4月のお茶のお稽古

◎アーチの上のバラの蕾がまだ2つほどあるので、昨日、天辺で咲くバラを切って生けました。迫力のある豪華な咲きっぷりです。直径15㎝もあります。

◎月曜日はお茶のお稽古でした。お茶に通うようになってかなりの年月です(その割に上達してないのは我ながらちょっと情けない)が、月曜日がお稽古日になるのは珍しいというか初めてかな。

先生のお庭に咲くニシキギの小さな緑の花。茎には板状の羽が付いている。

お部屋に入ると、春を迎えて、いつもと違います。釣り釜と旅箪笥です。

炭火の炉も今月まで。春には外に出てお茶を点てる野点(のだて)もあります。

「紅花緑柳」の掛け軸と、白い姫ウツギの花と薄紫のミヤコワスレと椿。

ところで、掛け軸の読み方。つい左から読んでしまいますが、右読みだから、音読みだと「りゅうりょくかこう」で、「柳は緑にして花はくれない」ですね。

最近、先生は掛け軸の説明をされないので、いつの間にか左読みで「花は紅、柳は緑」と読んでいました。よく考えれば、それもオカシイ。頭の切り替えができていません。

お花は来月から篭(かご)に生けることになりますとのこと。

鉄釜は、裾に水を表す線描の模様が入った細身の筒釜。灰が見えて軽やかで涼し気。

先生手作りの主菓子と干菓子

主菓子の餡の周りは、餅粉にヨモギが入ったもので刻んであります。ヨモギを擦るのが大変だったそうです。

お干菓子はボタンの花のピンクが加わることもあるそうです。

今回、私は初めて2番手。左端と水色のお茶碗を選びました。

箪笥の閂(かんぬき)をあけて、蓋を左端に立てかけ、

棚板の一枚をはずして、旅箪笥の右前角と炉の内隅にかけて斜めに敷きます。

芝生の上などでお茶を点てることなども想定して・・・

春の野という名前の付いたお茶碗。春の野草が描かれています。

この机は膝の悪いNさん用。私たち二人はお客のときも毛氈の上で正座です。

立礼式のテーブル。水差しは瀬戸焼の花瓶

蓋を付けて、水差しに利用する  ”見立て使い”

蝶が2匹、裏側に1匹。取っ手は扇の形。裾がスカートのよう。

漆塗りの棗(なつめ)は藤の花と蔦の絵柄。

この日は曇り日で、雨が近いのか、蒸してきました。

終わって、少し雑談。この3,4年のコロナの期間で、沢山の高齢者が、外に出なくなって、人と会ってお喋りする機会が失われて、認知症になる人が増えたと老人会のお世話をしているNさんから実感のこもったお話。あの人も、この人もと言われて、私もあまり親しくお話したことは無くても見覚えのあるあの人、この人を思い浮かべました。

お茶の時間は季節を五感で感じ、人との会話を楽しめる良い時間だと改めて思います。