台風の来客と選挙が終わって・・・

22日、衆院選の投票日、すでに期日前投票を済ましていた私は、この日しか行く日がないということで午前中、美容院へ。仕上げのブローの時に美容師さんに話しかけてみました。
「投票は?」「それが、朝6時に出て、ここが夜の10時だから、今回は行けませんね〜」と。期日前投票があるじゃないと言いかけたんですが、「もう少し早くしてくれないと出来ないんです。西宮から通っているので…」と言われて、言えなくなりました。
神奈川の妹が月曜一泊で来ていましたが、やはり、東京の職場に2時間近くかけて通勤している娘が同じことを言っているとか。公務員でお金をもらっているんだから、投票時間をもっと早くするか、締め切りを1時間伸ばしてくれれば出来るのにと言ってるそうです。期日前投票は?と聞いてみると、ウィークデイは同じだから。休みの日は?と聞いたら、出かける予定が入っているからとのこと。
働き盛りの30代女性たちも朝早くから夜遅くまで働いているのですね。その実態を役所の人たちは知らないのよと娘たちは言っているそうです。投票率を上げるのはなかなか大変です。

妹をお客様に迎えたおかげで、月曜日の夕食は夫が腕を振るうことになりました。自分もイタリアンパスタを食べたくなったからと、イタリアで買い求めたという乾燥ポルチーニ茸を取り出してきました。ポルチーニパスタです。私がスペアリブのオレンジマーマレード煮とサラダを準備することに。本当はロール白菜のつもりだったのが、スーパーで飛び切り柔らかそうで肉厚でおいしそうな骨付き肉を見たので買ってしまいました。
夕方、千里中央まで夫が車で迎えに行き、まず隣の両親に挨拶を済ませてから我が家へ。一緒に食事をするのは、昨年の百寿の会以来で、我が家に泊まるのは、私たちがスペイン旅行中、4,5日留守番を頼んで泊まってもらって以来のこと。我が家で夕食を共にするのは初めてかもしれません。それまでは両親ともに元気で隣の実家に泊まり母が全部面倒を見ていました。今回は父が不自由になって母も大変、妹から私に直接「泊めて」となりました。
ちょうど夫が回復期で、妹曰く”快気祝いね!”ということに。おかげさまで私たちは選挙の結果についてたっぷり話ができました。翌日の昨日は、母の誕生月のお祝いを兼ねて両親と5人で食事会、記念の写真も撮ってもらい、千里中央まで夫の車で送っていきました。(写真は柏葉アジサイの紅葉。一週間ほど前に写真を撮っておいてよかったです。台風で葉が痛んでボロボロになりました)
◎内田氏の今回の選挙で良かったことは、「紳士的」で「大人」の振る舞いを久しぶりに見たということ!

内田樹
 @levinassien 10月24日

◆「赤旗」の電話取材。今回の選挙で「いいこと」があったとすれば、枝野、志位の両党首が一貫して「紳士的」であったこと。「言いたいこと、したいこと」はいろいろあるけれど、それを自制して、「今言うべきこと、なすべきこと」に譲ったこと。「抑制のきいた大人」を見る久しぶりの経験でした

◎映画監督の想田氏のツィッターから:

想田和弘
@KazuhiroSoda 10月24日
枝野氏がテレビで「野党再編」について聞かれた際、「永田町の内側の権力ゲームに参加するつもりはない」と答えたそうだ。とても頼もしい思えばこの権力ゲームというのが、政治を私たち主権者から最も遠ざけ、デモクラシーを形骸化させてきたのではないか。


なぜなら権力ゲームは密室で行われる。合意形成のプロセスが私たちから切り離されたところで、極めて少数の人間で行われる私たちには参加のしようがない。そういうものは、デモクラシーではない

◎デモクラシー、民主主義について、内田氏も「借り物の民主主義」を自分のものにするのは難しいと。どんなに難しくともこれ以外にみんなの願いを政治で実現する方法はないんですから… これから、です!

内田樹
@levinassien 10月24日
返信先: @levinassienさん
・「株式会社システム」への親和は政治的意見というのとはちょっと違います。何がナチュラルで、何が嘘くさいか、それを識別する体感のことです。トップが決めて、従業員は従う。経営方針に従業員が口を出すことは越権であり、経営方針の適否を判断するのは市場で、それは売上や株価として表示される。
・そういう仕組みになじみ、それが自然で合理的だと思う人たちからは「立憲デモクラシー」が観念的で欺瞞的な空語に思えても不思議はありません。でも、それについては立憲主義もデモクラシーも実体験として持たない人たちを責めることはできないと僕は思います


端的に言って、戦後日本社会は「民主主義教育」に失敗した、ということだと思いますそれがどれほど「よきもの」であっても、自力で獲得したものではない政治制度を着床させることがどれほど困難か、改めて感じます。

◎「民主主義が身についていない」ということは日常的に経験できますね。主婦であっても、地域や福祉関係で組織にかかわれば会社と同じように、上が決めた方針に従うだけの従業員みたいになるか、しがらみで忖度を働かせるかして、自分の意見を持たない、意見があったとしても意見を闘わせないケースが至る所に見受けられます。それでモメずに上手くゆけば良いじゃないのという惰性もありますし、そういう思いを利用しながら頂点に立つのが自民党かな〜。

想田和弘さんがリツイート
kochang‏ @k_the_musicman 10月24日
返信先: @koisaka718さん、@KazuhiroSodaさん
日本人がディベート下手である(そもそもそういう教育を受けていない)ことと、民主主義が根付いていると言い難いことは無関係でないと思います。「私は貴方の意見に反対です。でも、私は貴方がご自分の意見を述べる権利を全力で護ります」と何人が言えるでしょう皆、反対意見は人格攻撃と誤解する

◎その結果、こんなことを許してしまいます。

山崎 雅弘さんがリツイート
大澤めぐみ@11/1新刊‏ @kinky12x08 2014年10月10日

嘘をつくのは低コスト、嘘を検証するのは高コストこの非対称性を利用して検証が追い付けない速度で嘘を重ね続けるのが嘘つきの生存戦略そうやって生き抜いてくると、嘘を重ね続ければ普通の人は検証を諦めてくれるので、嘘はつき続けるのは正しいって経験則が出来上がる習慣的な嘘つきになる