東京・大阪の金曜デモ&戦争法案反対行動と中村哲氏講演会


いつも土曜日に取り上げる金曜デモ、日曜日になってしまいました。
◎東京、官邸前の再稼働反対デモと国会前の『戦争法案』反対デモの様子を「特別な1日」さんのブログから<シュプレヒコールの先にあるものは?:『0821 再稼働反対!首相官邸前抗議』と『戦争法案に反対する金曜国会前抗議行動』>(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150821/1440167466
写真もコピーさせていただきました。

今日 さっそく川内原発でトラブルが起きました。復水器に水が混じったため、出力上昇を延期するそうです。(川内原発 トラブルで出力上昇作業を延期 NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20150821/k10010197331000.html


ワールドワイドに見ると、今まで3年以上停止した原発は全てトラブルを起こしているそうです(長期停止原発が複数再稼働へ、世界的な未知圏?川内原発先陣(訂正) - Bloomberghttp://www.bloomberg.co.jp/news/123-NS4J5H6JIJUR01.html)。川内も例外ではなかった。これくらいで済めばいいんですけど。果たして避難計画もないままの再稼働って、いいんでしょうか。このことは原発の賛否なんか関係ないと思うんだけどな。


そのあと国会前へ。国会議事堂前駅から大学生くらいの若い子が続々と歩いてくる。デートついでみたいなカップルもいる。なんかフランスのデモみたいだよな。それにしても、みんな若いなあ(笑)。

◎大阪、関電前の再稼働反対と梅田の戦争法案反対の集会を「青空学園だより」さんのブログ「歴史を教訓に!」(http://d.hatena.ne.jp/nankai/20150821)で。

○SPYBOYさんの記事にもあったのですが、シールズの若い人たちの間で「ノーパサラン」というシュプレヒコールがあったとか、大阪でもということで、「青空学園だより」のnankaiさんが書いておられますので、引用です:(色文字by蛙)

やつらを通すな! 「¡No pasarán!」 これをいま,日本のシールズの若者たちが叫ぶ.もともとは1930年代,かつてのスペインにおける共和政府とファシズム反乱軍との内戦のなかで,反ファシズムの側の標語であった.この歴史の記憶が、日本の運動に甦ったことはほんとうに意味深いしかし,スペインではフランコの率いる反乱軍が勝利し,フランコは「おし通ってぞ」とマドリードに入った.そしてその後のナチズムやイタリアファシズムに繋がっていった.この歴史を忘れてはならない.なぜ敗れたのか,そのことをよく考え,歴史の教訓として忘れてはならない.一言でいえば,共産党と他の党派や人びととの統一が,やはり十分ではなかった.われわれは,かつてのスペイン内戦における共和派の闘いの歴史を教訓に,反ファシズムの闘いを引き継ぎ,そしてファスズムにうちかたねばならない.スペイン内戦を超えねばならない

◎昨日のブログのコメント欄にもヨドバシカメラ前の戦争法案反対集会に参加された方が詳しく「報告」を書いてくださっています。上の写真は「青空…」さんからコピーさせていただきましたが、マイクを握っているのは辻本議員ですね。

◎さて、昨夜は、ペシャワール会中村哲さんの講演が箕面のメイプルホールでありました。演題は「水と緑で平和を作る」です。
入口でペシャワール会の4月の会報や入会案内の入ったパンフレットと一緒に渡されたのが左の30日の扇町集会のチラシです。
講演会のチケットは完売、当日券の方たちはパイプ椅子が出るほどの大盛況。500人以上が集まったことに。
中村哲さん登場。最初に一度講演を聞いた方、初めての方、挙手願いますという事で、圧倒的多数が初めてでした。中村哲氏も”安心した”ということで、プロジェクターを使っての講演スタートでした。7時から8時過ぎまで、その後質疑応答が10人ほど。終わったのは9時丁度。
外に出たら、小柄な中村哲さんが一人で煙草を吸っておられるのにビックリするとともに笑えてきました。一番の望みは何ですか?という質問に「もう少しの寿命と昆虫採集の時間」と答えておられたのに…タバコは良くないでしょ!でしたが夫と二人でクスッでした。

アフガニスタンでの30年間に及ぶ活動を通してのお話は、日本の政治や経済を含めての在り方そのものを問うものでした。
随所に今の内閣に対する皮肉や批判もありました。今の内閣は総辞職もの。平和のためには敵を作らないこと。もし続くなら、内閣には従わず憲法に従いますとも仰っていました。
アフガニスタンの地下水はカレーズと言いますが、枯れる。2001年9月11日のニューヨーク・テロの翌日、国際支援ではなくて空爆がやって来た。アフガン空爆です。日本も支持した。11月、タリバンが倒れる。翌日から一つの映像で世界が騙される。『圧政から自由へ』が繰り返し流される。

米軍の『人道的攻撃』のピンポイント攻撃。ゲーム感覚で戦争を伝える。人間だけを殺すクラスター爆弾やボール爆弾。犠牲になるのは年寄り、子ども、女性。支援物資と同じ形と色の爆弾を拾ってたくさんの子どもが犠牲に。
アフガニスタンが得た自由は、ケシの栽培の自由。あっという間に世界の90%を占める麻薬立国に。女性は売春の自由を、街頭での乞食、餓死の自由が与えれる。砂漠化と農村の荒廃は今も進行中。
そんな中、ツルハシとシャベルの人海戦術で用水路建設が進められる。筑後川治水の工法をアフガニスタンで伝授、砂漠が5年ほどで緑の大地に変わる様は本当に魔法みたいです。アフガニスタンの人たちは石積みが得意で生まれながらの石の熟練工。ワイヤーで石籠を作り積み上げるとワイヤーは2、3年で無くなるが、植えた柳の根が生きた壁となり、5年で森が出来る。難民生活者の2つの願いは、1日3回の食事と、家族と故郷で暮らすこと。戦より食糧自給。今は60万の人々が命を繋いでいる。
アフガニスタンに昔から伝わることわざ、「金がなくても生きていけるが、雪がなくては生きていけない」。雪山と氷山の雪解け水が大地を潤し豊かな生活を送って来たのに、戦争と季節の変動が砂漠化を招いたこと。タリバンは、欧米諸国のプロパガンダで歪められて伝えられている。ペシャワール会の活動の中では一番交渉相手として遣り易い相手だったというお話も。
人間に残されている自然はもう限られている。あと数万年あったとしても、「人間と自然」、「和解と恵み」で仲良く生きていけたらというお話でした。(写真の男性は、アフガニスタンの民族衣装を身に着けた司会者)