金曜デモと「今さらの汚染水流出問題」(そもそも総研)

恒例、金曜デモの様子を「特別な1日」さんのコチラで:「消費税、行政改革、電力値上げ、それにネコちゃん:★0802 大飯原発を停止せよ!首相官邸前抗議!」(http://d.hatena.ne.jp/SPYBOY/20130802/1375454242
今回もたくさんのテーマについて語られています。タイトルには出ていませんが、麻生氏のナチス発言について、橋下氏が「ブラックジョーク」と発言したことについても、アメリカのユダヤ団体から批判されている記事の紹介があります。
行革については、民主党政権交代に国民が掛けた期待はまさにそこにあったのに、又、残念・無念の思いを新たにしますが、官僚の抵抗はそれほどに大きいということも又思い知ります。
そして、官邸前のデモの様子。また、参加人数が増えているそうです。夏休みと関係があるかもしれませんね。たくさんの写真の中に井戸川元双葉町町長さんの姿があります。そして肩に乗っかった可愛いネコちゃんも。ネコちゃんの写真の後の貼り付け記事、「PS.:油断も隙も無い! 今日 山口県漁連が原発建設に反対している祝島の漁協に原発の漁業補償金を騙して押し付けようとしたそうだ」も、必読です。毎週参加のSPYBOYさんに感謝です!
さて、その前日の木曜日(1日)のモーニングバード。玉川徹キャスターの「そもそも総研」、汚染水問題でした。コーヒータイム始まったとこだったので慌てて録画。昨夜のニュース(テレ朝)でも、取り上げられていた止水壁を越えての汚染水漏れについても解説していましたので、写真を並べてみます。
丁度、「みんな楽しくHappyがいい♪」さん(http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3160.html)ではコーナー全部書き起こしされていますので、そちらから引用させていただいて・・・。
まず、現状は、『あれから2年4ヶ月、東京電力は初めて高濃度の汚染水が海へ出ているという事を認め(7月22日月曜日)、「おそらくそうであろうと思っています」と社長も認めるという事態。これは、いったい、何時から漏れていて、現状はどうなっているんだろう?というところをテレビ朝日原発担当の松井記者が解説します。参院選直後の定例記者会見で、「汚染水の海洋流出の事実を参院選が終るまで発表しなかったのはなぜか」と東電側に詰め寄ったのが、この松井記者です。

ここで、2年前から今の事態を警告、10万トンのタンカーに汚染水を移すという提案をした小出裕章氏登場です。「私はその巨大タンカーを東京電力柏崎刈羽原子力発電所まで走らせる。柏崎刈羽原子力発電所というのは世界最大の原子力発電所で、それなりの廃液処理装置もあります。今まで宝の持ち腐れだった、その廃液処理装置で処理をするのがいいというふうに、(2011年の)3月末に私は発言した。
そういう事はやはり政治が力を発揮しなければ出来ないのであって、政治の方々こそ、そういうところに力を使って下さいと、私はお願いしたのですけれども、とうとうそれも出来ないまま、何も手を打たないままどんどん汚染水が増えて、今現在30万トンにもなってしまっているというのです。」

玉川:「3.11から、もう2年数カ月経っている訳ですけども、あの時にもしか、そのままスタートさせていたら、今、もう間に合っているんじゃないかと。」
小出:「もちろんです。また次に10万トンくみ出すという事もできたでしょうし、現在直面している事態よりもはるかに楽になっていたはずだと思います。そういう意味では、政府と東京電力が無能だったという事だと思います。」
玉川氏は、今からでも10万トンのタンカーは45億円くらいで半年くらいで造れる、「いま震災で使ってないお金、使い道が無いお金が1兆2000億とかって言っている、そういうふうな状況ですから」とも。

