◎ソチでのパラリンピックがスタート。開会式ではウクライナの国旗を掲げて一人での入場が平和の祭典オリンピックと重なって何とも言えません。日本は既にチェアスキーのアルペンスキー男子滑降で狩野亮さんが金メダル、鈴木猛史さんが銅メダル。バイアスロン男子7.5キロ座位で久保恒造さんが銅メダルです。旗手の太田渉子さんはバイアスロン女子6キロ立位で6位入賞でした。
◎さて、最近Eテレの番組チェックを怠っていますが、昨夜は、たまたまテレビを見たら、3・11直前でもあって「ネットワークでつくる放射能汚染地図」を途中から見ました。86歳の岡野さんが今も被災地に通って調査を続けておられます。実名で取材に応じている方々のご苦労を思うと悔しくてもらい泣きしそうです。東京オリンピックで使われるお金を被災者の皆さんの救済に回してほしいと思います。残るも移るもそれぞれ苦渋の決断。元通りの生活が送れるよう早く援助するのが国の責任、私たち原発を使ってきた者の責任だと強く思いました。
NHKの番組サイトの紹介記事に写真をつけてみます。(内)はコチラで書き込みました。
【再放送】2014年3月15日(土)午前0時45分
※金曜日深夜 .
ネットワークでつくる放射能汚染地図
〜福島原発事故から3年〜 (内容94分)
ETV特集は、2011年の東京電力福島第一原発事故の直後から科学者たちと共に被災地に入り独自に調査・取材を続け「ネットワークでつくる放射能汚染地図〜福島原発事故から2か月〜」を放送した。番組は、それまで伝えられていなかった放射性物質による汚染の深刻な実態と、事故に翻弄され苦しむ人々の姿を伝え、大きな反響を呼んだ。
あれから3年、放射能汚染はどう変化し、事故直後に出会った人々は、今どんな現実に直面しているのだろうかー。
放射線測定の第一人者・岡野眞治博士(86歳)は今回、福島県内のさまざまな地点であらためて放射線を計測、3年前のデータと比較した。その結果、全体的に放射線量は半分近くに減ってきたこと、しかし一部にはまだ高い線量の場所が残っていることなどが明らかになった。今後放射線量の減り方は緩やかになり、事故前のレベルに下がるのは300年後だという。
3年前、浪江町赤宇木(あこうぎ)の集会所には、高い線量を知らされずに避難を続ける人々がいた。さらに極寒の体育館に二人だけで身を潜めていた老夫婦。エサをやれず5万羽の鶏を餓死させた養鶏場の経営者・・・。今回彼らの居場所を探し訪ねてみると、出口の見えない避難生活に疲れ、心身共に追い詰められていた。故郷に帰るめどは立っていない。
飯館村では広大な農地が汚染された。農業の夢を奪われた農家の青年は、今、慣れない職場を転々とする。一方で科学者たちと協力し水田の除染を実施、農業再生に取り組む農家もいる。福島市で子どもたちを被ばくから守ろうとしていた親の中には、その後子どもを連れて移住した人がいる。一方、福島に残った人たちは、徹底した放射能対策を行いながら保育園の園児の被ばく量を低く抑えようとしていた。
(この青年は今妻と子供二人で仮設住まい。コメ作りを諦めている。夫が本当は米とブロッコリーがやりたいのだということを妻はよく理解しているが、戻れない今、早く新しいスタートを切るふんぎりをつけるのを期待している。青年は田圃に20年契約で太陽光パネルを設置する契約を結んだ。20年後、50歳になっている。)
(福島市内でも高い線量を示す地区がある。
5ミリシーベルト/h以上を示す赤の渡利地区に住んでいた中手聖一さんは、事故当時厳しく当局に詰め寄った一人である。
現在は、北海道に家族で移住している。
次男の虎太郎君が甲状腺検査に掛かり心配したがガンではなかった。夫婦は今介護施設を立ち上げ避難してくる人たちの仕事を提供できればと頑張っている。
聖一さんは、二人の子供は被害者であり被曝者でもあるので、そのことを隠したり逃げたりするのではなく受け止めて誇りを持ってこれからも生きていってほしいと願っている。)
(さくら保育園の斉藤美智子園長は、早くから除染を行い、助成金対象外のマットの下なども徹底的に行った。
今も定点測定を続けている。給食に使われる食材もその都度放射線量を計っている。
また、通園路や近辺の放射線の測定も、安西郁郎さんたちが徹底した測定で安全マップを作っている。思わぬ所にホットスポットがあったりで危険は予測できない。絶えざる努力の結果、安全な保育が実現できている。)
科学者たちは放射能汚染の実態と放射線被ばくの影響を正確に知ろうと、いまも努力を続けている。岩手大の科学者は、汚染地帯の牧場で放し飼いにされている牛の血液をサンプリング、死んだ牛を解剖し臓器も調べ、哺乳動物への被ばくの影響を解明しようとしている。海の放射能を測定している科学者たちは、福島第一原発から今も汚染水が漏れ続けていることを明らかにした。
(被曝した牛は生きながらえるためには放射能汚染した餌を食べ続けなければならない。国は殺処分命令を出しているが、渡辺さんは牛を飼い続けている。夏は暑さを避けて牛たちは林の中で過ごし田畑の草を食べている。研究者たちは放射能汚染の数値をはかる器具を牛に装着して汚染値を計測している。黒い矢印が現在の放射線値を示している。)
(もう一人、40頭の牛を飼っていた農家は牛のえさ場が汚染土の仮置き場になったため渡辺さんに牛を飼ってもらうことに。冬場は餌代が嵩むので8頭のみ。残りは殺処分にされ海岸沿いに埋められることに。甲状腺や他の部位が研究のため解剖された。チェルノブイリでは殺処分されたので生体での放射能の蓄積の検査は初めてのことである。)放射能汚染の実態を明らかにする「科学の地図」と「人間の地図」。3年の歳月を経て見えてきたものは、汚染による終わることのない苦悩と、もがき苦しみながらも未来を模索し懸命に生きる人々の姿だった。
(内容94分)
語り:鹿島綾乃アナウンサー
◎それにしても避難解除準備地域が20ミリシーベルト以下というのは、どうしてもオカシイ! 小出裕章氏が最初に仰っていたのが、仕事のため防護服を着て細心の注意を払って入る実験室の中と同じレベルが、人間がましてや育ちざかりの子供が住んでいい場所であるはずがない。どうして事故前の法律が適用されないのか・・・人体実験か!?と言われても仕方がないと思います。今からでも遅くない、年間1ミリシーベルト適用、そうでなければ強制移住=国が責任をもって避難させる=を実行してほしいです。
◎◎動画で見ることが出来ます。「前半」:http://www.dailymotion.com/video/x1h3piw_%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%A7%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E6%B1%9A%E6%9F%93%E5%9C%B0%E5%9B%B3-%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%8B%E3%82%893%E5%B9%B4-%E5%89%8D_news
「後半」:http://www.dailymotion.com/video/x1h3s1g_%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%81%A7%E3%81%A4%E3%81%8F%E3%82%8B%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E6%B1%9A%E6%9F%93%E5%9C%B0%E5%9B%B3-%E4%BA%8B%E6%95%85%E3%81%8B%E3%82%893%E5%B9%B4-%E5%BE%8C_news