アリ氏逝く、そして、原爆とオバマ氏とプーチン氏

昨日は6月最初の土曜日。午後から古典文学の「平家物語」の日。二階の事務所に寄ってみたら、鍵はすでになく、3階の廊下の先の講座室の扉が開いていました。世話役の相棒さんが、準備を済ませて座っておられました。私たちの当番も来月で最終回です。北海道の大和君が見つかってよかったという話から、相棒さんも私も男の子を二人育てた経験から、男の子の叱り方の難しさについて。親の考え及ばない行動に出ることはよくあることと。先生のお話も大和君について、警察や自衛隊の捜索が遺体捜索みたいでオカシカッタ。冷静に子どもの行動を考えてみれば、もっと早く見つけられたのではないかというものでした。確かに、虫が嫌いで山に入ったことのない子供が薮の中に入るわけがない…家族の要望で山の方を探すことに…と途中で方針が変わりましたが、あれは大和君のお姉さんが、そっちの方向へ歩いて行くのを見たからということでした。一度目は車を追ってきたけど、2度目は車とは反対方向へ歩いて行ったのですね。それを車の中からお姉さんが見ていたのですね。見つかってよかったですが、いろいろ考えさせられました。
そして、モハメッド・アリ、私の場合は、カシアス・クレイの時代もすでに”ザ・グレーテスト”でしたが、死去のニュース。2つしか年が違わないというのが意外でした。同時代を生きて来たのか…と感慨深いです。ベトナム戦争の兵役拒否と、その後の改名、フォアマンとの試合、そしてアトランタ五輪での病を得たのちのアリの姿。アメリカの善き一面でした。知的な容貌も素敵でした。内田樹氏のツィート欄から:

内田樹さんがリツイート

G.D.Greenberg ‏@G_D_Greenberg · 19時間19時間前

モハメッド・アリ「ベトコンはオレをニガーと呼ばない。彼らには恨みも憎しみもない。殺す理由もない」「黒人の徴兵率は30%。白人は10%。なぜだ?」「黒人が戦うべき本当の敵はベトコンじゃない。日本人や中国人でもない。300年以上も黒人を奴隷として虐げ、搾取し続けたお前たち白人だ」



CNN International ‏@cnni · 16 時間16 時間前

Five things you never knew about boxing legend Muhammad Ali http://cnn.it/1U4exaQ


「リスクを取る勇気のないものは人生で何も成し遂げない」ーモハメッド・アリ(1942-2016)

オバマ大統領の広島スピーチから1週間以上、広島・長崎の原爆とアメリカ、核廃絶オバマ大統領・・・ブログを訪ねていろんな意見や感想も読んでみました。その中で、飯山一郎氏のブログで、↓この動画の紹介がありました。昨日になって、又「ウィンザー通信」さんが取り上げておられたので、動画のコピーに挑戦?やってみたら出来ました!
1分18秒の短い動画です。原爆のシーンで、オバマさんは拍手していますが、メルケルさんは拍手せず、プーチンさんは十字を切っています。ノルマンディ―上陸勝利記念集会ですので、連合軍の勝利を象徴する”原爆のキノコ雲”に対する拍手だったのでしょうが、その人、その国の考えや感情が分かるようです。短い動画、ぜひ見てください。(画面真中の矢印をクリック!)

ウィンザー通信」さんの記事を引用してみます:

 式典では、巨大なスクリーンに、第二次世界大戦の様々なシーンが映し出されていました。
そして、原爆が投下され、キノコ雲が立ち上がったそのシーンを観たオバマ氏が、無表情で拍手をしていたのです。
他にも拍手をしている人たちがいましたが、ドイツのメルケル首相は微動だにせず、ロシアのプーチン大統領は胸で十字を切りました。


もし仮にあの時、アメリカと抜きつ抜かれつの研究開発競争をしていたロシア(ソ連)チームが勝っていたら、
プーチン氏が拍手をし、オバマ氏は十字を切っていたかもしれません。
原爆を落とした国の首長は、あの悪魔的なキノコ雲の下に、どれほどの地獄が存在していたのか、想像をしたり、同情をしたりすることが許されていないのかもしれません。

