乱れ咲きの冬の花と”老いの一徹”に期待

デンマークカクタスの乱れ咲き。いよいよ盛りを過ぎて、一番花、二番花を毎日十幾つも摘んでいます。
咲ききって盛りが済むと全体に勢いがなくなって黒ずんできます。一つ二つだと全体に関係ないだろうと思いますが、これがどうして、どうして、良く分ります。集団体操と言うか、新体操のグループ競技で、よく練習の時にコーチが言っていることが、同じだな〜と、こんな時に納得です。一つ二つ勢いがないのが混ざっていると明らかに全体の勢いが削がれているのが感じられます。それで、このところ毎日のように花柄摘みに精を出しています。
◇さて、昨日は細川護煕元首相の東京都知事選出馬決意と小泉純一郎元首相の支持決意表明を聞きました。NHKでは余り…でしたので、ついでに報道ステーションも見ました。昼間の読売テレビの放送がノーカットでした(昨日のブログ)ので、あれを聞いて良かったと思いました。それまでにもコメンテーターさんたちのいい加減な話にガッカリしていました。脱原発イデオロギー問題だとか、脱原発を争点にされてもとか。でも、元首相二人の言葉は久しぶりに聞いたスッキリした日本語でした。言葉が、その人の考えや感情を誤魔化さずにキチンと表していると言う点で信じることが出来ました。
◇細川さんは、近衛文麿の親戚にあたる(母方の祖父)とか、「あの大戦で近衛文麿が言うべき時に声を挙げなかった失敗を、繰り返したくない、声を挙げるべき時に声を挙げたいと思ってのこと」というお話をコメンテーターの方が。また、小泉進二郎さんの、自民党の舛添支持についての発言、「党を除名された人物を支援する方も除名された者がその支援を受けるのも、どっちもどっち」「応援しません」「政務官 と復興の仕事に精を出すのみです」と言うような答え方でしたが、これもスッキリでした。そして、面白いことに、アフリカでの安倍首相の言葉を始め自民党の方々の発言と、共産党市田氏の言葉が同じに聞こえる、というより、同じことを言っています。共産党脱原発が本物か?試されます。
共産党の今までのやり方は、自分だけが正しいことを言っているという立場で自分の党の言い分、主義主張を鮮明にして同調者を取り込み、結果として機関誌や党勢拡大に結び付けて共産党が大きくなればそれでよしとする会社の経営者のやり方に見えてしまいます。勿論一般党員の方々や支持者の方々の想いとは別に・・・ですが。そうでないなら、脱原発と言う大きな目標に向けて一致できるところとは手を結び、違いはお互い独自に自由に主張しつづけるという大人の対応を望みたいと思います。
◇細川さんも小泉さんも、ある意味、”前科者”ですし、私も一時は小泉氏のイラク派兵や、多度津にあった世界最大級の原発の耐震テスト設備を売却してスクラップにした張本人”(http://d.hatena.ne.jp/cangael/20110422)と知ってから恨んでもいました。でも、前科者にも社会復帰できるチャンスは与えられるべきですし、前科があるからこそ今度は失敗ないように、とか前回の失敗を取り返そうという熱意にもつながります。長生きしていればそういう機会が与えられてもいいように思います。
◇「原発の問題は国家存亡の危機」と言う細川氏、「原発がなくても日本は発展できる」「東京が原発なしでもやっていける姿を見せれば日本は変わる」という小泉氏、『嫌われ者の』小沢氏は、勝手連として塾生420人ほどがポスター貼りやチラシのポスティングをはじめ、さまざまな選挙活動に欠かせない 実動部隊として働くそうです。(今朝の「生き生き箕面通信」さんの<藝術的な大三角連携が成立――細川・小泉・小沢氏による「文明史への挑戦」>(http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/294b82c061132c051c645ec3b1b83a31
脱原発は、3・12以前の原発推進の責任を負う自民党が変わってこそ達成されると思います。自民党の中で、極端に右寄りの安倍さんたちの考えややり方に今まで声が挙がらなかったことの方が私には不思議と言うより情けない思いでいました。今回のことで、自民党の中にあって原発推進に反対だった人たちも動きやすくなるでしょう。保守本流?の「保守論壇亡国論」の著者・山崎行太郎氏のブログ(http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/)からここ数日分コピーです。自民党の今後、政界の今後について面白い見方です。

保守論壇亡国論』で「都知事選」を読む。(13日)


有力都知事候補として舛添要一細川護煕が名乗りを挙げる前に、彼らよりも先に、自衛隊出身の田母神俊雄が立候補している。泡沫候補というわけではないだろうが、当選が目的ではないだろう。しかし、その応援団を見て、驚いた。安倍自民党を熱烈に応援=支持していると思われている人たちが、石原慎太郎西尾幹二中西輝政渡部昇一西部邁などを筆頭に、クライン孝子まで、集結しているのだ。これは何を意味するのか。安倍自民党本部も「田母神俊雄支持」なのか。そんなはずはない。とすれば、明らかに、自民党支持者たちにとっては、「分裂選挙」である。安倍自民党は分裂する。おそらく、こういう事態を避けるために、安倍首相は、米国の反対警告をも振り切って、「靖国参拝」を強行したのである。しかし、その甲斐もなく、「分裂選挙」である。たぶん、都知事選後は、誰が当選するかはともかくとして、保守論壇=ノイデオロギー派の多くは、安倍自民党批判派となるだろう安倍政権は、保守論壇の安倍政権支持者たちによって潰されることになるかもしれない。(続く)

(12日)
細川ショック」で、安倍自民党は、早くも右往左往し始めたようだが、もともと安倍自民党の政権基盤は脆弱なものだったのであり、小沢一郎抜きの民主党政権の「自滅、自爆、迷走」の結果として、たまたま、偶発的に生じたタナボタ政権だったのだ。しかし、マグレで当選出来た議員の数の多さに幻惑したのか、強固な政権基盤を持つ安定政権=長期政権と勘違いし、無邪気に「長期政権ゴッコ」をやり始めたところに、私が、『保守論壇亡国論』で指摘した思想的幼児性が現れていたと言っていい。靖国参拝などで浮き足立った「ネット右翼政権」=「2チャンネル政権」は、自爆・自滅も早いのだ

小沢一郎復権」の可能性。(11日)


細川護煕元首相の都知事選立候補がほぼ確定したようである。なるほど、政界は「一寸先は闇だ」と言われているが・・・。人間の世俗的な欲望や野心には限界がないということだろうか?「陶芸家・細川護煕」なんて、所詮、仮の姿であり、欲望や野心を隠すためのカムフラージュでしかなかったのか。これで、都知事選が面白くなったという意見も少なくないようだが、私は、日本の政治家の思想的レベルの低下しか感じない。しかし、これで、「小沢一郎復権」の可能性の芽が出てきたことは確かである。小沢一郎「生活の党」も、表面的にはともかくとして、実質的には「細川護煕支持」で動くだろう。細川護煕小泉純一郎小沢一郎の連携はないだろうが、裏の動きとしては、その可能性は否定できない。聞くところによると、2月の民主党大会に、小沢一郎が出席するらしい。都知事選を契機に、野党再編から、自民党をも巻き込んだ政界再編へ、政界は大きく流動化する、と思われる

(下二枚のシクラメンも乱れ咲の様子です。抜く前の一番花、最後の写真です)