安倍総理の東南アジア歴訪の最中にアルジェリアでは人質問題が、ボーイング787の相次ぐ事故、毎日のように大きな事件や有名人の訃報、事件、事故、大雪と本当に目まぐるしい毎日です。ところでそんな中でも忘れてならないと言いきかせているのは福島のこと、原発のことです。関電はじめ電力会社はなんとか廃炉を避けたいという思いからか、再稼動にむけて原子力規制委員会の活断層問題でも執拗な抵抗を試みています。各地の原発裁判では資料提供を遅らせて裁判所から注意を受けるほどとか。なんとか、7月以降、参院選後の政治判断で再稼働OKが出るまで引き延ばそうという魂胆が見えます。
本日21日(月)は、仙台高裁で「福島集団疎開裁判」の非公開審尋(しんじん)があります。それに向けて金曜日(18日)に緊急記者会見を開き、その席上、医師の立場から発言された言葉を「みんな楽しくHappy♡がいい♪」さんで記事にされていますので取り上げてみます。まず、「福島集団裁判ブログ」から:
【ふくしま集団疎開裁判ブログより】
いま、裁判進行中も子どもたちの被曝の蓄積はやみません。福島県内の放射能汚染と被害はさらに広がり、子どもたちの避難には一刻の猶予もありません。
そこで、1月21日の仙台高裁での第3回の審理(非公開の審尋)を前に、1月18日(金)に、以下の3つのアクションを行ないます。みなさん、そろってご参集ください。
広がる健康被害、仙台高裁は福島の子どもの避難実現を!
●緊急記者会見
議題:裁判の現段階と福島の健康被害の今について
発言者
・弁護士 柳原敏夫(弁護団)
・吉田邦博さん(南相馬、安心安全プロジェクト) 衣服の放射能汚染調査について
・医師交渉中 福島と首都圏(心筋梗塞の増加、取手の心電図異常など)について
※交渉の結果柳沢裕子さんからの発言
・大河内秀人さん(原子力行政を問い直す宗教者の会)宗教者の取組みについて
・瀬戸大作さん(パルシステム) 強制避難を強いられた「双葉町」の問題
●院内集会
●文科省前抗議行動
この「交渉の結果」、発言された柳沢裕子医師の発言を「Happy」さんが書き出したものが以下です。
「危険かもしれない」と分かっていながら対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」はあり得ない
“ふくしま集団疎開裁判緊急記者会見” 1/18医師柳沢裕子さん(内容書き出し)
20ミリシーベルト問題が起きた時から
産婦人科学会や小児科学会が「それはいくらなんでもひどい」と言うと思ったんですよね。
でも言わなかったという所が、本当におかしいんじゃないかというふうに思って、
いまでもいろいろと避難することの困難さは重々分かっているけれども、
「良い」ということはやっぱり出来ないというふうに思っています。
で、その、こういうことが起きても不思議じゃないって思う、このことなんですけれども、
つまり、やっぱり今までの、特にチェルノブイリの経験なんかを見ていれば心配は沢山あって、
じゃあ、それが心配のその通りにね、
チェルノブイリは4年後5年後ですよね、避難が始まったのは。
で、「ホラ、言ってたのにそうなったじゃないか」っていうことをね、言うっていうことはこれ、
あり得ないですよね。
非常に非人道的なことだと思うんですよ。
危険かもしれないっていう事が分かっていて、
それに対策を取らずにいて「やっぱり危険だった」って、あり得ないですよね。
「危険かもしれない」でもなにも起きなかったらそれで良いけれども、
起きちゃった時に{どうするんですか!?」っていう、
そういう思いがするんですよね。
で、本当に、あの…申し訳ないというか、こんな事態になっている根本的なところに、
これが安全だといっている人たちがいて、
それを基に全ての政策が進んでいるわけですよね。
その安全だといっている大本は、広島長崎の疫学調査ですね、
ですけれども、これは非常に被ばく医療の権威の先生達も、
エビデンス(証拠)レベルが低いといっているわけです。
そのエビデンスレベルが低いものに基づいて、「安全だ」と言い切るということは、
普通には、私たちの仕事ではあり得ないですよね。
臨床医って、言いきれないんですよ。
分かっているようで分かっていない事だらけで、常に「えぇ〜?」っていうことがあって、
そういう中で、エビデンスレベルの低い広島・長崎の1回のことで、
「安全だ」といっているということ自体が、普通におかしいと言わざるを得ないというふうに思っています。
避難が困難であるということも、重々分かってはいるけれども、
でもやっぱり「安全でない」という事を何回でも言わなければならないということだと思います。
そして、なんですか、今年の大河ドラマで福島の「ならぬものはならぬ」と言うのが…
そうなんですよ、「ならぬものはならぬ」と、
やっぱり言わなければならないのが今の福島の現状だというふうに思っています。
ですので、この避難の問題ですね、
「今からでも遅くない」というふうに思いますし、
ありとあらゆる人がとにかくその「子どもの命というのは未来」な訳です。私たちの。
これを守るために本当に一つになって行動したいと。
出来る事はしたいと。
本当はこういう所に来るのは、非常に恐縮したんですけれども、
やっぱり、これが私のできる事ならしたいという思いで、今日参加しました。
この・・・裁判所が信じられない。
本当に信じられないけれども、裁判官の方にも訴えたいです。
本当に子どもの命を守ることにつくして欲しいと、
その事一点でやって欲しいと、
私たちも本当に申し訳ない、福島で医師は悪魔と言われていると、
もっともだと思いますが、そうではないという所で頑張ってやっていきたいと思います。
この避難のことに関してもやれる事を各、各々の場所で、
医師としてやっていきたいというふうに思っています。<全文はコチラで:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2726.html>
◎写真、トップの風見鶏は二中の近くの駐車場、昨日のもの。あとは、サンルームにて。
エーデルワイスに似た白い花は、ラベルでは「フェアリーホワイト」、オーストラリア原産で霜を除ければ一年中花が楽しめるそうです。
「フランネル草」とも言われるのは葉の手触りが毛織物のフランネルみたいだから。今、分かったのですが、「ネル」は「フランネル」から来た言葉(日本語?)だそうです。”そうだったのぉ〜?!!”、この年にして初めて知りました。ネルとフランネルは別物と思っていました。綿を起毛してフランネルの風合いを真似たものがネルで、まさかフランネルから来たものだったとは! なるほど!!でした。「フラノ」というのもフランネルからきているようですが、どうも子どもの頃のネルのパジャマが、「高級な毛織物のオシャレなフランネル」とは格が違う別物と思い込む原因だったようです。戦後世代ですね〜。