オバマ大統領の広島訪問について、ウィンザー通信さんも、その受け止め方に、もやもやしてスッキリするのに1週間がかりだったようですが、その気持ちはよくわかります。最後に触れておられる、黒いアタッシュケース。この20キロの重さの黒いアタッシュケースが、随行の屈強な男性の肩にかけたり手に下げたりされて、必ず大統領の行くところに付いて回ります。核ボタンだそうです。核兵器を持つと、こういうことになるんですね。
私の国のように核を保有する国々は、勇気を持って、恐怖の論理から逃れ、核兵器なき世界を追求しなければなりません』とオバマ大統領もスピーチで。ウィンザーさんもこの言葉を引用しています。
★全文はコチラ「オバマ大統領の『広島スピーチ』への怒りと失望について考えた1週間」で:http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/d60ff9ae99fc3661bd1a05cf72a4fa3f
◎ところで、今日、ブログで紹介したかったのは、こちらではなくて、5月31日づけのブログです。

大西航さんいう方が、フェイスブックに載せた言葉と写真に、大いに考えさせられました。

【おもてなしと貧困】2016.05.29


G7サミット、各国首脳や配偶者への「おもてなし」に使った予算は1泊2日で230億円
一方、千葉県銚子市で貧困に陥り、母子心中を図った母親の所持金は、2717円だった。



サミットでは、十数名の首脳たちのために300人の外務省職員が、「おもてなしチーム」に動員された。
人の命を守る生活保護制度は1人のケースワーカーが、100世帯以上を担当している。


サミットのコーヒーブレイクでは、ビール4種、オレンジジュース3種、茶菓子4種など、色とりどりの高級品が並んだ
貧困状態を生きる国民は、毎日カップ麺で食事をとり、健康を壊していく。


サミット参加者は100㎡以上のスイートルームに泊まり、伊勢志摩の美しい景観を楽しんだ
東日本大震災の被災者は、今も5万人以上が、30㎡弱の仮設住宅に一家で暮らす
熊本の仮設住宅4割が、着工すらしていない。


サミットでは、タックスヘイブンによる数十兆円の税逃れに、何の対策も示されなかった
日本では消費税増税、非正規雇用の増加や社会保障削減により、「貯蓄ゼロ」世帯が、安倍政権の3年で、470万世帯も増えた。


政治の向いている方向と、お金の使い方が、おかしい。


こんな政治は変えなくてはなりません。
不幸中の幸いと言ってはなんですが、今年の夏は選挙があります。
参議院議員定数、242人の半数、2010年(平成22年)7月11日執行の、第22回参議院選挙で選出された、選挙区73議席比例区48議席の、合計121議席が、今回の選挙での改選対象になります。


現政権は、公約違反はもちろん、たくさんの嘘をついてきました。
今さえよければ、自分たちさえよければ、そして、70年近くもの間、虎視眈々と狙い続けてきた、壊憲と国家神道の復活さえ叶えば、
その嘘によって、社会がどうなろうが、市民がどうなろうが、国がどうなろうが、どうでもよいのだと思います。
(後略)

★全文はコチラで:「G7サミットを、小手先の国内政治目的で利用しようなどと考える恥ずかしい人間は、政治家として失格!」(http://blog.goo.ne.jp/mayumilehr/e/a742c4974a0ed1dfc3bab3bbc578ff12
◎オリンピックでの無駄使いや、原発の再稼働、無駄な海外大名旅行はやりたい放題、一転、社会保障については「財源が・・・」というのは安倍政権の特徴ですね。「自民党は、国の行く末よりは、目先の選挙なんですか」とは民進党の幹事長さんの言葉です。選挙で審判ですが、大丈夫かな・・・
PS:先生の「平家」が始まる前の、生徒仲間たちとの雑談で、中学校の修学旅行の行き先が沖縄という事を初めて知りました。そして、来年はその沖縄がディズニーランドに変更されることも。相棒さんが、「このごろの日本、どこかオカシイ」と言ってたのに加えて、「絶対、オカシイわ!」に。私も、オカシイと思います。