防災の日の昨日9月1日は、1ヶ月お休みだったヨガの初日、楽しみにしていた朝、目まいと吐き気。とうとう熱中症かとかかりつけのお医者さんへ。
熱がないので熱中症でもなく脳及び三半規管に異常なく、原因不明。とにかく、室温28度位にして水分を取ってと言われ、お薬を処方され、家で大人しくしていました。胃が3分の1しかない昭和生まれの娘と胆嚢がない大正生まれの母親とでは、母親の方が元気だということです。
今朝のコーヒータイムで、その母曰く、「父は奥の部屋で寝てますならわかるけど、タンスに入っているなんて、世も末やね〜。50幾つで一人で収入もない人が居るんやね〜」と。暑さも厳しいですが、人の世はもっと厳しくなっています。
- 作者: 澤地久枝,中村哲
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2010/02/25
- メディア: 単行本
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帯のキャッチコピーには「オバマ大統領に送る平和へのメッセージ 戦乱と旱ばつに苦しむアフガンの地で”命の水路”を切りひらく日本人医師の崇高な闘い」、裏には「人として最後まで守るべきものは何か、尊ぶべきものは何か、示唆するところを組んでいただければ幸いである」(中村哲)「日本は、日本人はどうなってしまったのかと暗い思いになるとき、しかし中村医師とその活動を支えてきた日本人がいる、と自問自答する。いま何がなされるべきが、できるのか。若くもなく頑健な体躯の持主でもない中村医師に私は強い示唆を受けている。その仕事を支える一人でありたいと切実に思う」(澤地久枝)とあります。この本の印税は中村医師の活動の支援金になります。
アフガニスタンって? タリバンって? ペシャワール会って? 中村哲ってどんな人? 家族は連れて行ったの? 水路はどうなってるの? 水路で何人の人たちが助かる? という疑問を持ったら是非、この本を買って読んでみて下さい。2009年のブログ(2月24日の)で取り上げた「菜の花畑の笑顔と銃弾」の伊藤和也くんについても澤地さんが質問しています。
ここでは、戦争に関するところを一部引用してみます。
中村:・・・われわれが想像する兵士とはちょっと違う。・・・略・・・ まるで、西部劇の砦のなかに潜んでいて、インディアンをなぎ倒すような、そういうスタイル。
・・・いま、盛んに行われているのは、無人機による爆撃です。コンピューターか何かで計算して、人が集まっているという情報と映像で確認して、そこを爆撃する。蓋をあけてみたら、そこが結婚式場だったとか。(P123)
中村:ブッシュ大統領の間違いというよりは、犯罪的ですね。人道的に見て、非常に犯罪的ですよ。とりあえずアメリカ国民の怒りを鎮めるためにやったとしか思いようがないです。・・・単に復讐心を満足させるためにやったのなら、ブッシュは死刑に値します。
日本人が戦慄すべきは、そういった戦争状態に、たいした議論もなく日本が関与することで、昔の戦争のイメージを美化したり、カッコいいと言ったりね。それが、奴隷根性と結びついてやられるというのは、見ていて非常に情けない気がします。
(略)
澤地:・・・実は、アフガニスタンへの爆撃は、宣戦布告もせずにひどいことをやったわけですね。
中村:それで本人(ブッシュ)たちは、対テロ戦争だと言い、戦争という言葉を使っていたんです。(略)そういうことが、少数の人を除いて、ほとんど何の疑問もないまま、アメリカがするから手伝おう、手伝うのが当り前となった、この気風ね。
澤地:ええ。行って、頭をなでてもらいたかったって。
中村:ポチならいいけど、ジョンぐらいになったんじゃないですか。(略)私はあのとき、日本は独立国ではないと思いましたね。(P127〜9)
過酷な状況でどうしてやっていけるのか? キリスト教徒であり、幼い頃の論語・儒教の教えも、そして、イスラム教にも、共通してあるもの。アルカイーダはアラブのエリート、タリバンとは違うとか・・・知る事、まずは知る事・・・対談ですので話し言葉で読みやすいです。
先日、田んぼで見つけた巨大バッタ