(「お茶のお稽古」に次いで2つ目です)
◎9月最初の金曜日の2つのデモの様子を「特別な1日」さんから。タイトルは『7月の賃金』と『8・30デモを振り返って』:『0904 再稼働反対!首相官邸前抗議』&『戦争法案に反対する金曜国会前抗議行動』
アベノミクスが成功していないというのは、毎回のグラフの解説で、よくわかっているのですが、先日、お昼の食事の時に、「学生の就職が良くなっているのよ、景気が良くなっているから」と言う方がいました。隣に座っていた私、”ホントかな〜”と思いつつ、解らないので、何も言えなかったです。
◎8月30日のデモについて、SPYBOYさんも取り上げておられます。「今週 目についたのは30日のデモについて、言いがかりをつけている輩です。」と書いて、「『日経の世論調査で安倍の支持率が上がったのでデモは失敗だったんじゃないか』みたいなことを例えば、東大の玉井という教授がtwitterで発言してたりします。」「世論調査の方は日経の調査日が28日〜30日ですから、デモとは関係ない(笑)。記事にあった通り『70年談話の影響』でしょう。ボクとしては東大教授のレベルがそんなものかって言う方が驚きでした(笑)。ちょっと前の『SEALDsは共産党の別動隊』というデマが良い例ですが(あの話はどこ行っちゃったんでしょうか)、そういうデマが拡散すること自体 30日のデモは一部の人にとって何故か(笑)脅威だった、ということなんでしょう。」
★30日の人数、主催者発表12万と警察発表の3万の違いを取り上げたブログを紹介しておきます。
警察発表は、「国会前3万人」という但し書きがありますので、これに注意です。「国会前」に限れば「正しい」?と言えそうだからです。ところが、あの日の集会は参加した人たちが一番よく分かっておられますが、全部で6か所。決められた場所以外にも人は溢れてた。10万枚用意されたチラシが全部掃けた。国会周辺の鉄道改札口の改札集計からも検証できるとか、いろいろありますので関心のある方は是非「小海キリスト教会牧師所感」さんの「検証 8.30デモ参加者は3万人か12万人か」で、検証しているブログ2つを紹介しています。コチラで:http://d.hatena.ne.jp/koumichristchurch/20150901/p2
◎再稼働反対の官邸前から、今度は戦争法案反対の国会前へ。
SPYBOYさんのプラカードの写真とデモの”意義”と改めての”決意表明”もコピーです。
SEALDsの子たちは良いなあ、と思う理由の一つは『バカじゃない』、『精神主義じゃない』ってことです(笑)。彼らは今日 こんなことを言ってました。
『最近 これが終わったらどうするんですかって良く取材で聞かれるんですよ。』、『確かに安保法案は通ってしまうかもしれません。』
あの子たちはこういう現実的なことを言うんです。集会とかで良く聞く『頑張りぬきましょう』とかくだらないことは彼らの口から聞いたことがない(笑)。しかし、それだけでは終わりません。
『でも 民主主義はもう、止まらないんですよ!』
これが今の抗議の本質でしょう。311以降 素人の乱の抗議でも官邸前抗議でも同じことを感じましたが、今回の抗議でも世の中に大きな風穴が空きつつある、と思うんです。一般の人は政治に関心を持たずにムードに流される、与野党ともに政治家も訳の分からない奴ばかり(笑)。それが少しずつ変わってきたような気がするんです。確かに議席数を考えれば今の状況はあんまり芳しくない。でも当初の予定では7月に安保法案は成立するはずでした。仮に法案が通っても、抗議の声が大きければ運用は慎重になるはずだし、後日潰すチャンスだって出てくるでしょう。非暴力直接行動の抗議は無駄ではなかった。それは自信を持って言えます。
だから、ボクはまだまだ自分のやれることをやろうと思います!
●全文を是非ブログを訪ねてコチラで:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20150904/1441377231
◆「東久留米日記」さんの30日「国会前へ」という記事の中で紹介されていたのが、<■『現在の国会前』と『デモというのは議会制民主主義の中では基本的に「敗北主義」である』話(http://togetter.com/li/867600)>でした。これは、行きつく先は、SPYBOYさんがブログで紹介されているのと同じでした。ブログのタイトルは、「清義明のブログ/国会議事堂前の「敗北主義」 −最後に笑うものが最もよく笑う・・戦後左翼史のなかの市民ナショナリズム](http://masterlow.net/?p=2060)です。
◎SPYBOYさんは、「●SEALDsがリツイートしていたこの論考は面白かったです。『デモはある種の敗北(安保法案の成立)を前提としなければならない』というものです。ここで書かれている左翼の運動史とか興味深かったです。全然知らなかった。」と書いておられますが、私も、この内容は、とても良かったです。
読んで、いろいろ解らなかったことがわかりました。例えば、日本の共産党が大陸のソ連や中国、北朝鮮の共産主義国とは仲が悪く「自主路線」をとっているのに、それが解らないで、<安保法案に反対しているのは中国や北朝鮮のまわしものだ>というのはオカシイ、間違っているとか。学生運動がダメになる「1968年からの3つの潮流」とか「1968年の敗北主義の「勝利」 −心情左翼の陣地戦」というところは、私たち世代が少し当てはまるかな〜なんて思いながら・・・難しいところもありましたが、読んでみると面白いと思います。
◎「青空学園だより」さんは、大阪関電前の反原発デモのご報告です。タイトルは「言うこと聞かす番だ. 俺たちが」。シールズの若者たちのラップ調のコールを通して、反原発運動と戦争法案反対運動が繋がっていることを確認したというお話です。全文はコチラで:http://d.hatena.ne.jp/nankai/20150904
反原発の運動が,最近の戦争法反対の運動と地続きであることを改めて教えられた.「言うこと聞かす番だ.俺たちが」 これは最近のSIEALDsのデモなどで若い人らが彼らの調子で叫ぶ言葉なのだが,集会の最初に音頭をとった人が言われたのは,この言葉が最初に言われたのは,2012年2月の経産省前での反原発集会だそうである.彼はそこに参加した人だった.それが,戦争法反対の運動に引き継がれたのだ.反原発運動の土台のうえに戦争法反対運動が広がったのである.この間,関電前ではあまりこの言葉を叫ばなかったが,その人の話を受けて,今日はこれを挟みながらの,1時間であった.
◎この二つの関連については、先に紹介した”デモは『敗北主義』”のトップが、「国会前に集まり抗議するのは、首相官邸前で抗議するのに動員をかけた3.11以降の反原発運動からの流れです」として次のような文章で始まっています:
ネットなどを見ていると、右派サイドからあたかも新左翼の学生運動と似たようなものと捉えている人がいるようです。ですが、これには大きな間違いがあります。さらに、この反安保法案の運動が、若者によって担われているところから、新しい運動のスタイルだと考えている左派サイドの考えも間違っています。これは反原発運動以来の流れを注視していればわかることです。まずはここを戦後左翼史の文脈で整理していきましょう。読みとくためのポイントは国家と議会制民主主義に対するスタンスです。