11年の3月で10万トンは貯まっていたという汚染水、あれから2年後の今年の4月、東電の対策会議でも、「この危険性を、まだ潜在的危険としても認めていなかったんですよ、東京電力は。だから漏れたからですよね、今これだけ騒いでいるのは。」
そして、松井氏が続けます、「昨日(7/31)衝撃的な事が分かりまして、昨夜10時半までかかった東京電力の会見で私が質問して出てきたんですけど、いま薬液注入して緊急の壁をつくっているんですが、実は下から入って、地上から1.8mまでは作れない! ここまで行くと上に噴き出してしまうという事なので、この高さ(1.8m)までしか作ってない。ところが、今汚染水の水位がですね、上から1mまで来ている事がハッキリしたんです。『もういまの段階でこの壁超えているんじゃないですか!?』それを昨日あてましたら、『否定できない』と。」
次に、玉川氏は、11年6月に番組が取り上げた、もう一つの危険について、小出氏の意見を聞きます。
小出氏:1号機から3号機の原子炉の炉心はすでに確実に溶け落ちているのです。で、溶け落ちた炉心がどこにあるか?という事なのですが、東京電力は「まだ格納容器という放射能を閉じ込める最後の防壁の中にあるはずだ」と言っているのですけれども、残念ながらそれを見に行くこともできないし、本当にそこにあるかを確認する事が出来ないのです。
場合によってはすでに格納容器の床を突き破って、地面に潜り込んで行っている可能性も、私はあると思っています。もしそうだとすると、地下水と必ず接触してしまいますし、そうなるともう、猛烈な放射能が地下水に混じって海へ流れていく事を食い止められなくなってしまうので、私は2011年5月に原子炉建屋周辺に「遮水壁」を張り巡らせる、ま、「地下ダム」というような言葉を最近使われる方もいますけれど、溶けた炉心と地下水の接触を断つという事をやってくれと頼んだのです。

東京電力は事故から半年以上が経過した2011年10月に遮水壁の工事に着手。しかし、完成したとしてもコの字型に囲っただけで、山側は開いていると言います。この計画に疑問を呈するのは地下水の専門家で資源エネルギー庁福島第一原発に関する汚染水処理対策委員を務める丸井氏:「一辺だけを囲うとか、コの字型に3辺囲うと、どうしても流れてきますので、そこを水がかさ上げしてですね、処理しなきゃならない水の量が増えることになるんですね。万が一汚染が漏れて拡散して、広い範囲に広がってしまうという事を考えると、完全に囲ってしまう方がより安全だと思います。」
玉川:「東京電力になんで4辺囲わないんですか?っていう話をしたら、4辺囲っちゃうと地下水の水位をコントロールしているのが、コントロールがうまくできなくなっちゃうっていう話なんですけど、これどうなんですか?」
丸井:「まさにその危険性はあります。地下水の方が建物の中の水位よりも下がってしまいますと、建物の中にある汚染水が漏れだすということを懸念してるんですけれども、ただ、地下水をですね、高くする方法が他にもあります。日本の技術は、地下水の管理技術は多分世界一だと思いますので、コントロールは充分できると思います。」「資源エネルギー庁が考えているアイディアの中には、完全に囲う計画もありまして、まだそれも捨てたわけではないと思いますので、そっちに移るっていうか、設計を全部囲う方に変更する可能性も十分あります。」
玉川:変更したとしたら、完全に覆い切れるのにどれくらい時間がかかるんですか?
丸井:だいたい2年ぐらいかかると思います。
玉川:そうすると、仮にいまですね、原子炉の建屋から漏れた汚染水が、海にほぼ到達する時期になっているとすると、ここから2年間はずーっと出ていくという事になっちゃう?
丸井:あ・・・、おっしゃられる通りです。

ースタジオー

赤江:「四方を囲うと地下水がコントロールできないから」とおっしゃっている東京電力は、いま全くコントロールしてないじゃないですか、出来てないじゃないですか。
―略ー

羽鳥:な、なんなんですかね?お金の問題なんですか?

玉川:いや、わたしも最初はね、お金の問題なのかとか、それからなるべく事故を過小評価して、あんまり、「原発事故は起きたけれども大したことないんだよ」というふうな話に持っていきたいのかな?って、私は最初に思ったんですけど、なんかちょっと違うんじゃないかなと、小出先生は「無能だ」という言い方をしていましたけど、・・・・略

で、「忘れていけないのは」という事で、小出先生が是非これも伝えて下さいと。「敷地内は非常に線量が高く、被ばくをしながらの作業は困難を極めている」
スタジオ内で、ゲストコメンテーターたちとの話し合いがあって今日のまとめ:
玉川:もう本当にね、オールジャパンで、もう最初からそうなんですけれども、オールジャパンでやらなければならない問題なんですよ。福島第一原発の事故は全く収束していません。そういうふうな事をもう一回再認識しなければいけないと思うそもそも総研でした。」    (「Happy」さんの書き起こしより端折りながら・・・全文はコチラ:http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3160.html)
(写真は木曜日、大雨が上がった後の、用水路沿いの芙蓉の花と、そのご近所の家の前のハスの花)