台風のあとの田圃へ


水曜(25日)のヨーガからの帰り道、サンデイ斜め向かい、住宅街に残った田圃に稲刈り機が入って、稲の束が一列だけ”はさがけ(稲木)”に。台風一過、やっと晴れ間。もう22号が発生していますので、今しかない!という感じです。午後から坊の島の田圃を見に行って来ようと思いました。
台風の翌日の午後、自転車小屋のあたりで後片付けをしていたら、牛乳配達の方が来られて、手渡しで牛乳瓶をもらいました。配達の方が「被害はなかったですか?」と聞かれたので、「見てください。自転車小屋の屋根の波板が一枚飛んでしまいました。どこへ行ったのか、ご近所からクレームもないし、隣の畑にでも飛んで行ったのか、畑ならいいけどと思っているんです」と私。抜けた屋根に「ホンマや〜」と言って、「田圃はエライことでっせ〜。軽トラで見回りに来て、車から出たらその場で茫然と立って動かはらしまへんで〜。ガックリしてはったな〜」「そうですか〜、そうでしょうね〜。刈り入れ時にず〜と雨続き、その上に台風だから大変でしょうね〜」と、二人でそんな話をしていたのです。
午前中ヨーガをした日なので、わざわざ歩きに行く必要はなかったのですが、気になるので、カメラを片手に早足でいつもの竹下橋を目指しました。途中、東田酒店の西隣の焼け跡を見ることに。以前は、真っ黒に焼けた柱だけが突っ立って屋根も二階の床も焼け落ちていましたが、昨日はきれいに全部取り除かれて更地になっていました。70代前半の女性の一人暮らしだったようですが全焼した火事の原因は何だったのか。

さて、曲がり角を曲がって、角の田圃と住宅地の間の田圃は稲刈りが済んで、落ち穂をついばんでいた雀が私の足音を聞いたせいか、数十羽が一斉に飛び上がって近くの電線の上に。最近では珍しい光景です。

先を急いで、鍋田川の土手を上がると、手前の田圃は稲刈りが済んでいて、水たまりが見えます。ところが用水路の北側はまだ済んでいないようです。そしてびっくりしたのが三本糸杉。ずい分斜めに傾いているように見えます。
周りは一面の田圃、四方八方から一日中太陽光を独り占めできるかわりに、台風の時は、逆に、風速20mや30mの暴風雨にさらされ続けるわけですね。これは倒れなくて、よく持ちこたえたというべきかも。
北の田圃の真ん中の道を行くと、なぎ倒された稲が見えたり、ところどころ水面が見えたりします。(下の写真の糸杉は少し北側にある木で、これは倒れ掛かっていました)

一番北側に、稲刈りを済ませて”はさがけ”した一面が残っていました。この辺は少し高いので、西の方に六甲山の山並みも見えます。(↑写真は西側から見た稲のはさがけと東側)そのまま用水路の北側の橋を渡って柿の木や、ゆずの木の民家の横の道をまっすぐ南に下ったところで、男性が一人。目があったので挨拶して、少しお話を。
その男性は、「この辺りは、〇〇〇やから」と稲の品種の名前を言って、「本当やったら10日前後に刈ってしまわなアカンかったんや」「雨でしたもんね〜」と私。「もう、皆、実がいってしもうとるんやが、別の田にかかっているから、この辺は明日からや」とあたりの田圃一面を指さして…。「この辺、みんな、そうなんですか?」「あの橋の向こうまで」と。じゃ、この方のおかげで美しい田園風景が残っているんだと思いました。「はよ〜せな、次の台風が来とるから、急がな、えらいこっちゃ〜」「ほんとですね〜」。
下って、畑のところを西に曲がると、もう収穫の済んだ後のオクラが斜めになっていました。三本糸杉、こちらから見ても、やはり斜めに倒れているように見えます。今度の台風は本当にひどかったようです。
午後から箕面の山に歩きに出かけた夫も、山は倒木で荒れていたと言いますし、夕方用事で芦原公園を通り抜けると、大きな木が一本倒れていて、子供たちが遊んでいました。それに、木の葉が落ちて林が明るくて冬の公園みたいでした。
自転車小屋の波板は、右手の動きが滑らかになり握力も戻ってきた夫が、修理してくれました。コーナンでは、波板を買い求める人が大勢来ていたそうです。