「言語力」とサッカー?

昨日(土曜)のNHK「追跡!A to Z」、見るともなく見ていて、オシム監督が日本人は自己主張を、と。なんで??
監督のサインで戦う野球と違って、サッカーはグラウンドでプレイする者どうしの発信で戦っているからとか。
学校でも、子どもたちには深刻な問題で、中、高校生の「言語力」不足克服の取り組みが始まっていて、
マインド・マップというのを書かせて、言語能力をつけさせ、鍛えているという学校の先生のお話でした。
「言語力」の低下には若者の携帯メールの普及が一役かっている、という話も。なるほどですね。
起承転結の説得力ある文章が書けないと企業が一年がかりで教育しているとか。
で、この番組、スタジオでのアナウンサーのお相手が今評判のデザイナー佐藤可士和さん。
仕事柄バックグラウンドの違う色んな国の色んな人たちと話す必要があって、伝えないと解らないとか。
佐藤さんのデザインといえばキリンビール「極生」「生黒」のパッケージデザインから、楽天TSUTAYAロゴマーク
ユニクロの英語とカタカナのロゴデザイン、SMAPのCDジャケットのデザイン、今治タオルのロゴデザイン等々で有名。


サッカーの本田圭祐選手(23歳)の体験談は示唆に富んでいます。
オランダのチームに入って最初は悪い意味の日本人らしさを発揮? これでは駄目と、自分を表現・主張することに。
1年でキャプテンに。今はロシアリーグで活躍しているが、自己主張に加えて、良い意味の日本人らしさを発揮してがんばっているとか。
良い意味の日本人らしさとは:きめ細かな気配り、相手を尊重し、意見を良く聞き、相手の気持ちを察することなど。
相手の気持ちを察しすぎて=阿吽の呼吸頼り、になって話さなくても解るというのは悪い日本人らしさ。
オシム監督の言う「自己主張を!」、 その為にはまず自分なりの考えがなくてはなりませんが、そして、
「日本人らしさ」が備わっていれば、鬼に金棒! あとは、「伝えたい!」という意欲、かな。
でも、一日中口を利かなくても、生きていけたり、どこへでも行けたりする社会になってしまっていますので、
単語だけを並べて平気という子どもみたいな大人が出来ても仕方ないかな〜