集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案今国会成立に「賛成」は26%で「反対」の57%を大きく下回った。」
△2面には「安保法案、政権に影/ 今国会成立「賛成」26%止まり

△TPPについては:「妥協すべきでない」41%、自民支持層は「やむなし」48%
[70年談話に、過去の「反省」「おわび」/ 「使うべきだ」上昇45%]:過去の首相談話に盛り込まれた「植民地支配や侵略」への「反省」や「おわび」などの文言を「使うべきだ」は前回調査から6ポイント上昇し45%となった。「使うべきでない」は3ポイント低下の35%だった。

◎7月15日のヨドバシカメラ前での寺田ともかさんのスピーチは素晴らしい内容でした。(「バイバイ公明党」と寺田ともかさんのスピーチ:http://d.hatena.ne.jp/cangael/20150721/1437438089
21歳の大学生がどうやってあんなすばらしいスピーチが出来るのか・・・関学の3年生で、彼女はこの春,辺野古へ行って沖縄の現実、日本の現実を目の当たりにしてきています。そして、学内で「標的の村」の上映会を仲間と企画、成功させています。21歳のしなやかな感性と知性が真実を探り当てた時発する言葉の美しさ…チョットした硬さはあってもそれもまた魅力です。丁度二か月前、5月16日京都でのスピーチを見つけました。コピーしてみます。

●【感動!】寺田ともかさんのスピーチ全文(2015年5月16日「女たち・いのちの大行進in京都)
(引用元/http://blog.goo.ne.jp/koube-69/e/5ef4e070f9a6ffd1fb4586f52bc13bdc)

 2015年5月16日「女たち・いのちの大行進in京都」



 

会場中の「女たち」を涙させたひとりの大学生。
ずっとあのスピーチが忘れられず、ご本人から送ってもらっちゃいました。

                             (小原 美由紀さんのFBより)

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 寺田ともかさんのスピーチ全文


 私に、被爆体験を語ってくれた人が言いました。


真実を見抜く目を養いなさい。そのために、よく勉強しなさい。感性を、鋭くしなさい。」


わたしは、別に、政治を専門的に勉強しているわけではありません。また、親が、社会活動に熱心なわけでもありません。
本当に、普通に育ってきた、ただの学生です。


 ただ、私なりに、何が真実であるかを、一生懸命考えてきました。
この国で今何が起きているのかを、見極めようとしてきました。
この国の権力者たちがどんな価値観に基づいて、この国を動かそうとしているのかを、彼らの政策ひとつひとつから、感じ取ろうとしてきました。


 そうして、見えてきたことが、ひとつ、あります。それは、
この国の権力者たち、彼らは、事の本質を見誤っているということです。


 彼らは、政治が何のためにあるのかを知らない。
国民の幸せのためだ、と繰り返し言っているけれど、そもそも、人間の幸せとは何であるかを知らない。
もっと言えば、人は何のために生きるのかという問いから、逃げている。


 彼らの嘘は、ある人々にとっては、力があり、心を捉えるもののようです。
また、彼らの嘘は、まだ武力を信じている人々にとっては、強く、頼もしいもののようです。
そして、彼らの嘘は、過去の過ちを正当化することでしか自分の国を誇れない、虚しい人々にとっては、美しく、誇らしいもののようです。


 しかし、わたしたちは、彼らの嘘には騙されない。
ある人々のように、虚しい幻想を抱かない。


 わたしたちは、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しよう決意した。
われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと務めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。
われらは、全世界の人々が、ひとしく恐怖と欠乏から逃れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。


 日本国憲法に書かれている理想は、まだ、実現されていません。
けれど、この理想に向かって、私たちは、
不断の努力を続けていきます。


 真実を見抜く目を持って、隠された悪を注意深く拒み続けます。


おかしいと思うことには、おかしいと言います。


 日本が、武力を持たずに平和を維持する国家としてのモデルを、国際社会に示し続けることを信じます。


 辺野古の、あの非暴力の戦いが、必ず勝利する時が来ることを信じます。
私たちの暮らしが、誰も犠牲になることのない、持続可能なエネルギーによってまかなわれるようになることを信じます。


 すべての子どもたちが、自分のやりたいことを思う存分勉強して、私たちの世代よりももっともっと素晴らしい社会を築いていくことを信じます。
そのために今やれることを、やるだけです。


 今、ここに集まっている、みなさんのような大人たちが、あきらめることなく、悲観することなく、地道に、そして着実に戦ってきてくれたから、だから今わたしはここで、希望を語ることができます。
心からの感謝と敬意を表します。


 今日は、一緒に堂々と、胸を張って、歩きましょう。
 わたしも、自分の信じる道を歩きます。



2015年5月16日、寺田ともか

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(「標的の村」上映:https://readyfor.jp/projects/hyoutekinomura