「小出氏に聞く」と原子力規制委員会に注目(そもそも総研)

今日は冬至、午後からクリスマス忘年会です。
もう何年ぐらいになるでしょうか、毎年、この時期に集まることにしています。ここ数年、一人減り、二人減り、三人減り、と5人になってしまいました。それでも元気で集まることが出来るのは本当に幸せなことです。
水曜の午後、桜並木の外れにある雑貨屋さんが店じまいすると聞いていましたので寄ってみました。クリスマスにピッタリのテーブルクロスを見つけたので、半額でいいと言われ思い切って手に入れることに。丁度今年のお礼を伝えたい方がいましたので可愛いカードも。
◆◆ところで、内田樹さんのブログの記事「国民国家グローバル資本主義について」を読みました。
もう一度よく読んで考えてみたいと思っています。記事はコチラ:http://blog.tatsuru.com/2012/12/19_1126.php
さて、昨日の木曜日、朝のコーヒータイムのこと。
いつもモーニングバードを見ながらのコーヒータイムですが、私が立ってコーヒーを淹れたり、カップに注いだりしていた時間だったのか、夫が「さっきの話では脱原発の得票率は5割を超えているって」というのでびっくり。そんな大事なことを見逃したとは。玉川徹キャスターの「そもそも総研」が始まっていました。(円グラフの右トップ部分を見逃し!)

まず、自民党の圧勝で脱原発は変わるのか? その前に菅さんへのインタビューもありました。キチンとバックできないようにしてあるというような。で、古賀茂明氏へのインタビューでは、参院選までは原発問題で大きく舵を切り替えることはしないのでは、参院選後は結果次第で・・・ということ。その後、小出裕章氏のインタビューに。両親とも小出氏の記事を読んでいたところでしたので、皆で聞き(見)入っていました。
先日プリントアウトした記事と同じお話でした。選挙後の感想でしたが、「政治には絶望しているので・・・期待しなかったわけではないが結果はやはり」ということでした。「日本人は目先の経済をどうするのかということが一番の関心事になってしまっている。原発の問題は、目先の電気代が安いとかそんな事とは全然違うことなのですが、そういうことまで多くの国民が気付かないまま、自分のごくごく身近な短いタイムスパンのことしか興味がわかないという所に問題があるんだと思います」。
玉川さんの「日本人をどう捉えますか?」という質問には、難しい質問ですという前置きで、「原子力の問題は戦争と似ている、そっくりだなと。大きな流れが出来てしまうと、殆どの人はその流れに乗っかってついていってしまう。オカシイと思っても声を上げることも通常はしないまま全体の流れに流されてしまうという国民性があったと思うし、今もそうだと思います。」
次いで玉川さんが質問します、「ドイツでは福島の後脱原発出来たのに、今回日本で事故が起こったのに原発を止めて行こうという形にならなかった。ドイツの国民と日本の国民ってそんなに違うんですかね?」に小出さんの答えです。「違うと思います。戦争についての総括とでもいうんでしょうか、何を歴史から学んだかという意味でも、ドイツは徹底的にナチスというものの歴史を考えて戦後はそれを清算しようと生きてきた。ところが日本では、戦争が終わって多くの日本人は私たちは騙されたと思ったのではないか。騙されたのなら、なぜ騙されたのかと自分に問わなければならないのに、それを問わずに来た。もっと素敵な米国が来てくれて、もっといい日本に、となってしまう、そういう国民だったのです。きちっと歴史を考え直さない限り、日本はこれまでダメだったようにダメなままいくのでは・・・」と絶望しておられました。
スタジオで聴いていた皆さん、小出氏の厳しい言葉と絶望の深さに一瞬シ〜〜ンという感じ。気を取り直して高木さんが「私はそれほど絶望していない。この番組を見てこの問題がそんなに重いものだったのかと思って下さればいい」と。
この”絶望”は、40年間原発と闘い続けて裏切られ続けた小出さんだから口にできる”絶望”で、3・11以後のにわか脱原発族には未だ「絶望」したり「諦める」資格がないと思います。本当は、小出氏も絶望はしておられないのでしょう。微かな希望をもっておられるからこそ、身を粉にして全国を講演して駆け回り、誰にもわかる言葉で原発の危険を訴え続けでおられるのだと思っています。絶望というより、憤(いきどお)っている、怒っている!? 玉川さんは、続けます。「だけど、ヤルことがあると思うんです。何ができるのか?」と番組を進めます。選挙中に自民党原発に触れた言質(げんち)を取り上げます。それが「原子力規制委員会」です。
元国会事故調のメンバーだった野村修也さんにインタビュー。「規制員会の規制が世界水準である必要がある、そのためには規制委員会のメンバーが世界的レベルである必要がある、つまり、世界の原子力規制のネットワークでしっかりと発言権があると認めてもらえる人物であることが必要」とか、具体的には?
これからも原子力規制委員会の独立性と活動が注目です。国民の”監視しつつ応援”という「アメとムチ」が必要?