放送されない『実は東京は危ない』&トルコから『批准しないで』の手紙

◎2月19日のブログで取り上げた東京の小児科のお医者さんが東京から避難するよう勧めているという記事(「日本の医師が東京から避難するよう勧めている」http://d.hatena.ne.jp/cangael/20140219/1392792000)の三田医師について、新たな記事です。引用元はコチラ:「とある原発の溶融貫通(メルトスルー)何よりも嘘が嫌いです」(http://blog.livedoor.jp/home_make-toaru/archives/7630199.html

4月13日


報道ステーション せっかく取材したのに東京の汚染は全面カットだった!


以下は,人民新聞オンラインさんからの引用です。

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「無いこと」にされている関東の子どもの健康被害


川根…「放射能防護プロジェクト」に参加している三田茂さんという医師がいます。この3月に小平市の病院を閉院して、東京から岡山へ移住することを決断されています。今年3月11日に、『報道ステーション』で古舘伊知郎さんが甲状腺がんの特集をやりました。古舘さんは三田先生にも取材に行っています。


三田医師は、東京・関東の子どもたちの血液、特に白血球の数値が低くなっている、と明らかにしました。それは柏市三郷市のようなホットスポットだけでなく、埼玉市や川崎、横浜、相模原の子どもたちの数値も悪くなっている、と指摘しました。


話を聞いた古舘さんたちは驚いて、「先生の名前と顔が出るが、話していいのか」と聞きました。三田先生は「大事なことだから、きちんとした良い番組を作ってくれるなら出して構わない」と、OKを出しました。ところが、数日後に連絡が来て、「実は東京が危ないということは報道できない」と、全面カットになったそうです。福島だけの問題になってしまいました。


三田先生は、他の医師にも「甲状腺エコー検査機器を共同で買って、治療し直しましょう」と呼びかけているのですが、反応がない。多くのテレビ局や新聞社からも、「東京の子どもの健康問題はどうなっているんだ」と取材を受けていますが、一本の記事にも番組にもなっていません 今のマスメディアは、「東京は安全だ、危険なのは福島だ」という情報操作がなされているのです。

川根眞也

◎次は、日本の原発輸出先のトルコについて「田中龍作ジャーナル」からです。

トルコからの手紙 「原子力協定を批准しないで 


トルコへの原発輸出を可能にする原子力協定が国会で批准されようとしている衆院本会議で採決があった4日、「トルコ反原発同盟」(英語名:Turkish Antinuclear Alliance)が日本の国会議員あてに「原子力協定を批准しないで下さい」とする内容のレター(メール)を送っていたことが分かった。
 

 トルコ反原発同盟は原発に反対する約100の市民団体が加盟する全国組織だ。   


 同盟は日本の国会にチャンネルがないため国際環境団体の「FoE」に先ず送った。FoE参院の外交・防衛委員会に所属する国会議員21名の議員事務所にFAXで送った。

〇その「トルコからの手紙」の一部を以下に:


日本国国会議員の皆様


 2013年5月、日本とトルコは黒海沿岸西部のシノップに原子力発電所を建設するための協定を締結しました。三菱重工業とアレバ社が共同建設することになっています。


 また、2010年にトルコは、アックユに原発を建設するための協定をロシアとも結びました。ロシアメーカーの「建設・所有・運営モデル」は原子力エネルギー産業では稀であり、安全に関する様々な問題を投げかけています。


<略>


 私たちは、日本国国会議員の皆様にトルコとの原子力協定を撤回することを要請し、以下に理由を説明します。


 まず第一に、トルコは民主主義社会ではなく、現政府により独裁主義的支配が進んでいます持続可能なエネルギー政策を考慮せず、国民と議会の声を無視し、一方的に原子力を推進する政府の行動は、公正発展党(AKP)による民意無視の政治手法を体現するものです。 


トルコ国民の多数は、原発核兵器に反対しています。IPSOSが2011年4月に実施した「福島原発事故に対する世界市民の反応」調査によると、80%のトルコ国民が原子力反対を表明しています。


 しかし、トルコ国民とNGOは、政府に働きかけるための民主主義的チャンネルを持っていませんジャーナリスト保護委員会の調査によると、ジャーナリストが投獄される確率が世界で一番高いのは、2013年より2年連続でトルコとなっています。(イランや中国よりも投獄の確率が高いということです。)

 
 トルコに言論・集会の自由がないということは、民主主義が機能するために必要な民意の役割を、トルコの政治エリートが度外視していることを意味します。



<略>


 この手紙を読むことで、日本の政治家の方々にトルコの実情を理解していただけたら幸いです。また、日本の経済界の方々にも、現在の日本とトルコの経済協力は、不安定な政治状況の中で進められていることを理解していただきたいと思います。


 私たちは、日本国国会議員の皆様が、以上に説明したトルコの実情と、福島原発事故被害がまだ収束していないという現実を鑑み、日本・トルコ原子力協定を批准しないことを願っています。


 長期的な視点に立ち、トルコとの原子力協定批准を拒否することは、人々の健康を優先した英断として将来評価されることでしょう。美しい地球、民主主義、平和を実現するために、私たちとともに行動してくださることをここに請願します。


トルコ反原発同盟

◎全文はコチラで:「トルコ反原発同盟の手紙」(http://tanakaryusaku.jp/2014/04/0009083)
(ミニランの花、ミニでも全開の花の形はランです。フキの葉影の2色のスミレ。クリスマスローズの近くに大株になったハナニラ満開、そしてチューリップも。)