NHK名古屋OBの公開質問状と「ヤンキー原発廃炉への5年」

◎「生き生き箕面通信」さん今朝のブログ「NHKの名古屋放送局OBが籾井会長の適格性問う公開質問状送付」によりますと、「質問状では、今年1月の就任以降の籾井会長の言動について『公共放送への信頼を大きく損なっている。現場で苦闘しながら切り拓(ひら)いてきた報道の独立性や公平性が疑われている』と指摘。そのうえで▽経営委員会がまとめた『政治的に中立である』などの会長資格要件6項目に照らして籾井会長が適任なのか▽放送法やジャーナリズムの精神から籾井氏はNHKの最終編集責任者にふさわしいか−−などについて質問し、20日までに文書で回答するよう求めている(毎日)」そうです。詳しくはコチラで:http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/9f9c91c802c1bc2a3022416b8e7bd50b
(☆最近、PCの調子が悪く、父のPCを使用。写真の取り込みができないので、今日は我が家で咲いている柏葉アジサイによく似た画像を使いました。)
◎台湾の学生運動のドキュメンタリー番組「議会占拠24日間の記録〜中台急接近に揺れる台湾〜」についで、アメリバーモント州原発反対運動についてのドキュメンタリー番組、これもNHKBS1のドキュメンタリー番組からです。最近、こういう番組がみんな総合テレビからBSに移されるか、深夜枠に移されてしまったようで残念です。
内容は、自分を棚に上げてですが、日本の民主主義はまだまだ.と言う内容でした。チェルノブイリの事故以来、核廃絶を訴え続けている90代や80代の元気な住民が反対運動の方法を自分たちで考えて身柄拘束覚悟でやってしまうんですから・・・・もう、本当に頭が下がります。州知事や議会や住民が一丸となって、安全・安心な環境と民主主義を守るために、廃炉を勝ち取る闘争を、相手が大きな企業であっても、州議会でもあっても、連邦議会であっても、何年かかろうが、めげずに闘い続ける姿。本当に、民主主義は一人で黙っていては実現しないと、思い知らされます。

ヤンキー原発廃炉への5年BS1スペシャル)(http://www.nhk.or.jp/bs/special/)

2014年6月1日(日) 午後10:00〜午後10:50(50分)
番組内容
去年夏、アメリカである原発の閉鎖が決まった。福島第1原発と同じ型の原子炉、この原発の運転延長を巡り、州政府・住民と電力会社は激しく対立した。5年に及ぶ論争の去年夏、米国で福島第1原発と同じ型の原子炉を持つ原発の閉鎖が決まった。バーモント州にあるバーモントヤンキー原発。老朽化による汚染水漏れなどにより、運転延長への反対運動が起きていたが、福島の事故後、論争が過熱した。40年間の運転免許が切れる2012年に閉鎖すべきだとする住民と州政府。反発する電力会社は州を告訴した。原発閉鎖はどのような経緯をたどったのか…その過程を米国人監督が追った。

コメントから:
2014.6.3
フクイチから学んで行動を起こしているバーモント州の住民の姿から学ぶことが多く感動しました。住民による真の民主主義についても考えさせられました。ぜひ再放送をしてたくさんの人に見てほしいと思います。

2014.6.2
住民自治の素晴らしさを味わった。福島原発事故を日本人以上に受け止め運動しているバーモントの住民に感動し、たくさん学びました。再放送をお願いします。

◎2013年8月、アメリカ合衆国バーモント州にある福島第一と同時代、同型のヤンキー原発廃炉が会社側から発表されました。
廃炉発表当時の「たんぽぽ舎」発の記事から、そのいきさつをここに: 引用元:「日刊ベリタ」(http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201309051239544

【たんぽぽ舎発】
また一つ、米国原発廃炉決定 バーモントヤンキー=福島と同型  山崎久隆


 8月27日、米国でまた一つの原発が消えようとしています。
 バーモント州マサチューセッツ州の境に近いバーモントヤンキー原発は出力60万kwの沸騰水型軽水炉で、格納容器がマーク1型と、福島第一と同型です。


 エンタジー社が2002年に買収したこの原発は、1972年に運転開始、既に買収時点で30年の老朽原発だったが、2010年にNRCに20年の運転延長申請を行い、一昨年に2032年までの運転認可を得ていました。


 しかし福島第一原発事故の影響で地元の反対が強まりバーモント州議会は運転延長を拒否、これによりエンタジー社は訴訟に持ち込んでいましたが、追加の安全対策などにも経費が掛かり、さらに米国ではシェールガス革命という「エネルギー情勢の大変革」も起きており、相対的に原発の競争力が大幅に低下、このまま運転延長で争っても得るところがないと社は判断し、2014年末をもって廃炉にすることを決めました。
 

 バーモントヤンキー原発については、福島原発震災後に安全性の懸念が強まり、2012年に40年目を迎えるにあたり強力な反対運動が広がりました。その影響もあり、バーモント州議会は運転延長を認めない議決をしましたが、NRCが2012年3月に20年の運転延長を認めたことで、エンタジー社は州の決定の無効を裁判所に訴えていました。


 この原発が全米でも熱い論争の的になった理由は、格納容器がマーク1型と、福島第一と同型であることのほか、2010年にはトリチウム漏れ、2012年には敷地がセシウムに汚染されていることが発覚と、放射線管理にも大きな問題が発覚したことが大きかったとされています


 反対運動でも93歳を筆頭とした高齢者5人が、門に鎖で体を縛り運転に抗議して逮捕され、裁判が開かれて大きな関心を引いていました。 


福島原発震災以後の米国の原発閉鎖≫
フロリダ州 クリスタルリバー原発 2013年2月7日廃炉決定
ウィスコンシン州 キォーニー原発 2013年5月8日閉鎖(2009年から停止中)
カリフォルニア州 サンオノフレ原発2、3号機 2013年6月7日廃炉決定
 (2基ともに廃炉 いずれも2012年から停止中)

 104基体制になってから長く維持してきたが、少なくても2014年末には100基を切ることになる。


◎去年、「あくまで経済的理由、コストが合わないから」と言う会社側の発表で、ヤンキー原発廃炉になりました。
しかし、その背景には、5年間にわたる、あるいはもっと長期にわたる住民たちの反対の意思表示があったという・・・。再放送があるといいのですが・・・。動画でコチラで:http://www.dailymotion.com/video/x1xwzvy_%E3%83%A4%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%8E%9F%E7%99%BA-%E9%96%89%E9%8E%96-%E7%B1%B3-%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%83%88%E5%B7%9E-%EF%BC%95%E5%B9%B4%E3%81%AE%E8%A8%98%E9%8C%B2_news
原発は運転中でも廃炉になっても核廃棄物処理の問題は残ります。その核廃棄物をめぐってアメリカとカナダ、五大湖での対立です:

廃棄物処理場をめぐってアメリカとカナダが対立

The Huffington Post | 執筆者: Kate Abbey-Lambertz

投稿日: 2014年05月30日 11時11分 JST | 更新: 2014年05月30日 11時11分 JST


五大湖のひとつ、ヒューロン湖のカナダ側沿岸近くに、放射性廃棄物処理場の建設が予定されているが、対岸のアメリカ・ミシガン州に住む人々からの批判が高まっている。放射性廃棄物の埋設は危険であり、米連邦政府は介入すべきだと訴える議員もいる。<後略>

★詳しくは「shuueiのメモ」さんのコチラで:http://d.hatena.ne.jp/shuuei/20140531/1401483879