8月14日、お盆と終戦記念日の前日に・・・

昨日は蒸し暑かったのに、今朝はさっぱりと涼しい夏の朝、こうでなくっちゃ夏の朝は・・・

11日、12日は学生時代の仲間と京都在住の方のマンションで一泊してきました。

今回は、お一人が欠席、4人で合宿のようないつもの、食べて、笑って、話して、喋って、語って、でした。

不思議なもので、4人4様の生き方暮らし方で、もう40年以上、会えばその頃にすぐもどれます。


さて、日経朝刊のコラム「政権」に載った記事から今度の選挙に関係して日本を考える資料にと引用してみます。

インタビューの相手はマサチューセッツ工科大教授のジョン・ダワー氏(歴史学者。専門は日本近代史。
吉田茂研究で知られ、戦後日本の民主化を描く著書「敗北を抱きしめて」で2000年ピュリツァー賞受賞)

問「自民党衰退は冷戦終結が原因でしょうか。」
答「自民党の存在意義は2つあった。反共と資本主義だ。1990年代初頭、ソ連と経済的奇跡の両方がほぼ同時に崩壊した。・・・
”追いつけ”資本主義は得意だが、未知の場面がくると戸惑ってしまう。
冷戦に代わり、米国はテロ、日本は北朝鮮や中国という敵を見つけた。両国の保守主義は苦難の時を送るかもしれないが瀕死というわけではない」


問「日本の今後の役割をどう見ますか。」
答「戦争体験に基づいて軍縮核廃絶に向けて重要な役割を果たしてほしい。
米国流の勝った者勝ちの自由市場資本主義より日本の平等主義的な経済モデルがすぐれているかもしれない。
こうした方向で努力すれば、日本は国際的な地位を高めることが出来ると思う。
日本が平和への展望を持ち、地球規模の問題に取り組むことで、反対すべき時には米国にも反対と言えるようになるのが望ましい。問題は現在の日本にそんな展望を生み出せる場面が見当たらないことだ。


問「長く日本を見てきて、最も印象深かった変化は何でしたか。」
答「戦後、あらゆる階層の日本人が元気いっぱい、想像力を働かせ、規律正しく、真剣に国家再建に取り組んだ。
どんな社会が良いか、という大きな疑問を問い、民主化のために我が身をなげうった。政治家よりも一般人の方が印象的だった。
こうした草の根の精神は初期の自民党には引き継がれていたが、長くは続かなかった。
今日、繁栄した日本が針路を見失うという皮肉な状況に直面している。芸術、ポップカルチャー、先端技術を別にすれば、豊かさと空虚が同居している。」

このコラムの見出しというか真中に大きな文字で書かれているのは「軍縮核廃絶 米に注文を」です。

引用を端折った個所には「米国はしばしば政策判断を誤る。それに文句を付ける同盟国が必要だ。」とあります。

日本に何を見るか、アメリカ人にも色々です。
小泉さんや安倍さんのようにブッシュ時代のアメリカに追随外交が日本の道と考えるリーダーが良かったのか、
あるいは日本には日本なりの外交があって、アメリカと違う場合は意見を言って同盟国の役割を果たすのか、
要は選択すること・・・ 平成21年までが最低やったね〜と言える大転換を選挙で実現できたらいいな、と思います。