脱原発世界会議とIAEAと広瀬隆氏講演(12/14 )

16日の衆院選挙のため大事なニュースが隠れてしまっています。
一つは「脱原発世界会議」、もう一つは「福島閣僚会議」です。
どちらも終わってしまいましたが、大切な会議でしたので記録しておきます。

Nuclear Free Now    (引用先:http://npfree.jp/nfn201212.html)

開催趣旨


できる!つくろう 原発のない世界



 昨年の東京電力福島第一原発の事故で、私たちは原子力が制御不能であることを身をもって学びました。以後、多くの人々が「原発のない世界」を求める声を上げ、その結果、政府は新エネルギー戦略で「原発ゼロ」をめざす方針を決定しました。しかしこれに対して政財界からさまざまな抵抗が起きています。
 原発のない社会を実現するためには、市民の一人ひとりの行動が必要です。そして、さまざまな立場の人たちが連携して行動すれば、その実現は可能です。私たちの手で、暮らしや経済や政治を変え、再生可能エネルギーを基軸とした「原発のない世界」を実現していきたいと思います。


福島閣僚会議にあわせて


 来る12月15〜17日、日本政府と国際原子力機関IAEA)は「原子力安全福島閣僚会議」を福島県郡山市で開きますIAEA福島県内に除染や放射線影響に関する研究拠点を作るといわれています。この国際会議が、原子力の「安全」という名の下で、原子力産業の延命をはかったり、福島の原発事故の被災者の健康や権利を軽んじるような議論の場になってはならないと私たちは考えます。  世界各国のリーダーや専門家が集まるこの機会に、私たちは市民の立場から、原発事故の被災者の方々と共に、世界に向けて原発事故の実態と教訓を語り、「原発のない世界」へのメッセージを発信していきたいと思います。


 Nuclear Free Nowは、東京(日比谷)と福島(郡山)で同時に行われる参加型の国際イベントです。



Nuclear Free Now実行委員会について


この実行委員会は、2012年1月14〜15日にパシフィコ横浜に1万人以上を集めた「脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA」の成功を引き継ぎつつ、さらに大きな世論を起こすために2012年10月に新たに発足したものです。 2012年11月5日現在、以下の団体等が参加しています。 団体:ピースボート、環境エネルギー政策研究所(ISEP)、グリーン・アクション、原子力資料情報室、国際環境NGO FoE Japan、国際環境NGOグリーンピース・ジャパン、「さようなら原発」一千万人署名市民の会、首都圏反原発連合、earth garden、ウィメンズアクションネットワーク(WAN)、THE ATOMIC CAFE、ロックの会 ◦Nuclear Free Now実行委員会は、郡山での一連の行動について福島県民を中心とするグループ「フクシマ・アクション・プロジェクト」との連携で企画・実行していきます。  (mwengeさんが関わっているWAN上野千鶴子さんが理事長です

ところで、「福島閣僚会議」とは?

 12月15〜17日,福島県郡山市において「原子力安全に関する福島閣僚会議」が開催され,117の国及び13の国際機関が参加(46の国・国際機関から,閣僚・国際機関の長を含むハイレベルが参加)し,閣僚級の本会合(15日)及び専門家会合(16〜17日)が開催されたところ,概要以下のとおり。

 本件会議は,閣僚及び専門家レベルで,東京電力福島第一原子力発電所事故から得られた知見及び教訓を国際社会と共有し,更に透明性を高め,そして,原子力安全の強化に関する国際社会の様々な取組の進捗状況を議論することを目的として,我が国及び国際原子力機関IAEAが共催したものであり,事故から1年9ヶ月しか経っていない中で今回の会議を福島で開催することにより,原子力安全の強化の重要性につき強いメッセージを発信することができたものと考える。また,IAEA原子力安全行動計画の策定から1年を経たタイミングで国際社会の取組についてハイレベルで議論が行われたことにより,国際的な原子力安全を更に強化していくことにつながると期待される。
◎「原子力安全に関する福島閣僚会議(結果概要)」http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/atom/fukushima_2012/gaiyo_1217.html

