ガラス越し雨に煙る庭

昨日はフクシャの花をリサイクルショップで手に入れた鉢カバーに入れてみました。
   2年前の鉢植えのシクラメンの花がとても元気に咲いています。元の株の脇に二つの新しい株がくっついて生まれ、それがちょっとお行儀悪く、でも元気にいつまでも赤い花を咲かせています。そこで初めて気づきました。窓の外が煙っています。冷たい雨にサンルームのガラス窓が煙って幻想的な庭になっています。
  
あの世界第2位の資産家(資産は530億ドルだとか)ビル・ゲイツ氏が東芝と組んで、次世代原子炉の開発に乗り出すんだそうです。2020年代の実用化を目指しているそうです。また日産とドイツのダイムラーベンツがエンジンの調達や環境車の開発で提携交渉に入ったとか。アメリカではオバマ大統領念願の医療保険制度改革法が成立しました。日本でも、政権交代後初の新年度予算が成立しました。世界はどんどん変わっています。経済、技術、制度だけでなくて、とうに人間も変わってしまっていますね。当たり前だと思っていたことが当たり前ではなくなってきている。常識だと思っていたことがそうではなくなってきている。私の基準がすでに半世紀の時代物になっています。今までは他人事として解ったつもりでしたが、自分にも迫って来ていることを実感しています。
私たちの先輩世代が戦争を境に価値観を変える事を強制されたのと同じように、私たちは20世紀から21世紀への変わり目を挟んで20〜30年ほどの間にスッカリ世の中も人間も変わってしまうような体験をしているのだと思います。それが良いか悪いかなんて問うこと自体には意味が無くて、この変化が避けられない以上、受け入れるしかない。良いことも悪いことも含めて、世界も、社会も、人間そのものも、人間関係も、もちろん家族関係も親子の関係も、変わってしまっている。その変化を認めること、受け入れることから始めなければ・・・
 だからこそ、変わらないもの、変えてはいけないものの大切さも、又、よく分かるんですね。