2005年の原発震災警告(石橋克彦氏)と「私の子供達へ-父さんの子守唄-」


アメリ東海岸の小さな町で、米国人鍼灸師の夫&老三毛猫と暮らすピアノ弾き&教師の、日々の思いをつづります」という「ウィンザー通信」さん、この夏の『焼き場に立つ少年』の写真以来、時々お訪ねしています。
今回は、10月1日の記事ですが、地震学者の方の科学的想像力の凄さ…というか、3・11以前の2005年に国会で原発災害の予告をしていました。ブログでその全文を紹介しておられます。
この日のブログのタイトルは、<「自然と対決する文明ではなく、自然の摂理に逆らわない文明を作り上げる。それが日本の責務」石橋教授>。
国会というのは、「衆議院予算委員会公聴会」のことで、「迫り来る大地震活動期は、未曾有の困難である」のタイトルで原発震災を警告したのは、1944年(昭和19年)同い年生まれの石橋克彦氏で、著書に「大地動乱の時代」(岩波新書)などがあり、2005年当時神戸大学・都市安全研究センター教授だった方です。
以下、見出しと一部をコピーしておきます。

■石橋教授の大反論  

衆議院予算委員会公聴会(2005年度総予算)】2005年2月23日

甘利明予算委員長:
次に石橋公述人にお願い致します。


石橋克彦公述人:
神戸大学都市安全研究センターの石橋と申します。
宜しく御願い致します。

私は地震の研究をしておりますが、その立場から、『迫り来る大地震活動期は未曾有の国難である』というテーマで、それを賢明に乗り切るためには、地震対策、地震防災対策というような技術的、あるいは戦術的な対応では到底凌ぎきれなくて、私たちの国土、あるいは社会経済システムというものの根本的な変革が必要ではないでしょうか、という意見を述べさせて頂きたいと思います。



地震の活動期に入った日本

■起こりうる原発震災

で、将来、具体的に、どういう震災が起こるだろうかと考えてみますと、まあ言ってみれば、広域複合大震災とでもいうべきもの、それから長周期震災、あるいは超高層ビル震災とかオイルタンク震災とでも言うべきもの、それからもう一つ、原発震災とでも言うべきものが、将来起こりうると、私は考えております。

■いつ起きるか分からない大地震

■都市型災害、山地災害、大津波

■長周期振動の被害

■最悪の災害としての原発震災

3番目の、原発震災ということでありますが、これは私が、1997年に作った言葉ですけれども、・・・・

日本の場合、53基の原子炉が今ありますが、地震には絶対安全だ、ということになっております。

地震と共存する文明を


ということで、私たちの暮らし方の、根本的な変革が必要ではないかと考えています。

現在、日本でも世界でも、21世紀の非常に大きな問題でありますエネルギー、食糧、あるいは廃棄物、環境、そういった問題に、すべて通じることである。で、私の、前の話の、地方分権にも通じることだと思います。


そもそも、日本列島に居る限り、地震と共存する文化というものを、確立しなければならない。つまり、従来は、自然と対決する文明で、それに対して、最新技術でもってバックアップしよう、という考え方でしたけれども、自然の摂理に逆らわない文明というものを、我々は作っていかなければならないと思います。


要するに、開発の論理、あるいは効率、集積、利便性の論理、それから東京一極集中、都市集中の論理、そういう物をやはり見直して、保全とか、小規模、多極分散、安全と落ち着き、地方自立、国土の自然力と農村漁村の回復、といったようなことをキーワードにして、根本的な変革が必要であると、その地震災害を考えると、私は強く思います。

◎全文はこちらで:http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/d9e4750148717e26e62dbae5bec3fb47
★同じく「ウィンザー通信」さん13日は、ノーベル平和賞受賞者のマララさんの国連演説全文です。すごい!です。
コチラ:「暗闇は光の大切さを、沈黙の強要は声を上げる事の大切さを気づかせてくれる」女性よ声を!マララさんhttp://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/3da4ff45f9f16901de3a7e9b66ca134f
★★ついでに昨日の「ウィンザー」さんからもう一つです。

私の子供達へ-父さんの子守唄-

詞・曲 笠木 透


生きている鳥たちが 生きて飛び回る空を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう
近づいてご覧なさい 辛夷(こぶし)の花があるでしょう


生きている魚たちが 生きて泳ぎ回る川を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてご覧なさい 野原が見えるでしょう
近づいてご覧なさい 竜胆(りんどう)の花があるでしょう


生きている君たちが 生きて走り回る土を
あなたに残しておいてやれるだろうか 父さんは
目を閉じてご覧なさい 山が見えるでしょう
近づいてご覧なさい 辛夷の花があるでしょう

☆引用元:http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/ecc30a69f52bdc11706276afb90eb613
(写真は昨日4時ごろの坊島の田圃です)