官邸前と関電前の金曜デモ

今朝はあの大震災・津波原発事故の3・11から2年2か月です。

死者 15,883人、行方不明 2,676人(5/10現在、警察庁まとめ)
震災関連死 2,688人(3/31現在、復興庁まとめ)、
避難 309,057人(4/4現在、同庁まとめ)

◎柳田邦男氏の言葉を思い出します。「政府は16万人が避難しているのを16万という数字で見ているが、私の不幸であり、私の人生の挫折であり、私の悲劇である。ですから16万という数字ではなくて、それら1つ1つの悲劇が16万人分同時にそこで起こっている。」(蛙ブログ4月19日「NRC元委員長ヤツコ氏福島を訪ねる」より)
この時16万だった数字が309,057という大きな数字になっていますが、これは岩手、宮城を足した数字で、そのうち半分の15万人以上が福島県民で、地震津波に加えて原発事故によると考えられます。
そして昨日は金曜日、福島を忘れない金曜デモが続けられています。東京と大阪の様子はお二人のブログを訪ねて見てください。ここでは一部引用させていただきます。
●まず「特別な1日」さんの官邸前から「円安と★0510 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議」:http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20130510/1368196690

「それは本気で原発をやめようと思ったら自民党も含めて働きかけなければ、うまくいかないだろうってことだ。傍目に見ても今の自民党の議員は当時より遥かに劣化していると思う。」「だが、それでも話せばわかる議員はいるのではないか。本当に原発をやめようとおもったら、党派にこだわらず味方を少しでも増やす努力が必要ではないだろうか。ボクだって自民党は嫌いだが(笑)、それでも味方を増やそうとするのは、よく考えたら当たり前じゃないか。」
                                

 デモ、社会運動不毛のこの国で、1年を超えて官邸前の運動が続いているのも、右左、政党、宗教?にこだわらず反原発という共通項に絞り、小異を問わないからだ。それと同じことをより広い範囲でやっていけばいいのだと思う。

◎昨日の話し合いの中で、安倍さんの憲法改悪の動きや歴史認識を批判したら、じゃ、また首相を変えた方が良いと思うの?と言われました。
それは今の状況では出来ないし無理、またクルクルと日本の首相が変わることは良くないでしょう。結局は、安倍さんに変わってもらうのが一番いいと思います。「安倍さんは変わらない」と言われましたが、変わらざるを得ない状況を作ることが大事だと思います。また、国際的に安倍さんの右寄りの考えがどう評価されているのかは韓国やアメリカの反応を見ていればわかりますし、菅さんや安倍さんの表現も随分控え目になってきています。「本気で原発を止めようと思えば自民も含めて働きかけるのは当然」という考えに大賛成です。本気で国益を考えるなら「憲法改悪や歴史認識を改めさせる」ことも訴えていけばよいと思います。
(「日本がアブナイ!」さんの今日のブログ「安倍が96条改正に慎重発言〜米、公明の圧力&自維みも慎重論で腰砕けか」http://mewrun7.exblog.jp/20470576/
●さて、大阪の関電前は、「青空学園だより」さんの「雨の日の金曜行動」(http://d.hatena.ne.jp/nankai/20130510)からです。

実際,福島の事故は何も終わっていない.それどころかこれからますますその甚大な被害の実相が明らかになってゆく.しかし,世上は株が上がったとか原発輸出とか,およそ皮相な事ごとに浮かれた新聞記事やテレビニュースがまかり通る.それはおかしい.でもそんなことをいうのは何かそれは少数派のように思わされる.しかしここにくると,人の心を失わず,原発に反対する人がいる! 


早晩,株は下落し,安倍内閣アメリカはオバマの戦略からもはずれ,行き詰まる.いずれ地震は起こり,原発で保管している使用済み燃料が危機になる.そういうことごとから目をそらせる世上の風潮のなかで,それはおかしいと思う人々が,ここに来ればその思いを一つにできる.ここには人間の良心があり,分かりあえる人がおり,だから落ちつくのだ.このことが,人々の連合の土台である.心を一つにする,それをあらためて再確認した,久々の金曜行動であった.

5月はバラの季節。南のツルバラもアーチの上で咲き出しています。北側玄関先のツルバラのカクテルも。
ポットに植えこんだ葉牡丹も黄色い花を咲かせました。半年経ちました。そろそろ夏の花に植え替えです。

PS・福島県民の避難者数について:

「・・・・ 概していえば、福島県の避難者数は約15〜16万人、政府の避難指示による避難者は約10万人前後、自主避難者は約5万人前後といえる。そして、県内避難者は9〜10万人、県外避難者は5〜6万人ということができる。

2011年3月15日時点の自主避難者を地域別にみると、多いところでは、いわき市が1万5377人、郡山市が5068人、相馬市が4457人、福島市が3224人である。注目すべきことは、これら自主避難者が多いところは、逆に避難受入者数も多いということである。いわき市が1万5692人、郡山市が1956人、相馬市が4241人、福島市が1837人の避難者を受け入れている。このように、住民が自主的に避難しているところに、福島県浜通りなどの住民は避難してきているのである。」
引用先「福島第一原発事故による福島県民の避難者数と福島県の人口減少ー東日本大震災の歴史的位置」(2013年4月23日)より