ところで、IAEAとは? Wikipediaから端折って:

国際原子力機関=International Atomic Energy Agency (IAEA)は、国際連合傘下の自治機関であり、原子力の平和利用を促進し、軍事転用されないための保障措置の実施をする国際機関である。2005年度のノーベル平和賞を、当時の事務局長モハメド・エルバラダイとともに受賞した。

本部はオーストリアのウィーンにある。またトロントと東京の2ヶ所に地域事務所と、ニューヨークとジュネーヴに連絡室がある。


◎1953年、アメリカ合衆国大統領ドワイト・D・アイゼンハワーによる国際連合総会演説「平和のための核」を契機とし、原子力発電所は経済的コストが高く、政府の支援なしでは建設運転することが困難であったが、東西冷戦の中、核開発、核配備を行うことは特に重要であり、米国の同盟国への原子力技術の移転は積極的に行われ、1957年 国際原子力機関IAEA)が、米国主導で設立された。


◎事務局長は、1981年から1997年までハンス・ブリックス、その後はモハメド・エルバラダイ。2009年12月より天野之弥が就任した。任期は4年。

◎2007年のパラオの加盟により、加盟国は144ヶ国となった。

(蛙注:「原子力の平和利用」=原子力発電所の建設)
以上を予備知識として、衆院選投票日の前日、選挙運動最終日の山本太郎氏の応援に駆け付けた広瀬隆氏の演説を読んでみてください。
コチラ:「IAEAが今、郡山に乗り込んで福島県民を殺そうとしているんです」12/15(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2638.html) 

選挙投票日の後、「みんな楽しくHappyがいい」のブログ主さんは、「昨日の選挙結果に打ちのめされた私です。テレビも新聞も見る気になりません。私は広瀬さんの講演を聞いて、歴史の勉強をする事にしました。IAEAとはどのようにして誕生したのか?そしてどのような組織なのか? とても長時間の講演なので何回かに分けてUPします。」と、いままでのところ5日間5回(つづく)にわたって連続です。

IAEAとICRP”  広瀬隆
国際原子力マフィアによる被ばく強制の歴史と福島県内の深刻な被ばくの現実
2012年12月14日 郡山市労働福祉会館

<1> 原子力マフィアによる被ばく強制の歴史 (http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2639.html

原子力安全に関する福島閣僚会議」なんでしょう?
放射能が安全だと、こういう事をやろうとしている訳です。


で、彼らの言葉を聞いていると、どうも汚染地帯に人間を戻したがっている。
こういう事がハッキリ書かれているわけです。


放射能汚染された地域での避難住民の早期帰還を目指す。
汚染地帯に人間を戻すって?
チェルノブイリ原発事故時の調査や復興に関わったベラルーシウクライナ
ロシアの研究者らによるチームをIAEAが結成し、福島に派遣するって?
一体こいつら頭のおかしなIAEAとは何者なのか・・・

<2> 日本敗戦〜東西冷戦 (http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2640.html
<3> プルトニウム人体実験〜核実験・被ばくに対して語った言葉 (http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2642.html
<4> IAEA誕生 (http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2641.html

IAEAは、国連の軍事的な安全保障理事会に従属する組織であった。
つまり事実上、第二次世界大戦戦勝国が(東西を問わず)
核兵器開発を独占するための国際シンジケート組織であった。
対立する米ソにとって共通項となる仮面が「原子力の平和利用」という文言だった。

そして2年後の1959年、
全世界の健康を守る機関であるWHO(世界保健機関)が、新組織IAEAと協定を結んだ。
この協定によって、IAEAが独占的な権威と位置づけられ、
WHOは原子力の分野で独立して医学調査を実施することが禁じられた。
この時から、放射能の危険性に関して、原子力の推進機関であるIAEAが全ての実権を掌握した。

<5> 軍事組織IAEAの正体 双子の悪魔と日本の現状 (http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2643.html)
<6> 子力発電運転開始〜放射線の有効利用キャンペーン(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2644.html
つづく

(サンルームの赤い花を並べて見ました。冬の赤い色は元気になります! ホット!します。)